乗降客ほぼゼロ…秘境駅の非日常な魅力に迫る! -北海道小幌駅と東追分駅の探検レポ- (1/2)
秘境駅体験レポート!北海道小幌駅と東追分駅を旅する。人がいない無人駅は、廃墟巡りやマイナー観光地に飽きた人にもおすすめです。
全国に8000以上あると言われる鉄道駅(地下鉄、モノレール除)の中で、最近注目を浴びているのが秘境駅です。
利用者が殆どいなく、近くに民家もない、ナゼこんな場所にと思うほど、そこには不思議ワールドが広がっています。
最近はTVや雑誌などでも特集され、ご存じの方も多いと思います。
今回は、自身在住の北海道から、鉄道好きの間でキングオブ秘境駅とも言われる小幌駅と、普通の秘境駅を体験談と共に紹介します。
まずは下調べにと、最寄駅で入手したJR北海道のポケット時刻表(無料)で、室蘭本線をチェックしますが、小幌駅が載ってません。
利用者があまりに少ないためカットされているようで、この時点で相当マニアックな存在だと分かりますね。
やむなくネット検索をして、1つ手前の礼文駅から列車に乗り込みます。
探訪したのは8月上旬で、乗客は私一人だけ、列車内はお年寄りの方が数人だけのいわゆるローカル線。
やがて山間の長く暗いトンネルを抜けると、そこが小幌駅でした。
降客も私一人のみ。
列車を見送ると、そこは本当の山奥で、隔絶された陸の孤島でした。
両側をトンネルで挟まれ、わずか50m位の開けた空間に、プラットホームと駅名票があるのみです。
三方はブッシュが茂る急傾斜地で、背後は崖下に海が見えます。
次元が違い過ぎると思う程でした。
携帯はもちろん圏外で、はるか上の国道を走る車が米粒に見え、森に置き去りにされたような感覚で、逃げ場が無い、孤独感と圧迫感に襲われます。
駅まで道は無く、車や徒歩では到達困難です。
これがキングオブ秘境駅といわれる所以です。
これを圏外孤独とも言うらしいのですが、あながち冗談では済まない駅です。
廃屋が2棟建っているようですがカギが、閉められ入れません。
そう、待合室は無いのです。
どうやら、人が下りることを想定していない様子。
列車は上りが5本と下りが3本ありますが、乗り損なったり(運休も含む)帰路時間を考慮しないと、野宿決定です。
付近にはマムシも生息していますので、下調べはお忘れなく。
今回は時間もあるので、名所の洞窟遺跡を探検してみましょう。
待合室は無いのに、何故か立派な案内看板があるのはあります。
それはさておき、看板を頼りに山道を30分程下りると、入り江の様な海岸に出られます。
その脇に洞窟と鳥居があり、観音様が祀られていました。
周囲は崖に阻まれたジャングル地帯、果たして無事に帰れるのか?
休憩後、帰路に着くとマムシを発見しました。
こんな山奥で咬まれたら、誰も助けてくれません。
次の列車まで1時間以上待つしかなく、洒落になりません。
画像の何処かにマムシが隠れています。
見つけられない方は咬まれてしまいます。
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北海道を中心に、地底の鍾乳洞から山奥に眠る滝や秘湯、遺構(炭鉱、鉱山跡)など誰もが行けない秘境を探検する、あくなきチャレンジャー。
気力、体力、技術に大事なのは時の運、単独行は危険です決してマネはしないでください。
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