栃木県奥鬼怒温泉郷「手白澤温泉」の感想レポ。冬の雪景色、美味しい料理、綺麗な温泉宿…これぞ秘湯!
これぞ秘湯!徒歩2時間半かけて行く、栃木県奥鬼怒温泉郷「手白澤温泉」の感想レポート。女性の一人旅や初心者さんにもおすすめです。
手白澤温泉は、関東最後の秘湯と言われている奥鬼怒温泉郷の一軒宿です。
創業は1935年。当時は電気も通っていないランプの宿だったそうですが、1997年に全面改装をして生まれ変わりました。

山奥の一軒宿にとは思えないような整った設備。
快適な寛ぎ空間と、毎分300リットルという湧出量を誇る温泉。
そして洒落た料理をワインと共に頂けるという、まさに三拍子揃った宿です。
山の宿というと、女性には比較的ハードルが高いイメージがありますが、こちらは女性でも問題なく快適に楽しむことが出来るので山ガール達にも人気です。
手白澤温泉が普通の宿と違うところはその行程にあります。
宿へ行くには徒歩2時間半のハイキングが必須となるからです。
まずは奥鬼怒温泉郷の入り口、バスターミナルまで向かいます。
そこから奥鬼怒スーパー林道へ入り徒歩約2時間半。
とはいっても山歩きという程でもありませんので、グリーンシーズンであれば初心者でも問題はありません。小学生くらいのお子様でも大丈夫です。
ただ、自然が相手となるので、最低限の装備は準備をする必要があります。

- 両手がふさがらないようなザックやリュックサックなどで行きましょう。
- 靴はハイキングシューズがベスト、なければ底が厚いスニーカーで。
- 急な雨や寒さに対応できるような服装で。
徒歩約2時間半というと何だか身構えてしまいますが、手付かずの自然の中をゆっくりと散策すると2時間半はあっという間。普段なかなか味わえない、自然との一体感を楽しんでくださいね。

東武鉄道「鬼怒川温泉」駅より日光市営バスに乗り換え、女夫渕温泉バスターミナルへ。
1日4本(7:35発 10:15発 13:15発 15:15発)が運行されており、所要時間は約1時間40分。
その後の徒歩の時間を考えると、13:15発までのバスへ乗るのがいいでしょう。
日光宇都宮道路の今市IC下車後、約1時間半で女夫淵温泉前の日光市営駐車場(無料)へ。
木のぬくもり溢れる館内は、とても清潔で快適。

冬場は温泉の残り湯を使った床暖房が施されるので、歩く度にポカポカ暖かいのです。

また、部屋も広々とした和室でゆっくりと寛げます。
男女別に内湯と露天風呂があります。
毎分300リットルの湧出量を誇る温泉は、惜しげもなく湯船から大量のお湯が溢れ出ているので、
常にフレッシュなお湯を堪能することが出来ます。

泉質は単純硫黄泉。無色透明ではあるが、湯船には消しゴム状湯の花が大量に舞っています。
お湯は、ゆっくりと温泉を楽しめるようにと、露天風呂は30度台、内湯は40度の温度を保っているのだそうです。

自然に囲まれた露天風呂からの眺めは最高。
見渡す限りの自然の中での湯浴みは格別なもの。
湯温も適温のため、ゆっくりと楽しむことが出来ます。

夜の露天風呂から見る星空は、天然のプラネタリウム。
星空を眺めながらの湯浴みもまた、心に残る一時となるでしょう。
夕朝食ともに食事処で。
山の宿とは思えない美味しいお料理が並びます。

自家製の岩魚や八汐鱒のスモーク、山菜のお浸しや煮付けも、
素材によってそれぞれ違った味付けに。

宿の裏で養殖しているという大岩魚はびっくりするくらいの大きさ。
焼きたての岩魚は身がホクホクしていてジューシーです。
メインも猪や熊などのジビエが洋風にアレンジされていて、見た目も華やかに美味しい味わいです。

また、ビオワインの種類がとても豊富なのも特徴のひとつ。
山の中の一軒宿で美味しいワインと食事を頂けるとは、驚きます。
朝食も滋味あふれる優しいごはん。

前日の運動のおかげか、不思議とご飯がすすみます。
通常、温泉宿に泊る場合、最寄り駅から送迎してもらい、チェックインからチェックアウトまで至れり尽くせりのサービスを堪能してゆっくりと過ごすのが常かと思います。
しかし、たまには自分の足で長い道のりを歩き、疲れた身体を宿の温泉で癒すのもまた格別です。
四季を通じてその瞬間の自然を楽しむことが出来る手白澤温泉。
普段とは一風変わった温泉宿の楽しみ方に気付かせてくれる、素晴らしい宿です。
ご興味のある方は是非一度、足を運んでみてください。
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初めてまして!雫と申します。
3度のメシより温泉??
もとい3度のメシと温泉が好きです。
素敵な温泉、宿を求め、関東を基点にあちこちフラフラしています。また、旅先で美味しいものを見つけるのも楽しみの一つです。
こちらでは温泉をはじめとした旅を楽しめる情報を発信出来ればと思っています。また、同じ趣味の方々と情報交換できれば嬉しく思います。
宜しくお願い致します。
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