子どもからの文句は「まず共感」せよ!子どもの自己肯定感を高める接し方
子どもの自己肯定感を高めるための、心がけ
こんにちは。「いじめの加害者を作らない子育てメンター」の森かほりです。
子どもの自己肯定感が低い場合いじめにつながることがある、というお話を前回いたしました。
今回は、子どもの自己肯定感を高めるための具体的な接し方をご説明します。
子どもが心を閉じる、悪い聴き方
子どもが喜んで話をするとき、親は気持ちよく聞けます。
でも子供が文句を言うときは、このように否定しがちではありませんか?
- 子「○○ちゃんずるい!もう遊ばない!」
- 親「どうしたの?」
- 子「だっておもちゃ取るんだもん!」
- 親「教室のおもちゃは、みんなの物でしょ?」
- 子「わたしが今から遊ぼうと思ってたのに!」
- 親「そんなこと、○○ちゃんは知らないでしょう。ずるいなんて言っちゃダメ。順番に遊ばなくちゃ」
親は責めたり怒ったりせず、正しい行動を教えているつもり...
でも子どもはこのように言われて、「そうか、私が悪かった。次からちゃんと順番に遊ぼう」などと思うでしょうか。
むしろ「怒られた!」と、余計にモヤモヤしそうです。
子どもが心を開き、聴く姿勢になる良い問いかけ方
いっぽう、こんな風に対応したらどうでしょう。
- 子「○○ちゃんずるい!もう遊ばない!」
- 親「あら、何か嫌なことがあったみたいね」
- 子「だっておもちゃ取るんだもん!」
- 親「へぇ」
- 子「わたしが今から遊ぼうと思ってたのに!」
- 親「そうか、先に遊びたかったのね」
- 子「うん!」
- 親「今から使おうと思っていたのね」
- 子「そう!」
- 親「たしかに、先に取られたら腹が立つよねぇ」
まずは話を聞く、共感する
このようなやりとりなら、子どもは、ママが分かってくれたと感じるでしょう。
その時にこそ、教えあげてください。
「でもね、○○ちゃんはあなたが遊ぼうと思っていたこと、知らなかったんじゃない? そういう時は『わたしも遊びたいから、次かしてね』って言えばいいのよ」と。
一に共感、二に教訓
何かを教えるときは、タイミングが大事
子どもの嫌な気持ちを受け取ってあげた後でないと、子供の心には響きません。
相槌を打ち、気持ちを察して言葉する
子どもが文句を言い始めたら、作業中の手を止め、身体も耳も心も、子どもに向けましょう。
このように聴くと、子どもは気持ちを話しやすくなります。
そうすれば、その後の教訓を聞き入れる余裕が出てきます。
何より親への信頼感が増し、「親には何を話しても大丈夫」と思えるようになります。
おわりに
この積み重ねで、「受け入れられている」という子どもの感覚が定着し、自己肯定感が高まっていくのです。
子どもが文句を言うときほど、「まずは聴いて共感」を意識しましょう。
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