「会社を辞める」と決断したら。転職時に行いたい最終チェックポイント
転職すると決めたなら。現職を退職する理由を、最後にもう一度確認してみて。会社を辞めたいと行うべき、最終チェックポイント。
こんにちは、心理カウンセラーの小日向るり子です。
前回のコラム、「会社を辞めたいと思った時に。本当に辞め時なのか、見極めるためのチェックポイント」では、会社を辞めたいと思った時に考えてみるポイントを3つ書いてみました。
そのポイントとは、以下の通りでしたね。
- ただ「辞めたい」で辞めてはいけない
- 辞めた後の人生の生き方が2つ浮かぶかどうか
- 経済的に頼れる場所は居場所ではないと認識する
しかしそうは言ってもこの時代、会社を辞めたいという願望が「会社を辞める」という決断にはなかなかならないものです。
転職活動に疲れたら!まずは頭をリセットする
考え過ぎて何だか分からなくなった!と、頭がぐちゃぐちゃになった時は、一旦頭をリセットしましょう。
そして「自分の人生」というものをトータルで考えてみてください。
イメージとしては、長い一本の道が続いていて、その道の真ん中に自分が立っているという感じです。
そしてそのイメージで自分に問いかけてみてください。
「私にとって働くとは何ですか?」と。
「自己実現だ」「家族を養うためだ」「生きていくためだ」「将来に向けての投資だ」等、いろいろな回答が出てくるのではないでしょうか。
そして出てきた回答を紙に書き出して、優先順位をつけてみてください。
書きだした順番が優先順位ではない場合は、優先順位毎に並べ直し、もう一度書き直してください。
そしてその自分が書いたものを眺めて、自分が働く意味を考えてみましょう。
会社を辞めたいと思い始め、その考えが強固になればなるほど人の思考は近視眼的になっていきます。
つまり、会社を辞めることそのものが人生の目的となってしまうのです。
しかし、会社を辞めるということは、人生にいくつかあるピリオドの1つでしかありません。
思考をノートに書き出す「可視化」は思考を整理し、近視眼的な発想を俯瞰で見つめることに役立ちます。
それでも出た結論が「会社を辞める」ということだったときに、押さえておくべきポイントをご紹介します。
安定した気持ちで新しい人生を始めることが出来るように、辞めると決めたら賢く辞めましょう。
1.会社の退職に際する規定はきっちり読み込む
- 退職はいつまでにどのような形で会社に申し出るのか
- 自分は退職金の支払い対象か
- 有給の残数、消化、または買い取り
- 離職票など必要な書類の発行依頼 など
これらの規定をきちんと読んで理解しておきましょう。
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会社辞めたい!職場でパワハラなどをされたら「東京労働局 総合労働相談コーナー」へ電話を
次の仕事が安定した職場や職業になるとは限りません。
特に独立系の職業を考えている場合、安定した収入が証明できるまではクレジットカードや保険の審査が通らないということがあります。
今の自分の職業と肩書でなら作ることができるクレジットカードや保険があり、それが希望するものであるならば、在職中に入っておきましょう。
保険証は退職日に返還となりますので、もし次の仕事が決まっていなかった場合、眼科すら自己負担になる危険性も…。
自分が会社で関わってきた人や最後の日まで関わる人達と、退職後に道で会ったら気持ちよく挨拶ができるかどうか、常に意識した仕事をしていきましょう。
「もう辞めるから」と適当な仕事ぶりをするのは、あなたの評価を最後の最後に落とします。
「立つ鳥跡を濁さず」です。
会社を辞めたいと真剣に思った→考えた→決断した、という過程の中で、浄化されていく負の感情が必ずあります。
そうした負の感情を取り払った後で、生活していくためにはこの組織で働き続けることしかない、という結論が出たとしたら、それは敗北ではありません。
自分自身の再決断だということを噛み締めてください。
きっと新しい気持ちで仕事に取り組むことができるでしょう。
会社を辞めたいと考えている日々が多いと気づいたら、一旦立ち止まって自分の感情とじっくり向き合ってみることをお勧めします。
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カウンセリングスペース「フィールマインド」代表カウンセラー。
15年間の出版社勤務の傍ら、ボランティアでNPO自殺予防ダイヤルの電話相談員をはじめたことがカウンセラーを志すきっかけとなりました。
退職後は派遣やアルバイトで働きながら(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラーの資格を取得し、その後公的機関のセクハラ相談員を経て自身の会社「フィールマインド」を設立しました。
フィールマインドサイト:http://feel-mind.net/index.html
関係(恋愛・職場・友人)/ 恋愛関係 / メンタル疾患 / 性に関する悩み/ のご相談を得意としています。
エキサイトお悩み相談室登録カウンセラー:http://counselor.excite.co.jp/
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