心理カウンセラー解説!人間関係を確実に良くする「7つの身につけたい習慣」
選択理論心理学から導かれた、人間関係を改善する方法として「7つの身につけたい習慣」があります。相手を変えることは出来ないので、内的コントロールを行う方が簡単です。
こんにちは、心理カウンセラーの田中勝悟です。
前回の「人間関係のストレスを感じやすい人へ!人間関係を完全に壊す「7つの致命的な行動」」では、人間関係を破壊する7つの致命的な習慣についてお話しました。
私たちの心の健康は「大切な人との人間関係が良いかどうか」に大きな影響を受けています。
心の病気の大半が人間関係に由来しているのです。
今回は大切な人との関係を良好するにするための「7つの身につけたい習慣」についてお話したいと思います。
選択理論心理学によれば、人間関係を良くするための考え方は次の3つです。
(わかりやすいように、少し文章を変えています)
- 人間の動機づけは内側から行われる。
- 相手は変えられない。
- 相手と自分の意見が違うのは当然のことだ
このような考え方を別名「内的コントロール心理学」と呼んでいます。
簡単に言えば、相手には相手の考え方があって当然だし、だからこそ、相手の意思を尊重することが大切だということです。
その代わり、相手と自分の意見が違った場合、必要であればその違いについて交渉することが必要になります。
このように相手の意思や考え方を大事にしようという考え方は、日頃の人間関係の持ち方にも影響を及ぼします。
次の「7つの身につけたい習慣」を意識することで、相手を大切にする行動が取れるようになります。
- 傾聴する
- 信頼する
- 受容する
- 励ます
- 尊敬する
- 支援する
- 意見の違いについて交渉する
大切に思っている人に対して、上記の身につけたい習慣を意識するだけで、確実に人間関係は改善します。
前回のお母さんが子どもに対して「叱らないからちゃんと話して」と言う場面を例に出しましょう。
そこで、子どもが正直に「たけし君のおもちゃが欲しかったから、叩いて取り上げたんだ」と話したとしましょう。ここまでは同じです。
ここから「7つの身につけたい習慣」を実行しようとしているお母さんは、次のような対応をとることができます。
「そっか、たけし君のおもちゃが欲しかったんだ」と確認して、「たけし君とはどう遊びたかったのかな?」とその子がどうしたかったのか考えを聞き出します。
「たけし君とは仲良く遊びたかった」と言ったとすれば、「そっか、それは大事だね」と考えを尊重します。
その後で、「おもちゃをとったらたけし君どんな顔してた?」と聴き、
「いやそうな顔をしてた」と言えば、
「じゃあ、たけし君とどうすればもっと楽しく遊べたか一緒に考えてみようか」
と子どもができるように、励まし、試演します。
子どもがどうなりたいかを考えていることをしっかりと聞き出し、そこに行けるように支える姿勢を取れば、自ずと言い訳はできなくなります。
勉強も正直、子どもが「がんばりたい」と思わなければさせることは出来ません。
そのため、子どもの思っていること、相手が思っていることをしっかりと聴いていき、尊重していくことが必要なのです。
例えば、子どもが好きなことを一緒に探したり、将来の夢について話し合うこともいいかもしれません。
子どもは好奇心旺盛なので、「こんなことができるようになりたい」と言い出すことがあります。
その時に「じゃあ、そのためにはどんなことが必要かな?」と子どもに聴いてみると、「勉強した方がいいか」と自分で答えを見つけるかもしれません。
この辺りはまた別の機会にお話できればと思います。
このような「7つの身につけたい習慣」は、難しい人にとってはとことん難しいものです。
なぜなら、人間はふとすると「自分は悪くない。相手が変わらないと何ともならない」と考えてしまう生き物だからです。
「7つの身につけたい習慣」を実践するコツは、次の3つです。
- 相手は変えることはできない。
- 自分と相手はそもそも考え方が違うんだ。
- 相手ではなく、自分にできることを考えよう。
この3つを日頃から意識するだけで、7つの身につけたい習慣を心がけやすくなります。
習慣とは最初は慣れるのに時間がかかりますが、一旦慣れると何も考えずにできるようになるものです。
ぜひ、「7つの身につけたい習慣」を心がけて、より良い人間関係を築けるようレッツ・トライしてください。
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病院と学校で心理カウンセラーの仕事をしています。
多くの方の幸せに貢献できるようなカウンセラーをめざし、日々勉強中の身です。
少しずつ、成長しているのかな?と迷いながら前に進んでいるという感じです。そんな中で私が感じたことコラムでお伝え出来ればと思っています。
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