こんにちは、ピアニストの小川瞳です。

今回はピアノを習いたい、興味があるという方向けに、ピアノの種類についてお話しします。

どんなピアノを買えばいいのか、憧れのあのピアノはどんなシーンで使われているのかなど、知識としてご紹介いたします。

ピアノには、アップライトピアノとグランドピアノがあります。

一般的に、ピアノと言ってイメージされるのはグランドピアノの方です。
あらゆるデザインやイラストに使われていたり、コンサートの会場にあったり、テレビで良く見かけるものもグランドピアノです。

88鍵が用意され、よくコンサートホールなどで見かけるサイズのものは「コンサート・グランド」と呼ばれています。

アップライトピアノは、グランドピアノとは形も大きさも違います。
アップライトピアノはタンスのように四角くて、高さは結構ありますが奥行きがあまりないのが特徴です。

学校の音楽室や体育館にあるのは小型グランドピアノ。
幼稚園などで、各教室に置いてあるのはアップライトピアノというケースが多いかもしれないですね。

グランドピアノとアップライトピアノに様々な違いはありますが、普通にピアノを楽しむ方にとっては、その差はあまり問題ないといえるでしょう。

ピアノの構造に大きな違いがあるので、音の質や響き方はグランドピアノの方が明らかに優れています。
しかし、アップライトピアノでも充分にピアノの美しさや楽しさを堪能出来ますよ。

グランドピアノはやはり大きな楽器なので、家に置く場合は場所を取ってしまいます。

また、繊細な楽器ですので定期的な調律も必要となります。
そのため、家庭にピアノを置く場合はアップライトピアノを選ぶことが一般的でしょう。

マンションなどにお住まいの方は、防音設備を整えられないため電子ピアノ（キーボード）を使用することも多いようです。

ピアノと電子ピアノでは、音の出し方がまるで違います。
ピアノは弦をハンマーで叩いて音を出す構造ですが、電子ピアノは家電製品と言えるもので、鍵盤を押したら音が鳴る機械です。

本格的にピアノを学びたい場合は、繊細なタッチや体の使い方を身に付ける必要があるため、電子ピアノはお勧めしません。

しかし、趣味でピアノを嗜む程度なら、ヘッドホンなどを活用すると外に音が漏れることなくピアノを弾くことが出来るので、電子ピアノも便利に使えると思います。

また、電子ピアノには自動演奏という機能が付いていることも多いです。
自動的に鍵盤が動き、内蔵されている曲をピアノが演奏してくれるのです。

音量も自在に変えられます。

音も単一ではなく、何種類もの楽器の音色から、その時の気分に合わせて選べるタイプの電子ピアノもあります。

最近のものはUSB接続を行い、パソコンへの取り込みなども可能となっていますので、パソコンやネット上で音楽活動をしたい方には電子ピアノがお勧めです。

グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノとそれぞれの特徴を把握できましたでしょうか。

ピアノは一般的に高級です。他の楽器同様、ぽんぽんと破棄したり買い替えたりはなかなか出来ません。アップライトピアノであっても、30万円～価格です。

これから購入しようと考えている方は、ぜひ自分のピアノとの関わり方を考え、そのような目的で使いたいのか、使う場所はどこなのかなど決めておく必要があります。

生活スタイルにあった形を悔いのないよう選んでみて下さいね。