「お金貸して!」親族・友達間で起きる借金トラブル事例と、貸し借りの断り方
こんにちは、国際フィナンシャルコンサルタントの荒川雄一です。
前回「お金を失う“3大要因”」についてお話をしましたが、仕事上、実際にお金の貸し借りで苦労されている方を大変多く見かけます。
今回はさらに「お金」を貸すとどうなるのかを、より深く考えてみたいと思います。
通常、お金は銀行など金融機関から借りるものです。
しかし、そこで借りられない、または少額であれば、カード会社のキャッシングを使います。
そこでもお金が足りない人は、消費者金融などで高い金利でお金を借ります。
そして、それでもお金が足りない人は、ひどいことになるかもしれないと思いつつも、ヤミ金融などで、不法な金利を支払ってでも、お金の手当てを行います。
ただし、通常は、ヤミ金融に向かう前に、ある人達に「借金」をお願いするケースがほとんどです。
それが、親兄弟・親類・友達・知人といった、その人にとっての“大切な人達”です。
一般的に、銀行などの金融機関に比べ、高利で危ない金融会社ほど、非常に厳しい取り立てを行います。
人間は、厳しい取り立てにあうと、そのことから逃れたい一心に、借りやすい人からお金を借りようとします。
それが、自分の親族や友人知人など、その人にとって“本当に大切な人達”なのです。
しかしながら、そのような状態でお金を貸してしまったら、まずその人達にお金が帰る可能性は、ほとんど“ゼロ”です。
厳しい取り立て屋に優先してお金が支払われ、自分の大切な人達(厳しく取り立てない人達)へお金が戻ることはありません。
借りる人の心理は、そこまで来ると、まさに「藁をも掴む」思いで、人に迷惑がかかるということが、もはや考えられない精神状態にまでなっています。
一方、貸し手側の心理は「大切な人が困っているから、何とかしてあげたい」という善意があります。
そして「貸さないと愛情や友情にひびが入ってしまう」という強迫観念もあります。
「思いやりが無く、小さい奴だと思われる」ことへの見栄などが働いて、ついつい貸してしまうのです。
では、お金を貸すと、最終的にどうなるのでしょうか?
借りた本人が、責任感が強い人ほど、最悪の場合「自殺」にまで至ります。
また、何とか弁護士に辿り着ければ「自己破産」を申請して、時間をかけて平常心を取り戻すことが出来るでしょう。
しかし、その時には既に、周りには愛すべき家族、親族、友人、知人は誰もいなくなります。
一方、貸した方はどうなるのでしょう?
大切な友人に対して「裏切られた感」だけが残り、自分が一生懸命に貯めた大切なお金は戻ってくることはまずありません。
では、このような悲惨な状況を回避する為には、どうすれば良いのでしょうか?
親族や友人、知人は、お金を借りるところではありません。
仕事としてお金を貸してくれるのは、銀行を始めとする金融機関、または若干金利が高くなりますがノンバンク(リース会社、クレジット会社)などです。
それらの会社でお金が借りられないのであれば、その事業や生活スタイルは、一旦見直すべきです。
まずは、実力に見合った、そして生活を維持していける状態を作ってから、また次のステップを目指すべきなのです。
それを、無理に金利の高いローン会社などで資金調達を行って、思惑通りに行かなければ、後は前述のように坂を転がり落ちるような人生が待っているだけです。
そのため「お金の貸し借りは、絶対しない方が良い」というのが、私の結論です。
何故ならそれで、私はたくさんの友人と大切なお金を失ってきた経験があるからです。
今でも、時として私のところに、知り合いや友人から「少しお金を貸してもらえませんか?」という電話がかかってくることがあります。
その時、私が言うことはいつも同じ答えです。
「私はあなたとこれからも友達でいたいので、お金は貸しません」と。
それでも、どうしてもあなたが相手の力添えをしてあげたいと思うのであれば「貸す」のではなく、そのお金は「あげて」下さい。
そうすれば、相手は返す必要はありませんし、あなたは取り立てによって嫌な気分を味わうこともないのです。
あなたは一体いくらなら、人に「お金」をあげられますか?
