初心者向け「FileMaker(ファイルメーカー)」の使い方手順
こんにちは、ITコンサルタントの池本伸治です。
今回のコラムでは、FileMakerによるアプリ開発の大まかな手順について、順にご説明します。
- データベースの作成
- レイアウトの作成
- スクリプトの作成
- テストとデバッグ
データベースとは、データを蓄積する入れ物です。
「フィールド」というデータの項目(例:氏名)があり、フィールドを集めて「レコード」を構成します。
(例:Aさん情報)
そして、Aさん、Bさん…と複数のレコードを集めたものが「テーブル」という塊です。
(例:住所テーブル)
「リレーション」というテーブル同士の関係を定義すると、「データベース」と呼ばれる意味のあるデータの塊になります。
FileMakerでは、上記に、レイアウト、スクリプト、アクセス権などを含めて、「データベース」と呼んでいます。
まず、最初に、メニューのデータベース管理で作成したい、データベースの定義を行います。
次に、レイアウトと呼ぶ、テーブルのデータを入出力する画面や、印刷する帳票の印刷イメージを定義します。
レイアウトモード(レイアウトを編集するモード)に切り替えて、任意のフィールドを好きな位置に貼り付けて用途に合わせたレイアウトを作成します。
その時に、表示する書式も設定します。
PC用、iPad用など、デバイスの画面サイズに合わせたレイアウトを作成することも可能です。
データベースとレイアウトを作成しただけでは、ひとつずつ手作業で操作しなければなりません。
そこで、「スクリプト」という一連の操作をまとめて実行する機能を使って、処理を自動化します。
例えば、レイアウトにボタンを配置して、押されたらデータを印刷をするとか、特定レポートを自動生成するといった具合です。
FileMakerのスクリプトは、通常のプログラミング言語と比較すると、とても簡単です。
手作業で実行するメニューのコマンドを並べたようなものなので、初心者でも取り組み易いといえます。
テストとデバッグは、どんなアプリを作成する時でも、必ず実施する手順です。
作成したスクリプトなどの処理結果が想定したとおりになっているか、テストデータを使ってチェックします。
もし、何か想定外の結果(バグ)であれば、スクリプト、レイアウト、データベースの定義を見直して正しくなるように修正します。この手順を「デバッグ」と呼びます。
テストとデバッグのサイクルを繰り返して、全て想定通りの結果になった時に、やっと、めでたくアプリの完成となります。
今回は、FileMakerアプリ開発の大まかな流れを説明しました。
次回は、FileMakerのアプリ開発のステップごとに、詳細に説明していきたいと思います。
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