1歳児のイヤイヤ期、赤ちゃんの行動と心理的特徴
1歳児の赤ちゃんの「イヤイヤ期」とは、どのような心理状態と特徴があるのでしょうか?イヤイヤ期の子供に対する対処法と注意点を解説。
1歳の誕生日を迎えると、立ち歩くようになる子ども達。
自分の世界が広がった1歳児には、どのような世界が見えているのでしょうか?
その心理と行動をのぞいてみましょう。
1歳になると、言葉を覚えるスピードが、とても早くなります。
大人の言うことは、ほぼ理解でき、大人の簡単な指示を聞いて行動ができるようになります。
例えば「ティッシュとって」と言えば、ティッシュというものがわかり、ティッシュを取ることができます。
絵本を読みながら「猫はどれ?」と聞くと、猫を指すことができるのです。
「にゃーにゃ」「ぶーぶ」「ワンワン」「ないない」など、簡単な単語であれば、話すことができるようになります。
このように理解できる言葉が増えることに伴い、0歳までと比べて表現方法も多様化。
様々なことを表現します。
- 「あっちへ行きたい」
- 「これが食べたい」
- 「この遊びをしたい」など
今までは泣くことでしか表現ができなかったのが、身振り手振りができるようになり、より具体的に自分の気持ちを伝えることができるようにもなります。
ここまで出来るようになっていても、まだまだ保護者を必要とし、愛情を与えてくれる人を必要としている、赤ちゃんと子どもの境目にいるような存在が、1歳児です。
1歳児の身体的発達として、立って、歩けるようになります。
そのため、今までよりも更に活動範囲が広がります。
見えるものが変わり、興味関心も広がります。
できることが増え、経験が増えていきます。
経験の中から、必要なことだけを残して記憶していくのですが、このころの脳はまだまだ未成熟です。
未成熟な脳は、記憶をするための回路を作成中で、その回路を育てている真っ最中になります。
そのため、同じことを何度も繰り返すことで、その回路を育て、成長していくのです。
感情についても同じで、何度も何度も同じ気持ちを感じ、それを体験と繋ぎ合わせることで覚えていくのです。
初めての気持ちを感じ、不安になって泣いてしまうこともあります。
そんな時には、「泣きたいんだね」とだけ伝え、ぎゅっと抱きしめてあげましょう。
感情には最初は名前が付いておらず、それらを「悲しい」や「嬉しい」などの言葉にしていくのは、大人から教えてもらうことなのです。
もし大人が見ていて、見るからに悲しいことや、嬉しいこと、辛いことや怒れることがあったならば、それらを「悲しいね」「うれしいね」などと言葉をかけてあげてください。
保護者自身が感情を見せることで、それを真似て覚えていくということも確認されているので、保護者が、それぞれの感情に見合った表現方法を見せて教えてあげることも、忘れないでください。
それを繰り返すことで、子どもが感情を言葉で伝えることができるようになります。
感情は、ずっと感じていることは不可能です。
その場で感じ切ってしまえば、終わっていきます。
例えば、転んで痛くて悲しかったと泣いている場合は、その痛みを感じ切ってしまえば、自分で踏ん切りをつけることができます。
ですが、ここで感じることを阻止されてしまうと、「我慢する」ことを覚えてしまいます。
感情を我慢してしまうと、今自分が何を感じているのか分からなくなってしまいます。
すると、本当に感じている感情とは別の感情でカバーしてしまうなど、本来伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。
小学校に入ってからお友達とのコミュニケーションにすれ違いが起き、寂しい思いをしたり、喧嘩になってしまったり、自分の感情を押し殺してしまい、苦しくなったりする場合もあります。
できるだけ感情は感じたままに、感じたいだけ感じさせてあげることを心がけあげてください。
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