都内を散歩しよう!東京三田エリアのおすすめ観光ポイント -慶應義塾大学周辺エリア- (2/2)

執筆者: 薄荷脳70

 

キャンパス内の様子

一般の方でも1階に入ることが出来ます。
踊り場のステンドグラスには“ペンは剣よりも強し”とラテン語で描かれています。

 


図柄は甲冑に身を固めた武将が馬から降りて、ペンを手にした自由の女神を迎えているのだそうです。

権力には屈しないといった意味合いです。

この図書館の横にある東門には、有名な「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」を意味するラテン語が刻まれていています。

 

 

まさに諭吉ワールド全開といったところです。

図書館からキャンパスに向かう通路にある石が「馬留石」で、かつてこの地が肥前国島原藩松平主殿頭の中屋敷だった頃の石です。

 

 

明治維新後に人の住まなくなった中屋敷に目をつけたのが福沢諭吉で、東京府から警察組織制度の調査依頼などの機会と交換条件などの手段を講じて、明治4年に政府から政治的計略によって手に入れた土地といわれています。

 

福澤記念園

通路の先の公園である「福澤記念園」は、福沢諭吉の邸宅があったところです。

 


この邸宅は改築が重ねられ、明治24年頃には建坪400坪の大きな邸宅だったそうです。
また福澤諭吉の終焉の地でもあり、明治34(1901)年、ここで脳出血ため亡くなりました。

 

三田演説館

そして最後は正門近くにある「三田演説館」もまた、重要文化財に指定されている建造物です。

 


日本独自のなまこ壁と木造瓦葺ながら、洋風の香りのするやはり明治らしい建物で、現在でも三田演説会など慶應の公式行事が開かれているのだそうです。

この辺りは一際小高い丘になっているのですが、かつては稲荷山と言われた丘で、財政難の島原藩の財政負担軽減のため、稲荷社を建立して現金収入を得たという曰くつきの稲荷山なのです。

 


流石に私学の雄である慶應義塾大学ですので、歴史的にも見所は多いです。
基本的にキャンパス内には自由に出入り出来ますので、散策にはうってつけでしょう。 

 

慶大周辺店舗

慶大の周りには興味深い店舗があります。
東門の隣にあるのが「文銭堂本舗」で、銘菓“学問のすすめ”がお勧めです。

 


また正門の右手には「秋色庵大坂家」という和菓子屋があり、なんと約300年の歴史を持つ老舗なのです。

 


そして正門の左手には、あの二郎系ラーメンでお馴染みの「ラーメン二郎 三田本店」があります。

 


現在の二郎ブームはここから始まったのです。
行列は必至ですが、やはり本店で味わうのは、また格別かもしれませんね。

おわりに

港区三田といっても1丁目と2丁目をご紹介しただけですが、全て武家屋敷跡だったという意外な歴史を感じました。

 

勿論、3丁目、4丁目もまた非常にユニークな街ですが、そちらはいずれご紹介いたしましょう。
半日程度、三田界隈を散策するのも楽しいものですよ。 

 
 

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