自分の性格が嫌いで変えたい人へ。自分の気質を否定せず上手に付き合うには
性格は変えられないと言いますが、本当に変えることはできないのでしょうか?自分「気質」を知り、気質と上手に付き合っていくコツを解説します。
こんにちは、心理カウンセラーの田中勝悟です。
性格には2種類あるというのを御存じでしょうか?
それは「一生変わらない生まれつきの性格」と「環境や育てられ方で変わる性格」です。
前者の性格を専門的には「気質」と呼びます。
後者は「後天的性格」と呼んでいます。
よく性格に関する本で「性格は一生変わらない」「性格は変えられる」と書かれていますが、どちらも半分正解で半分不正解です。
今回はそんな性格についてお話したいと思います。
気質とは先ほどもお話したように「一生変わらない性格」のことです。
ほぼ遺伝で決まっています。
そのため、ご両親や祖父母を見ていると、随分似ているところが見つかると思います。
例えば「誰かのために尽くしたい」というのは気質によるものです。
反対に「人の世話をするのがかなり苦痛」という気質もあります。
また「周りの雰囲気に敏感」という気質もあれば、「マイペースで人の意見を気にしない」というものもあります。
私の場合ですと、私はかなりマイペースな性格ですが、父方の親戚はマイペースな方が多いです。
なので、このマイペースさは遺伝だろうと確信しています。
後天的性格とは、育てられ方や役割、経験などで変わっていく性格のことを指します。
例えば、だらしなかった人が部下を指導する係に任命した途端にきっちりと仕事をするようになった場合などが挙げられます。
またマイペースであっても、小さい時に周りと合わせる練習をさせていれば、しっかりと周りに合わせることができるようになることもあります。
健康にほとんど気を遣わなかった人が大きな病気になったことで、一気に健康志向になるケースもありますね。
私たちは環境や経験に応じて、周りと上手にするよう工夫する機能が備わっています。
もちろんベースとなる「気質」は変わりませんが、それを土台にして環境と上手に交わるために、後天的性格を作っていくことが出来るのです。
大切なのは自分の性格のベースとなっている気質をしっかりと知ることです。
例えば、
- 倹約家
- 浪費家
- 寂しがり屋
- 孤独が好き
- 頑張り屋で負けず嫌い
- あまり自己主張しない
- マイペース
- ルールがないと不安
- 楽しみを追及する
- 余り感動しない
と言ったものはほぼ気質で決まっているものです。
まずは上記の内、自分がどれに当てはまるかを選んでみましょう(複数回答可)。
例えば、寂しがり屋は「一人で我慢すること」はできません。
なので、まずは「自分は寂しがり屋の気質を持っているから、それでいいんだ」と受け入れましょう。
「友達に依存しているダメな自分」と思わないことです。
「私はそういう気質なんだ」と受け入れて、どうすれば寂しくないようにできるか、良い方法を考えて行くことが大切です。
中にはたくさんチェックがあり過ぎて、「どれが本当の自分の気質なんだ」と悩む人もいるかもしれません。
その時は、優先順位をつけましょう。
負けず嫌いが1位、マイペースが2位としたら、その人の気質は「自分のやり方で、何でもできるようになりたい」と言うタイプだろうと思います。
気質は一生変わりません。
そして、良し悪しもありません。
「自分の性格が嫌い」と思われる方もいますが、それは一生変わらないものです。
大切なのは、負けず嫌いなら「自分も持ち味を作る」、マイペースなら「言われる前に行動する」など、気質に応じた自分らしい生き方を見つけて行くことです。
それが自分らしい生き方に繋がっていきます。
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病院と学校で心理カウンセラーの仕事をしています。
多くの方の幸せに貢献できるようなカウンセラーをめざし、日々勉強中の身です。
少しずつ、成長しているのかな?と迷いながら前に進んでいるという感じです。そんな中で私が感じたことコラムでお伝え出来ればと思っています。
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