焦点距離は固定したまま!写真撮影のテクを上げるズームレンズの正しい使い方
こんにちは、カメラマンの武田賢士郎です。
今回は正しいズームレンズの使い方をお話します。
幾つかの焦点が一本のレンズにまとまった、大変便利なレンズです。
例えば、フルサイズ換算の70mm-200mm望遠ズームレンズは、85mm・100mm・135mm・200mmと、4本のレンズが1本にまとめられているので、機材量を減らすことができ、レンズ交換の手間も省けるので機動力も上がります。
しかし、便利さゆえの問題も起きてしまいがちです。
この様な経験はありませんか?
ある被写体にズームレンズを向けます。
被写体に対して近すぎたと思ったら、ズームレンズを広角側へ回してしまう。
逆に被写体に対して遠いと思ったら望遠側へ回してしまう。
この使い方は、写真を撮る上で最も上達を遅らせてしまう使い方なのです。
何故なら、そこにレンズ選択の意思がないからです。
レンズの焦点距離には、それぞれの世界観があります。
例えば、同じ中望遠レンズでも100mmと135mmではまったく表現が違います。
大切なのは、それぞれの焦点距離が持つ世界観と魅力を理解することです。
上記で書きました「それぞれの焦点距離が持つ魅力」をまずはマスターしてください。
その上で、この被写体はこう言う撮り方をしたいから、この焦点距離をとレンズの選択をします。
そして、ズーム機能で前後するのではなく、焦点距離は固定したまま、カメラ位置を前後させます。
これが正しいズームレンズの使い方です。
70mm-200mmレンズ使用、135mmで撮影
しかし、状況によってはカメラ位置を引くことができない、寄ることが出来ない場合もあります。
この様な時は仕方がありません。少しだけズームしていきます。
例えば、「100mmで撮りたいけれど、寄れないので110mmで撮ろう」という感じです。
ズームレンズの使い方をお話させて頂きました。
もし可能であるなら、最初からズームレンズを使うのではなく、単焦点レンズから使い始め、各焦点距離の魅力を覚えるのが良いと思います。
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『ご挨拶』
はじめまして。
カメラマンの武田賢士郎です。
こちらのコラムでは、写真を始められて間もない方々の
良いヒントとなるような内容にしていけたらと思っております。
写真上達の近道は研究と実行です。
そして何より楽しく撮影する事です。
よろしくお願い致します。
『カメラマンとして』
私の得意分野はリゾート系イメージ撮影、建築撮影、風景撮影、和の撮影です。
雑誌、広告を中心に様々な媒体を撮影させて頂いてます。
又、ライフワークで東京都の自然風景を記録しています。
武田賢士郎写真事務所 ポートフォリオ & ブログ
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