こんにちは、管理栄養士・ダイエットコーディネーターの水谷俊江です。
近年「コーヒーが体に良い」という研究結果が、次々と発表されています。
コーヒーの何が体に良いのか。
1日に何杯くらい飲むと良いのか。
コーヒーを溺愛する管理栄養士が、健康的なコーヒーの飲み方をご提案します。
2015年3月、国立がん研究センターが発表した論文が、大きな話題となりました。
長期に渡った追跡調査
その研究内容が以下です。
研究結果によると、コーヒーの摂取によって、全死亡リスク及び心疾患、脳血管疾患及び呼吸器疾患による死亡リスクが減少。
がんに関しては 肝がん、膵がん、女性の大腸がんと子宮体がんのリスクが低下したのです。
また、1日3~4杯のコーヒーを飲んでいるグループは、死亡リスクが低いことが明らかになりました。
この研究結果のカギとなるのが、コーヒーの成分「クロロゲン酸」。
別名「タンニン」とも呼ばれます。
焙煎は、浅炒りの方が、深炒りよりもクロロゲン酸を多く含むようです。
コーヒーの香りや色を特徴付ける、コーヒーの主成分のクロロゲン酸は、ポリフェノールの一種。
細胞の老化や、がん化を抑制する働きがあります。
また、クロロゲン酸は、体の脂肪を燃やすミトコンドリアに働きかける作用もあり、ダイエット効果も期待できます。
コーヒーに含まれる「カフェイン」には、体の代謝をアップさせる働きがあります。
つまり、クロロゲン酸とカフェインのW作用で、脂肪燃焼やダイエット効果が期待できるのです。
また、カフェインは中枢神経を刺激し、セロトニンやドーパミンなど、脳の伝達物質の産出を高める作用があります。
これは、軽度の抗鬱剤と似た働きです。
コーヒーの香りは、クロロゲン酸やカフェインだけでなく、沢山の物質が複雑に絡み合っています。
コーヒーの香りは、焙煎することによって始めて生まれます。
そして、深い焙煎になるほどに香りが増すのです。
コーヒーの香りは、脳にα波、つまり、リラクゼーションをもたらすと言われています。
また、リラックスすると同時に、カフェイン効果で脳は活性化。
ただし、カフェインには眠気覚ましと同時に不眠の原因となることもあるので、飲む時間帯には充分ご注意下さい。
ご紹介したことを踏まえて、コーヒーを、健康的に飲むコツをまとめました。
1日3~4杯がお勧め。
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