WindowsにMac、iOSにAndroid。

様々なガジェットに囲まれて暮らす私たちの周りには、至る所にOSが溢れています。

いま使っているあなたの端末も、OSによって動いています。

スマホならiOSやAndroid、PCならWindowsが主流だと思います。

ですが、端末1つで2つのOSを使いたいと思ったことはありませんか？

実は出来る場合もあるのです。

近年注目されているDualOSなら、そんなモヤモヤを解消してくれるかもしれません。

「DualOS（デュアルOS）」とは、2つのOSを1つの端末で使うことを言います。

端末1つにつき1種類のOSというのが一般的ですが、容量に余裕があれば、2つのOSを導入して使用することも不可能ではありません。

例えばWindowsとMacを、一つのPCに導入できます。

デザイン分野ではMacが主流ですが、ビジネスではWindowsが主流です。

もし同時に導入できるなら、2台もPCを買う手間が省けますよね。

端末起動時に、どのOSを使用するか選択するのが一般的です。

2つのOSを導入することを「デュアルブート」とも呼びます。

使い方次第では、2つのOSを使用できることが、大きなメリットになるでしょう。

やや極端ですが、導入できるOSの種類は問いません。

Linux+Mac、Windwos+Androidという環境も構築できます。

主流は、Windows+Androidでしょうか。

実は複雑な設定をしなくても、この環境を体験できる方法があります。

皆さんは、タブレットを使っていますか？

主流のOSはAndroidだと思いますが、一部の端末にはWindowsも導入されているのです。

WindowsとAndroidを一つのタブレットで使えるため、キーボードやマウスを用意すれば、ノートPCのように使用できます。

実際に普通のタブレットでDualOSを楽しもうとするとハードルが高いですが、最初から対応していれば、面倒な手順や設定が不要です。

ワードやエクセルの編集、ゲームはWindowsで、ネットや動画閲覧、アプリを楽しむならAndroidで。
そんな使い分け方も可能です。

OSが2つも入っていたら値段も高そう、と思われるかも知れません。

ですが、中国製のタブレットの中には、Windows+AndroidのDualOSを採用した端末(ONDA V820w他)があり、わずか1万少々で購入できます。

さて、タブレットでは既にDualOSが楽しめる訳ですが、普段使っているPCへ導入するとなると、ハードルが少し高くなります。

仮想環境(VMware)を構築する、専用のアプリとOSをインストールする、パーティションを分割するなど様々あります。

どの方法も少しややこしい手順を踏まないといけないため、途中で嫌になってしまうかもしれませんね。

また、CPUを始めとする相性も考える必要があります。

使用する機器のドライバも対応していないと使えません。

例えばWindowsで問題なく動くプリンタでも、Androidに切り替えた瞬間、全く使えないこともあります。

キーボードも注意が必要で、記号の配列が違って混乱する可能性も。

日本語と英字の切り替えだけでも、操作が異なったりします。

1つの端末で2つのOSを同時に動かすことは、難しいです。

仮想化すれば使えますが、ハードルが高く、端末のリソース(メモリやCPUなど)を占有するので、動作が遅くなります。

よほど高スペックの端末でないと、"悲鳴"を上げることになるでしょう。

DualOSは、使用方法次第で作業効率を高めてくれます。

最初からDualOSに対応している端末なら意識せず使えますが、一から構築する場合はドライバ、機器、内部部品との相性に気をつけましょう。

知識を持たずに導入すると、端末が起動しなくなるおそれもあります。

片方のOSしか使えない、切り替えできないと言ったトラブルも珍しくありませんので、DualOS環境を構築する際は入念なバックアップ、機器の対応状況確認、万が一の代替手段が必要になります。