「秋の花粉症」の原因と解消法。東洋医学で考える秋の過ごし方

執筆者: 西野雅也 職業:鍼灸師/TLC(セラピストリーダーズカレッジ)理事
春の花粉症とは違う!秋の花粉症

こんにちは、鍼灸師の西野雅也です。

そろそろ、秋の花粉症の症状が現れ始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、秋の花粉症について解説していきましょう。

 

秋の花粉症の原因は

秋の花粉症の原因としてよく挙げられる植物は、「イネ、ブタクサ、ヨモギ」といったところでしょうか。

 

 

いずれにしても、東洋医学では「体の内面」の方を重要視します。

症状としては、鼻水・鼻づまり・目の痒みを訴える方が多いですね。

 

春にも花粉症の方が多くなりますが、秋の花粉症は、春とは少しメカニズムが違いますので、その辺りを詳しく見ていきましょう。

 

秋の花粉症のメカニズム
東洋医学の観点では

まず症状の分析としては、目の症状は「肝の臓」との係わりが密接です。
そして、鼻水や鼻づまりなどは「湿邪(しつじゃ)」という邪気が関与します。


原因から出発して、これらが一本の線で結ばれた時に、花粉症になるということですね。

 

原因は、「夏の過ごし方」にアリ!

では原因は何なのでしょうか。


精神的ストレスや飲食の不摂生、これらは季節に関係なく花粉症の原因となるのですが、秋の花粉症の特徴は「夏の疲れ」など、夏にどんな過ごし方をしたかということが、色濃く現れます。


夏には、冷えた飲み物を飲む機会が多かったと思います。
毎日仕事終わりにはキンキンに冷えたビールをガブ飲みしていた、という方も多いでしょう。

 

 

「冷えた飲み物の過剰摂取」は、脾の臓を弱らせる

元からの体質にはもちろん個人差がありますが、「冷えた飲み物の過剰摂取」によって、大なり小なり「脾(ひ)の臓」を弱らせている方が多いのが、この季節の特徴です。

 

更に夏の暑さによって、気を消耗している場合もあり、秋というのは、少し体が弱っている時期なのですね。

 

脾が弱ると「湿邪」が溜まりやすい

脾の臓というのは、湿邪と密接な関係性にあり、脾が弱ると湿邪が溜まりやすいと言われています。

そして五行論で表すと、脾は土の性質に属し、脾が弱ると、木の性質を持つ肝の臓が相対的に強くなってしまうという関係性にあります。

 

「湿邪」が溜まる ⇒ 鼻水・鼻づまり、「肝の臓」が暴走 ⇒ 目の症状が現れる

 

これらの理由から、湿邪による鼻水・鼻づまり、肝の臓が暴走してしまうことで、肝と密接な関係にある目の症状が現れるというメカニズムです。

 

根本的な原因は、「脾が弱っている」こと!

根本は「脾が弱ることにある」というのが、秋の花粉症の特徴ということになりますね。

 

秋の花粉症を治すには

鍼灸治療では、脾の気を高めることで湿邪を捌き、暴走している肝の臓の気を如何に抑えるかということがポイントになります。


一方、ご家庭では、日頃以下のようなことに気をつけてお過ごしください。

そうすることで、脾の臓を護り、肝の気を鎮めやすくなります。

  • 摂取する水分を控えめにする。摂るときはできるだけ常温で。
  • 仕事とプライベートのメリハリをつける。
  • 日が変わるまでには寝る。

 

 

おわりに

夏にどんな過ごし方をしたかということが、秋の体調に影響を与えていたように、健康な生活を送るには、毎日の積み重ねが大切です。

 

この養生を守って鍼灸治療をすると、体の内面から変えていくことができるので、今後の花粉症の発症を防ぐ効果も期待できます。

 コラムニスト情報
西野雅也
性別:男性  |   職業:鍼灸師/TLC(セラピストリーダーズカレッジ)理事

大阪府藤井寺市で東洋医学専門の鍼灸治療院 鍼灸 雅(みやび)の院長をしております。
東洋医学は「あるがままの人間」と向き合う医学。
「人対人」をモットーに、臨床家の道を歩んでおります。

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