原因不明のくしゃみ、鼻水、鼻詰まりは「寒冷性鼻炎(血管運動性鼻炎)」かも?症状と対処法 (1/2)

執筆者: あさづけ なすこ 職業:看護師(医療・在宅医療・地域医療・福祉)
はじめに

10月に入るとすっかり日も短くなって、寒い日も多くなります。
気温の較差が大きくなってくると、突然鼻炎のような症状が起こることはありませんか?


医学的には「血管運動性鼻炎」というようですが、一般的には寒冷性鼻炎と呼ばれています。

アレルギー性鼻炎との主な違い

「血管運動性鼻炎」とは花粉症などのように、アレルギー性鼻炎と同じようなアレルギー性鼻炎の三徴といわれる「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」の症状が出現します。

アレルギー性鼻炎は、花粉や猫の毛・ハウスダストなどのアレルギー抗体が原因となっています。

しかし「血管運動性鼻炎」では血液検査や鼻汁(鼻水)のアレルギー検査を受けても何も原因抗体が見つかりません。
そこが大きな違いとなります。

 

 

症状について

主な症状としては前述した通り、アレルギー性鼻炎の三徴である「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」です。
しかし「血管運動性鼻炎」では原因の抗体が無いために、廻りの環境によって症状が出現することが多いと言われています。

 

  • 冬に起床して布団から出ると鼻炎が起こり始める。
  • 暖房のきいた部屋から廊下など寒い場所へ移ると鼻炎が起こる。
  • 夏の暑い外からエアコンのきいた室内に移動すると鼻炎が起こる、またはその逆のパターン。
  • エアコンのきいた電車や映画館などで、身体が冷え切ってくると鼻炎が起こり始める など


主にはこのような場面で、くしゃみや鼻水が起こり始めませんか?
環境の変化、特に温度差により不随意(自覚していなくても機能している部分)の自律神経系が反応し、鼻の血管収縮に影響を与えます。

結果、鼻粘膜がうっ血することによって鼻づまりを引き起こし、くしゃみや鼻水が多くなります。

また、基本的には環境の温度差が改善されることや身体が温度差に適応してくることで症状が治まるため、早いと1-2時間程度で改善するという所が特徴的です。

 

血管運動性鼻炎の対策
温度調節

基本的に温度差で出現するために、季節・気温・天気に合わせてエアコンの温度設定などに気を配るようにしましょう。
猛暑の時を覗いて、原則外気温と5℃以内の温度差が望ましいです。
また冬などは目が覚めたらまず室温を調整して、それから布団を出るようにしましょう。

エアコンなどのタイマー機能を利用しましょう。

またマスクを着用することで、冷たい空気が直接鼻に入ることを予防します。

冬の時期はマスクを付けて、空気の温度を調整することも効果的です。

衣類や寝衣の調節

最近では猛暑も多いために一概には言えませんが、自分の体調に合わせてエアコンのきいた室内でも冷えすぎないように膝掛けやカーディガンなどを利用するようにしましょう。
冬は勿論ですが、何か羽織ってしまうと暑いという場合には、スカーフなどを利用して首回りだけでも冷気からカバーすることで体感温度としてはかなりの差があります。

入浴後から寝るまででも寝衣の上に何か羽織ることや首をカバーすることで、布団に入った時の温度差を解消できます。

食品の調節

季節の変化に身体が適応することだけでも、非常に自律神経系が働きます。

加えて暑いからと冷たい物を多量に摂ることなどは更に自律神経系を酷使させるきっかけとなります。
温かい飲み物や食品・常温の物も取り入れて摂るようにしましょう。

 
 コラムニスト情報
あさづけ なすこ
性別:女性  |   職業:看護師(医療・在宅医療・地域医療・福祉)

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