「報・連・相(ほうれんそう)」はやっぱり重要!上司から一目置かれる、基本のビジネスマナー

執筆者: 矢野 誉美 職業:マナー・プロトコール講師・ホテリエ
改めて会社でのマナーの大切さを実感している方へ

こんにちは、マナープロトコール講師の矢野誉美です。


一歩社会に踏み出したフレッシュマンのみなさん。

少しずつお仕事にも慣れ始めた頃ではないでしょうか?

そして、改めて会社でのマナーの大切さを実感している人も多いはずです。

 

今日は、会社員としての基本となるビジネスマナーについてご紹介したいと思います。

職場における基本的な上司とのコミュニケーション

会社から対価=給料をもらって働くという「仕事」。

社会のシステムとして、働くということは、私たちにとって非常に重要なことです。

 

仕事を円滑に、そして楽しく続けるためのポイントとなる基本マナーを挙げておきます。

 

 

仕事を円滑に進めるための必須事項「ほうれんそう」

「ほうれんそう」とは、報告、連絡、相談のことです。

 

仕事を円滑に進めるためには、「報告・連絡・相談」が不可欠です。

これらは、職場における重要なコミュニケーション手段であり、仕事で能力を発揮する人は、これらを上手に行う事ができます。

 

基本的に会社員は一人で仕事をしているわけではありません。

仲間と情報を共有し、仕事全体の流れを把握できるよう心がけましょう。

催促される前にタイミングよくこちらから

上司への報告・連絡・相談が遅れると、上司は指示した仕事がどの程度進んでいるか把握することが出来ません。

仕事を請け負った時から、途中経過や進捗状況を報告する日時を決め、上司から催促される前に自分から行うようにしましょう。

相手(上司・仲間)の都合を考えて報告を

忙しくしている時に話しかけると、相手は冷静に報告を聞くことが出来ません。

相手の都合を考え「今、よろしいでしょうか」の一言を添えて、了承を得てから報告をしましょう。

 

また、複雑な内容の報告や時間が長くかかりそうな場合は「後程〇○分ほどお時間を頂けますか」と伝え、時間を改めて話すようにします。

結論を先に言う
例:「○○課長。お客様からクレームです。詳細は…」


まずは、伝えたい結論から先に伝え、その後から詳細を伝えます。

 

分かりやすく報告するためには、ポイントを絞って簡潔に話すことも大事ですが、口頭だけでなく、後で上司が見直すことが出来るように必要な資料を準備しておく配慮も大切です。

事実に意見を混ぜない

報告・連絡・相談は、客観的であることが大前提です。

事実を正確に伝えましょう。

 

また、あやふやなまま報告するのではなく、分からない場合はきちんと調査してから再度報告をするようにします。

情報は常に共有する

重要な情報を自分だけが知っているのでは仕事になりません。

課内、チームで必ず情報は共有するようにしましょう。

悪い情報こそ早く伝える

ミスを最小限にとどめる為には、速やかに上司に報告し、対応を相談することが先決です。

一人で抱え込むことにより、返って取り返しのつかないことになりかねません。

 

 

指示・命令の受け方、報告の方法

仕事は指示、命令に始まり、報告によって終わりますが、その際は「5W3H」を基本に話すと分かりやすいでしょう。

「5W3H」とは

物事を正確に伝える際に用いる、次の8つの確認事項のことです。

 

  1. Who  誰が         
  2. What  何を         
  3. When  いつ        
  4. Where  どこで
  5. Why  なぜ
  6. How  どのように
  7. How much いくらで
  8. How many いくつ

 

会社の一員としての心得

世の中には様々な仕事があります。

どんな職種でも、仕事を進めていく中で、重要性・緊急性・規模の大小・優先順位など様々な要素が含まれています。

 

指示、命令をする側も、受ける側も、確実に指示内容を把握しておくことが大切です。

指示を受けるときのポイント
  • 上司に呼ばれたら返事をし、すぐにメモと筆記用具を持ち席を立ちましょう
  • メモを取りながら最後まで指示を聞きましょう
  • 分からないことや、不明点などは最後にまとめて質問、確認をしましょう
  • やり遂げなければならない期日を確認しましょう

 

 

おわりに

希望をもって入社した会社。

一人ひとりに与えられた業務は、時には自分の思い通りにはならないかもしれません。

 

ですが、目的意識を持ち、仲間やチームとして仕事をやり遂げるという大きな視点に立って、積極的に関わっていくことが新社会人としてとても大切なことではないでしょうか。

 

自分が関わっている目の前の仕事が、会社にとっていかに重要であるかを認識しましょう。

そして、業務改善のアイディアを考えたり、効率を上げるための工夫をしたりと、社会に貢献できる「仕事」に就けるという事はとても意義のあることなのだととらえ、周りへの感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

 
 コラムニスト情報
矢野 誉美
性別:女性  |   職業:マナー・プロトコール講師・ホテリエ

外見だけでなく、内面も同時に磨けたら。
マナーとは敷居の高いものではなく、産まれてから今日に至るまで日々、家庭の中で育まれてきたものです。

『人』とのコミュニケーションの基礎になるマナーの本質をしっかりと身に着けて頂くために、親から子へ・・・引き継がれるべきマナーについて、優しく、そして自分自身のブラッシュアップの為のマナーセミナーを開講しています。

マナーを軸として『サロン(仕事)に活かす』『ライフスタイル(生活)に活かす』という2面からフォーカスした楽しく吸収できる知識をお伝えしています。
接客業20年のキャリアから、『リピーターを作る』に特化した接客メソッドを確立。現役でホテリエを続けながら、サロネーゼ向けのマナーレッスンを銀座にて開講。

顧客満足=スタッフ満足=わたし、満足 をゴールとして、サロン・クリニックに特化した接遇マナーレッスンも大好評

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