そのことをよく頭に入れて、貸し借りの習慣はなくすようにしましょう。
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![荒川雄一](https://lattepictures.s3.amazonaws.com/u_uc/fo/fl/rd/uv/qx/gh/7h/aj/zn/bu/mg/2d/vb/qx/mk.jpeg?Signature=StFDN7zdiFzCX7PEmHG0Ww%2BBB8U%3D&Expires=2115561661&AWSAccessKeyId=ASIAW2CT5TJQUNZJIHOT&x-amz-security-token=IQoJb3JpZ2luX2VjEAgaDmFwLW5vcnRoZWFzdC0xIkcwRQIhAM5bOIuGKMk0cwC76v4XaDkXMo/rYPSSvVHeqwB8wdJmAiBc5H/q/lDI2UDxzPekWKQ/oem5ACCFENwwuoOp8fvCICrMBQjh//////////8BEAQaDDQ2ODMyNzQzODk0NSIMCkHTsEiAq9EgL1%2BvKqAF5ucbfM6BbSrQjZK8d4sOCm/of5aM9bgJh/aQbMgRyRs4X2rGF47B5tB0LK1NKQeSY%2BlQHuBUxws67pgddVQ/IKKhnAiZoG6L95LbZUmn6QRCoGUDzzNwNDk32fDEeDCG4eyk663h6YgxQ31hldCRHzdcMaLyBzdfT/psMcyPmBH0YvM4bgb%2BeSspP5KgB5gbygngq9GANkT137ieZsfiRzvVltJXGXhRHOzb4JtkQxwMNCcrDDK6qWrzL5rwCF7XDFFTjLe8j1KVIpEyvKMj0QP0RBWNoxFpMRgf1cY2uuxzlpsIfW4KQgfnrwxaXKuItOhN0FJAkktEzpK0LI/681VBlFr2AjLskiCCqc6q5%2BAwv25PJfDaFWs2yh/uia4Bf/61c2VcuTPE2pU7EdAZBOLvKIXZorzXkw624q6SXDLBdac5sRfz83RnlQRG35t9BSwyGoSKIlDFqIawshNRGTJyTrx6CFrrAlP1LM9OJIiZqKnFvj9gvGfjcvpHDlGdOiRvorM3srDWMQDjzLHpsIcgBteIXFKurazlka8rgAdAg7esS3I2OTWwvFp6sUluU1MBwDozNyrZ2cCe5ScT4E0H8wS3w8K3MfG4eVN%2B520wtlIPUfJ5Ov5ERz9ZSoJbCGQQseJYoMLgknTEPNZqvoZoL1Oz%2BucDTlDLrFQPp2I4oNcOHT7IFKdty%2BZMWiArMTHdSJuGd7kpP9t9ERv9d6wdDfwSvBssxG2WBdnL7jXZOrCCV6NMI8Sfx/vTQV9U0A08s9jSwxmBME76aTADyJC6eEHk4%2Bx91fBSYs5PBj3/9Q6H9AiK3kSwfrlN1kD/kYAJ9Oa7ts%2BKftL/7%2BgvebgJ7xbMfPOQFnHYnP1g8gZBf5vu/VyruT7AkXUYoYHxMNTukLUGOrEBImv4NxNa61qr9QSkqvvdXq75AUW1rMZK7ccOr1Vp1MePDYoKJS3VQcC%2BW55snHOENSGupGsx6qF7a2siur8VOE0cYCRllEGpAzCYk%2BWqOBCx3g%2Bwn3B4om81TnkmNOKuLhiM8t0px1bJPcC19T4UIlJUA4ouR2rcamH%2BKib5cZZNOieuqcOWd%2BbSK0Ruu2VVOya0neV9uQ%2BOSJEhRA6As52W13BFh9pCUv7gry3JV5NH&1)
投資顧問会社IFA JAPAN®株式会社ほか、リンクスグループ3社の代表を務める。現在、経営コンサルタントのほか、金融機関に影響を受けない独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)として、国内外の金融商品を用いた「ポートフォリオ・マネジメント・サービス(PMS)®」の評価は高い。
また教育にも力を入れており、講演回数は800回以上。その他、日本経済新聞社、各マネー誌、フジTVなど執筆、出演も多数。
■ライセンス
経済産業省登録 中小企業診断士
国土交通省登録 公認 不動産コンサルティングマスター
日本FP協会認定CFP® 他
■メディア実績(執筆、取材など)
・日本経済新聞 、日経ヴェリタス
・納税通信、税理士新聞
・富裕層向け雑誌「ミリオネア」「NILE’S NILE」
・フジテレビ「とくダネ!」、テレビ朝日「やじうまテレビ!」など
■著書
「海外分散投資入門 ―日本が財政破たんしても生き抜くためのノウハウ―」
(Pan Rolling社)
「海外ファンドのポートフォリオ」(Pan Rolling社)
「着実に年10%儲ける海外分散投資入門」(実業之日本社)
「投資のプロが教える初心者でも失敗しないお金のふやし方」(IFAメディア出版)
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