話を聞いてもらえない!マトモに話し合いができない人と「会話をする」手順
仕事や恋愛で「話を聞いてもらえない」と感じたことはありませんか?話し合いができない人と話すには、まず人間関係のコミュニケーションレベルを上げてから!
こんにちは、心理カウンセラーの田中勝悟です。
夫婦や上司と部下、友人など、私たちは多くの人間関係に囲まれて生活しています。
その中で、いろんなズレやすれ違いというのが出てきてしまって、そこから人間関係が悪化してしまうということがあります。
この悪化は大抵は雪だるまみたいに大きく膨らんでしまい、その結果、離婚や絶縁など、取り返しのつかない事態に陥ってしまうことも少なくありません。
今回はそうしたすれ違いの修正の仕方について、お話したいと思います。
こうしたズレは小さい時に修正しておくことに越したことはありません。
そのために必要なのは、何といっても話し合うことです。
こう言うと、多くの方は「話し合っているけれど、でも相手が聞いてくれないから話し合えない」と反論されるのではないかと思います。
巷には「こういう風にしたら話を聞いてくれる」というノウハウがありますが、それを使ってもそんなに効果は少ないでしょう。
しかし、この「話を聞いてくれない」という現象は、人間関係のコミュニケーション・レベルが低いから起きている場合もあります。
このコミュニケーションレベルを高めていくと、話し合いができるようになります。
人間関係のコミュニケーション・レベルは次の4段階があります。
1人で幸せと感じられる時間が過ごせる。
2人で一緒にいられる。
2人で幸せと感じられる時間が過ごせる。
問題について話し合える。
1.が一番レベルが低く、4.が一番レベルが高いということになります。
話し合いを効果的にするためには、落ち着いて冷静になれることが必要です。
そのため、まずはコミュニケーション・レベル1の「1人で幸せと感じられる時間が過ごせる」が達成できる、つまり自分が幸せと感じられていることがとても大切です。
自分が不幸のままだと気持ちも不安定なので、冷静に話し合いをすることはまずできません。
その上で、コミュニケーション・レベル2の「2人で一緒にいられる」へ移りましょう。
2人で一緒に居られないくらいような険悪な中では、話し合いは不可能です。
話し合いとは、良い人間関係の中から生まれるものです。
そして、多くの人が見逃しがちで、その上で一番大切な要素がコミュニケーション・レベル3の「2人で幸せと感じられる時間を過ごせること」です。
この時間を1週間の内、どれくらい持てるかというのは非常に大切です。
例えば、夫婦一緒にいるけれど、全く会話もないしどこかへ遊びに行くこともない、一緒にいても悪い意味で空気、あるいは居心地が悪い状況ですと、いざという時に問題について話し合うのは非常に難しくなります。
楽しい、幸せと思える時間を過ごすためには、お互いがお互いのことをある程度理解しておくことが大切です。
独りよがりでは、お互いに楽しい時間を過ごすことはできません。
つまり、そういう時間が持てるということは、お互いのことを十分理解する時間を持っているということでもあります。
日本人は以心伝心の民族性もあり、知らず知らずの内に「相手が分かって当然」と思ってしまうところがあります。
これがズレの大きな原因でもあるのです。
だからこそ、お互いを知るためにも、幸せと思える時間をどう共有できるかが大切なのです。
「2人で幸せと感じられる時間が過ごせる」は、専門的には「クオリティタイム(上質な時間)」と呼びます。
これが持てるかどうか、継続できるかどうかで話し合いはしやすくなります。
この時間を持つには、できるだけ「コミュニケーションを持てるよう」に意識できることが望ましいです。
そのため、好きな映画やテレビを一緒にただ見るだけというのは、クオリティタイムには遠いかもしれません。
夫婦であれば、一緒に料理を作る、朝晩2人で散歩をする、一緒にジョギングをするなどで、十分クオリティタイムを持つことができます。
要するに、簡単なコミュニケーションを持つ機会を作ることが、話し合いをするためには大事だということです。
今回は、話し合いについて、コミュニケーション・レベルの視点から書かせて頂きました。
より良い話し合いをするためには、クオリティタイムをいかに作り出すかが大切だということです。
特に夫婦関係では、これを維持していくことは非常に大切です。
話し合いがこじれてしまう場合、まずは人間関係のレベルが低い可能性があります。
その場合は、まずはクオリティな時間を確保することに意識を向けることをお勧めします。
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病院と学校で心理カウンセラーの仕事をしています。
多くの方の幸せに貢献できるようなカウンセラーをめざし、日々勉強中の身です。
少しずつ、成長しているのかな?と迷いながら前に進んでいるという感じです。そんな中で私が感じたことコラムでお伝え出来ればと思っています。
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