PL(偏光)フィルターの効果と使い方。一眼レフで綺麗な風景写真を撮ろう

執筆者: 武田賢士郎 職業:カメラマン
はじめに

こんにちは、カメラマンの武田賢士郎です。

 

写真撮影用のフィルターには様々な種類がありますが、今回はPLフィルター(偏光フィルター)についてお話します。

 

PLフィルターとは

このフィルターは、風景写真などで頻繁に使用されているフィルターで、被写体に映りこんでいるいらない反射を除去・コントロールすることができます。

 

パソコンのレタッチでは、補正できない効果だから

PLフィルターの効果は、PCソフトでは補えない効果なので、撮影現場で使いこなさなくてはならないフィルターのひとつです。

 

 

PLフィルターの使い方

PLフィルターをレンズに装着し、反射のある場所に向けて回転させると、反射が出たり消えたりします。
この効果を好みで使用します。

 

レンズ径が多種の場合

大きいサイズのフィルターを用意し、ステップアップリングを使用して装着すると良いでしょう。

被写体本来の姿を写す、PLフィルターの効果

それでは、渓谷で撮影した写真を例にして解説します。
撮影地は、東京都青梅市の成木川です。


東京にも美しい自然が沢山あり、四季折々の風景を楽しむことが出来ます。
では、下の写真をご覧ください。

 

  • 左) PLフィルターを使用せずに撮影した写真です。
  • 中央)PLフィルターを使用して、50%程の効果で反射を除去した写真です。
  • 右) PLフィルターを使用して、100%の効果で反射を除去した写真です。

 

 

写真の雰囲気が変わっていくのを、お分かりいただけたことと思います。
反射を除去すると、これだけ変化します。

 

自分の好みを見つけよう
  • 左の写真は、反射がありすぎて、好みではありません。
  • 中央の写真は、程よく反射を除去し、渓谷らしさが出せており、一番好みです。
  • 右の写真は、反射が除去され過ぎて、渓谷のみずみずしさが出ていません。

 

 

おわりに

PLフィルターを効かせ過ぎると、あまりに反射のない写真になってしまい、不自然に見えてしまう事が多くあります。

100%の効果で使うのではなく、効き具合を確認しながら、最適な効果で撮影すると良いでしょう。

 

使い方をマスターする事により、表現が広がるはずです。

慣れないうちは効果を変えながら幾つか撮影し、後で最良の写真を選択するのも方法です。

 
 コラムニスト情報
武田賢士郎
性別:男性  |   職業:カメラマン

『ご挨拶』
はじめまして。
カメラマンの武田賢士郎です。
こちらのコラムでは、写真を始められて間もない方々の
良いヒントとなるような内容にしていけたらと思っております。
写真上達の近道は研究と実行です。
そして何より楽しく撮影する事です。
よろしくお願い致します。

『カメラマンとして』
私の得意分野はリゾート系イメージ撮影、建築撮影、風景撮影、和の撮影です。
雑誌、広告を中心に様々な媒体を撮影させて頂いてます。
又、ライフワークで東京都の自然風景を記録しています。

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