口癖の心理学!語尾に「~さぁ」をつける人の性格って? (1/2)

会話の語尾に「さぁ」をつけるのが口癖の人の性格・心理とは?「さぁ」が会話の相手に与える影響(メリット・デメリット)も紹介。

執筆者: 石割美奈子 職業:臨床心理士 メンタルコーチ プロ家庭教師
語尾の口癖「~さぁ」を使う心理と会話に与える影響

こんにちは、 えむ心理研究室の石割美奈子です。

意外と気づかない語尾の口癖。
今回は「さぁ」という語尾の口癖をよく使う人の心理と、「さぁ」が会話の相手に与える影響をお伝えします。

 

 

語尾の口癖「さぁ」

「~でさぁ」とか「~だからさぁ」というふうに、会話や会話の途中のセリフが「さぁ」で終わることの多い人もいらっしゃると思います。

 

例えば、次のような感じです。

 

  • 「そういえばさぁ、彼ってカッコイイよね」
  • 「私、明日は仕事休みなんだけどさぁ」
  • 「ウチの課長って何かと細かくてさぁ、嫌になっちゃう」


このように、語尾「さぁ」はかなり頻度が高く、使わないように意識すると会話が難しくなることもあります。

「~さぁ」と言ってしまう人の心理

語尾に「さぁ」をよく使う人は、次のような心理傾向があります。

ライトな会話にしたい

語尾に「さぁ」がつくと、会話の雰囲気を軽くすることが出来ます。
例とともに見てみましょう。

  • 「そういえば、彼ってカッコイイよね」
  • 「そういえばさぁ、彼ってカッコイイよね」


「さぁ」を使わない前者は改めて切り出した感があります。

発話者は「彼」に好意をもっていそうな感じです。

 

「さぁ」を使った後者は、前者よりも何気ない雰囲気になっています。

前者と比べると「彼のカッコよさ」への意識を軽めにすることが出来ます。

 

会話が苦手!

「さぁ」を多用する人は、会話が苦手な人が多いです。
「さぁ」を入れることで、いったん「間」を作ることが出来ます。

この「間」で、次に何を言うかを考えていることがあります。

 

 

また、語尾の「さぁ」は、ためらいの気持ちを含むことがあります。


自分の言っていることや相手の反応を確かめながら話す人は、会話の終わりよりも会話の途中で間を持たすようにして「さぁ」を使うことが多くなるでしょう。

例えば、こんなふうにです。

 

「私、明日は仕事休みなんだけどさぁ、どこか遊びに行かない? あ、無理しなくっていいんだけどさぁ、買い物とかさぁ、一緒に行けたらいいなと思って」

 

自己表現に抵抗がある

会話の苦手さと共通しますが、自己表現に抵抗がある人も「さぁ」の回数が多くなります。
自分のことを語るのが得意でなかったり、会話の内容が話しづらいものだったりすると、語尾に「さぁ」がつきやすくなります。

 

例えば相手にダメ出しするときなどは、気持ちがはっきりしている人と話しづらさを感じている人とでは「さぁ」の頻度がかなり変わると思います。

 

  • 「あなたって、わりと口が軽いと思う。もう少し気を付けないと信用失っちゃうよ」
  • 「あなたってさぁ、わりとさぁ、口が軽いと思うんだけどさぁ。もう少しさぁ、気を付けないとさぁ、信用失っちゃうよ」


後者はかなり極端にしましたが、相手に言いづらい内容であればあるほど「さぁ」の頻度は増えると思います。

「~さぁ」が聞き手に与える影響

語尾に「さぁ」がつくと、聞き手(会話の相手)にはどんな印象を与えるでしょうか。
例を見てみましょう。

  • 「ウチの課長って何かと細かくてさぁ、嫌になっちゃう」
  • 「ウチの課長って何かと細かくて、嫌になっちゃう」


前者の「さぁ」を使っているセリフは、ぼやき感が増していますね。

少し軽い感じも受けます。

課長の細かさを深く悩んだりはしていない雰囲気です。

 
 コラムニスト情報
石割美奈子
性別:女性  |   職業:臨床心理士 メンタルコーチ プロ家庭教師

えむ心理研究室室長、臨床心理士の石割美奈子と申します!よろしくお願い致します。

スポーツトレーナー、メンタルコーチ、心理相談員の経験を経てさらに心理学を深く学ぶ必要性を感じ、東京国際大学大学院臨床心理学研究科(博士課程前期)を修了。
臨床心理士の資格を得て、心理カウンセラー、メンタルコーチ、スポーツメンタルトレーナー(テニス・バレーボール等)、およびプロ家庭教師として活動しております。

2013年、心理学・教育学・スポーツ科学の統合的な研究と専門性を活かしたメンタルサポートをポリシーとする「えむ心理研究室」を立ち上げました。


【臨床心理士および「家庭教師カウンセラー」として】
心理カウンセラーとしては、精神分析を専門としており、主にカフェにてカジュアルなかカウンセリングを提供しています。
訪問心理療法、オンライン相談も承っております。

また、全国でも珍しい【臨床心理士でありプロ家庭教師でもある「家庭教師カウンセラー」】として、ご近所から遠方にお住いの方まで、幅広く学習支援と心理的な支援を同時にさせて頂いております。

得意な相談内容は以下のとおりです。

・不登校・ひきこもりの方と親御さんの支援
・発達の特性を持つ方と親御さんの支援
・夫婦関係の改善支援
・親子関係の改善支援
・精神分析的リワーク(復職支援)
・職場の人間関係の改善支援

日常生活ではなかなか得られない、心理的な洞察を深める和やかな相談時間をお約束します。

日本では「カウンセリング」というとまだまだ抵抗のある方も多いかと存じますが、より充実した日々を送るためのツールのひとつととらえて頂ければ光栄です。
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精神分析を主軸とした自己洞察やイメージトレーニング、ロールプレイングなどを通じて一緒にがんばってまいります




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