大人にも多い「学習障害(LD)」とは?発達障害の一種「LD」の原因・症状・特徴チェック
はじめに
こんにちは、心理カウンセラー藤田洋子です。
今回は、発達障害の学習障害(LD)についてのお話しです。
学習障害(LD)とは、知的障害を伴わない発達障害のことです。
学習障害とは、知的発達に支障はなく、読む、書く、計算など、特定のものに対しての修得能力が著しく困難になる症状があります。
人には苦手と得意とする分野があるかと思います。
苦手を克服する為に、一生懸命に努力することでしょう。
しかし、努力しても成果が上がらず、何度やってもなかなか理解出来ず、修得が困難な場合があります。
その原因が学習障害であるということを気づかずに大人になる場合が多いのです。
はっきりとした原因は今のところわかっていません。
原因としてあげられているのは、中枢神経系に何らかの障害があるのではないかと言われています。
言語能力、読字、書字、算数、計算、推論の修得に支障があります。
- 似た文字が理解出来ない
- 文章を読んでいる際にどこを読んでいるのかが分からなくなる
- 読書のスピードがたどたどしく明らかに遅い
- 前後の文字を逆さに読む
- 文字を書き写すことが困難
- 作文など長い文章が書けない
- 句読点のうち方が不自然
- 数字、記号、の理解や認識が出来ない
- 簡単な計算を指を使う
- 繰り上がり繰り下がりが理解出来ない
- 数の大小の理解が出来ない
- 図形を書くのが困難
- 分量の比較が出来ない
- 単位の理解が困難
子供が小学校に上がり、苦手な分野が出て来ることは当然あります。
ですが、あきらかに通常よりも理解力や修得に困難な状態である場合は、学習障害である可能性も考えてみる必要があるかも知れません。
本人は努力しているのですが、努力不足や怠けているなどの評価を受け、ただの苦手意識として扱われることが多いので、学習障害に気づくのが遅くなります。
学習能力には個人差があります。
ですから、この症状があるからと言って、必ずしも学習障害に当てはまるということではありません。
専門の医師の診断と障害支援センターなどにも相談することが出来ます。
早期発見によって、適切な治療や支援を受けることが可能になります。
物事の理解や修得するにあたって、すべての人が同じレベルに到達することはあり得ません。
また、同じ速さで修得するとは限りません。
その事を踏まえ考えるなら、学習障害は必ずしも障害になる場合だけではないと思います。
周りも本人もあまり神経質にならずに取り組むことが大切ではないかと思います。
困難な部分を克服することだけに集中するのではなく、得意とすることを伸ばすことで、自信を持つことが出来るのだと思います。
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