大人の発達障害「アスペルガー症候群(AS)」に多い性格・特徴チェックリスト
その性格…もしかしてアスペ?大人の発達障害「アスペルガー症候群」の特徴とチェックリストをまとめてみました。AS症状にはどう対応すればいいのでしょうか?
こんにちは、心理カウンセラー藤田洋子です。
発達障害「アスペルガー症候群」についてのお話です。
アスペルガー症候群は、周りから「変わった人」「人間関係でいつもうまくいかない人」と言われることがあります。
アスペルガー症候群とは、どのような特徴があるのかを見てみましょう。
- 自閉症:知的障害がある ⇒知的障害を伴う発達障害「自閉症」の特徴チェックリスト!症状・治療・付き合い方
- アスペルガー症候群:知的障害がない
- 注意欠陥多動障害:ADHD ⇒大人にも多い?発達障害「注意欠陥多動性障害(ADHD)」の症状・特徴チェック・治療方法
- 学習障害:LD ⇒大人にも多い「学習障害(LD)」とは?発達障害の一種「LD」の原因・症状・特徴チェック
アスペルガー症候群とは、自閉症の研究をしていたオーストラリアの医師、ハンス・アスペルガーの名前にちなんでつけられた病名です。
これまでの自閉症とは診断されないものの、自閉症の特徴を持った症例があることを論文で発表し、1981年にイギリスやアメリカで注目されるようになりました。
アスペルガー症候群には、知的障害はありません。
男性に多くみられ、知能障害がないので子供の頃には気づきにくく、大人になってから気づくことが非常に多いのです。
知的障害がない自閉症を「高機能自閉症」と言います。
知的発達は正常ですが、コミュニケーション、社会性、想像力に障害があります。
高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、1他人との社会的関係の形成の困難さ、2言葉の発達の遅れ、3興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。
また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。
アスペルガー症候群とは、知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである。なお、高機能自閉症やアスペルガー症候群は、広汎性発達障害に分類されるものである。
参考 文部科学省.“主な発達障害の定義について”.平成21年以前.http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm(参照2017-07-20).
- 子供の頃にはひとり遊びが多い
- 仕切りたがることや積極的過ぎるほど関わっていく時がある
- 興味のある何かに没頭すると、他のものがまったく目に入らない
- 数字や意味のない情報、自己流のやり方に執着する
- 他の人が気づかない物音や細かいところにこだわりを強く示す
- 日常生活で同じパターンの行動を繰り返す
- 自分なりのルールやこだわりがある
- 相手がどう思うか想像できず、思ったままをストレートに言葉にする
- 関心のある話を一方的に話す
- 暗黙のルールが分からない
- 他人の表情の意味や言葉以外のものを読み取ることが出来ない
アスペルガー傾向に多いチェックリストをまとめてみました。
もちろん、当てはまるからといってアスペルガーであると安易に判断はできません。
☑ 付き合い程度には付き合うが、深く付き合うと面倒になり、定期的に関係をリセットしたくなる。
☑ 0か100かという極端な白黒思考になりやすい。
☑ 物事をひとつの側面でしか考えられない。
参考
生きづらさ、発達障害が原因?アスペルガー症候群の特徴チェックリスト
人間関係がうまくいかない!アスペルガー症候群の特徴とよくある事例 [医療カウンセラー解説]
アスペルガー症候群は、思ったことをストレートに言葉に出し、相手の言葉通りに受け取ります。
普通、電話でいますか?と聞かれる場合、在宅しているかどうかを聞いているわけです。
いるかどうかを聞かれたので、本人の母親はいるのですから、言葉通りの意味として受け取り、このような返事をしてしまうのです。
相手の言う言葉の意図を想像することが出来ないのです。
そのため会話のキャッチボールが困難です。
あいまいな言い方をされると想像出来ず、理解が困難です。
空気を読む、気遣うなどが難しく、見たままを相手に伝えるために傷つけてしまうことがあります。
本人はまったく悪気がなく、ありのままを伝えているのです。
このことが、変わった人と言われる所以です。
周囲に対しての思いやりや協調性が欠けていると判断されてしまうのです。
誰でもコミュニケーション能力の欠如や苦手意識はありますが、アスペルガー症候群は、上記にあげた特徴がいくつか重なり合っています。
この特徴があるからと言って直ぐにアスペルガーであるとは言えません。
診断するのは難しいと言われていますが、診断の基準は設けてあり、それに沿って診断します。
「サリーとアンのテスト」などは有名ですね。
原因がはっきりと分らないので、治療法は確立されておらず、治る薬もありません。
今現在、有効な方法としてあげられているのが「療育」です。
療育とは、障害を持っている場合に、社会的に自立することを目的とする医療と保育、訓練することを言います。
専門家の支援を受けることは、本人にとっても家族にとっても有効なことです。
症状の理解も深まりますし、社会と関わる術を早くから身に付けることで、ストレスを軽減し、うつ病やパニック障害などの二次障害を防ぐことも可能です。
各都道府県の発達障害者支援センターなどにまずは相談するのも手です。
アスペルガー症候群について理解し、特徴を障害と位置づけるよりも個性として捉えてあげることだと思います。
また、ひとつの価値観と捉えてみることで、接し方や会話の仕方などを考慮することが出来るのではないかと思います。
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主婦であり、パートの仕事を持ちながら、心理カウンセラーとして活動しています。
コーチング、うつ病アドバイザーの資格を持ち、カウンセリングに取り入れています。
アダルトチルドレンの回復、人間関係などの相談を中心に、主にメールカウンセリングをしています。
心の在り方についてブログ更新中です。
ブログ きららの心理 http://ameblo.jp/happyulysses
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