海外留学や移住に!英語能力試験「IELTS(アイエルツ)」の申込・内容・勉強法など対策ポイント
皆さんは「IELTS(アイエルツ)」という試験をご存知でしょうか。
TOEICやTOEFLと比べて、認知度が低いIELTS。
実は、英語能力試験の1つなのです。
TOEICが日本国内での語学能力の資格として扱われ、TOEFLがアメリカ留学に用いられているのに対し、IELTSはイギリス、オーストラリア、ニュージーランドへの留学などで主流となっています。
昨今、TOEFLのイギリスの試験会場で不正が発覚したことから、イギリス留学の認定のためにTOEFLのスコアが使用出来なくなるという事例もあり、実はニーズが高まっている試験なのです。
その内容と特徴、更には攻略のコツを少しだけお教えしたいと思います。
留学したいと少しでも思っている方は、ぜひ注目して下さい。
IELTSは「listening」「reading」「writing」「speaking」の4つのパートに分かれています。
それぞれのパートは満点を9.0ポイントとしリスニングとリーディングは0.5ポイント刻み、ライティングとスピーキングは1.0ポイント刻みで評価されます。
4項目の総合評価として、Band Scoreが9.0ポイント満点で算出されます。
大学入学に必要なスコアは、一般的な学部で6.0ポイントとされています。
試験時間は、リスニングが30分、リーディング・ライティングが60分、スピーキングが15分~20分となっております。
この4つのパートに分かれている点は、TOEFLと同じですね。
留学する上では、英語を「読む」「聞く」「話す」「書く」ことが基本的であり、重要な能力となるわけです。
同じ留学に用いられる語学試験であるTOEFLとの最大の違いは、コンピューターが相手か、紙媒体・人が相手かという点にあります。
TOEFLは、スピーキングを含む全ての試験を、コンピューターに解答を入力して進めます。
それに対してIELTSは、問題用紙も回答用紙も通常の紙媒体であり、スピーキングテストにおいては英語のネイティブスピーカーの面接官と直接英語で会話をします。
パソコン操作が苦手な人でも不利になることはありません。
また、このような試験形式は、学校のテスト等と形式が近く、日本人にとって非常に取り組みやすくなっています。
ここで、IELTS攻略のコツを少しお伝えします。
ズバリ、時間配分が大切です。
IELTSでは、リスニングテストの際に、課題文が1回しか音読されない代わりに、問題文を読む時間や解答をチェックする時間が設けられています。
必ず、事前に模擬問題に取り組み、どのタイミングで問題の選択肢に目を通すべきなのかなどを、計算しておきましょう。
また、基本的なことではありますが、ボキャブラリーを豊富にしておきましょう。
イギリスでの学生生活にまつわる単語が必然的に多くなっていますので、要チェックですよ。
IELTSは現在、札幌・仙台・東京・さいたま・横浜・松本・金沢・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高知・福岡の全国15箇所で開催されております。
開催時期や頻度は、各会場によって異なります。
インターネットや郵送で申込が可能です。
受験料は25,380円です。
追加成績証明書の発行手数料やキャンセル料、変更手数料も発生するので、受験の際はスケジュールなどを必ず確認しましょう。
また、試験当日に有効なパスポートを持って行く必要があります。
パスポートを、試験当日に受付で提示しない場合、いかなる理由があっても試験を受けることが出来ませんので、ご注意下さい。
スコアには、有効期限があります。
これはTOEFLでも同じことですが、取得したスコアの有効期限は2年間となっています。
留学などで実際にスコアを利用する時期を、きちんと把握しておきましょう。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランドへの留学に少しでも憧れを抱いているのであれば、TOEICやTOEFLも良いですが、IELTS受験で最初の一歩を踏み出しましょう。
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