アダルトチルドレン(AC)はなぜ生きづらい?考え方の特徴・症状一覧
こんにちは、心理カウンセラー藤田洋子です。
アダルトチルドレンがなぜ生きづらいのかについて、その特徴的な考え方のクセについてお話しします。
アダルトチルドレンが生きづらいと感じるのは、自分が何者であるかがわからないからです。
「これでいい」とありのままの自分を認めることが出来ません。
子供の頃から自分の思っていることや考えていることを表現することを許されなかった環境でした。
その為、自己認識、自己肯定感、自己受容が低く、自分というものが分からないのです。
子供の頃から親の顔色に敏感で心を読むことをしてきました。
それが習慣となり身に付いているのです。
身に付いた習慣は大人になっても続きます。
そして、いつも他人の言動に振り回されます。
自分がないのですから、他人に迎合し、他人の期待に応えようと必死に生きています。
理不尽な期待にNOということが出来ません。
相手にとことん合わせること、気持ちはNOであっても相手にあわせてしまうのです。
無意識に自分の感情や思いを表現することを抑えて来ました。
自分の感情や意思を伝えたとしても、否定され、親が思うような言動でなければ許されなかったからです。
親の言う通りにすることを強要された為に、自分の感情はないものとして来ました。
人は自分の感情を見ないようになります。
感情を感じないようにしようとします。
その結果、感情が麻痺し、自分が何を感じているのか分からなくなっていくのです。
抑え込まれた感情は、無くなったのではなく、心の奥に怒りとなって残ります。
本人も自覚出来ないほどの葛藤がその中にはあります。
例えば、親に対する家庭内暴力などは、抑え込まれた感情が怒りとなり爆発した結果なのです。
アダルトチルドレンは愛情が不足した家庭の中で育ちました。
親の過剰な期待や条件付きの愛情がありました。
家庭の中で自分の居場所が見つけられず、居心地が悪く、不安の中で過ごして来ました。
親の価値観によって、親の思い通りにしなければならず、無意識に取り込まれた考え方が多くあります。
そして、認知の歪みが生じるのです。
認知とは、心理学で言う、物事の受け取り方のことです。
- 0か100かの極端な思考(全か無か思考)
- 少ない結果だけにこだわり、この先もずっと続くように思い込む(過度の一般化)
- 「~しなければならない」「~するべき」という思考(すべき思考)
- 物事のマイナスな面に捉われる(心のフィルター)
- 何でもないことやプラスなことでもマイナスに考える(マイナス化思考)
- 自分には責任のない事柄であっても自分のせいだと必要以上に自分を責める(自己関連づけ)
- 欠点や失敗を必要以上に大きく捉え、利点や成功を極端に小さく考える(拡大解釈と過小評価)
- 感情を根拠に物事を決めつける(感情の決めつけ)
- 自分や他者のイメージの固定化(レッテル張り)
- 一部分の行動や言葉だけでその人がどう思っているかを先読みする(結論への飛躍)
上記のような考え方は誰にでも起こりうる考え方です。
しかし、アダルトチルドレンは顕著にみられます。
また極端に現れます。
その為、苦しく、生きづらさを感じるのです。
ありのままの自分を認められないということは、誰かから認めてもらう必要を感じるのです。
そのため、誰からも認められたいと切望し、愛されたいと願います。
それが共依存の関係を生むのです。
次回は、共依存の関係についてお話ししましょう。
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