親の育て方のポイントは?兄弟・姉妹の仲が悪い原因と対処法 (1/2)
兄弟・姉妹の仲が悪い原因と対処法。子ども同士のケンカは、人間関係を学ぶ大事な勉強の場。すぐに介入するのはNGです。また、年齢が上の子への対応が特に大切になります。
こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。
兄弟・姉妹間のケンカ、これはよくありますね。
個性や感じ方のぶつかり合いということが原因として考えられていますが、その心の奥にはさまざまなことが隠れています。
ですが、親の声かけや行動次第で少なくなっていくものでもあるのです。
仕事・家事・育児で忙しいと感じているかもしれませんが、夫婦で協力しながら、または時間の質を狙うなどして、仲を取り持つ方法を取っていきませんか?
兄弟(姉妹)の間でどちらがか不公平さを感じてしまうことが多々あります。
どちらかが「親を独り占めしている」、「親から優遇されている」と感じた時に、相手をねたましく感じてケンカに発展します。
例えば、次のような気持ちが子どもの中に発生します。
- 弟(妹)の方ばかりかわいがっている(気がする)
- 兄(姉)の方が我慢をいっぱいしている(と思っている)
- 親には可愛がっている子どもだけいればいいのではないか(と思っている)
- 兄(姉)は好物(おやつなど)をたくさんもらっている(体の大きさもありますので仕方がないのですが…)
そうなると、どうしても「自分はいらない子」、「お母さん(お父さん)にとって、自分は大切に思われていない」と感じてしまうのです。
うらやましさや妬みを感じて、いじわるをしてしまうというケースがあります。
その他に、どちらかが「遊んで欲しい」と思っている場合、邪険にされてイタズラをしかけてケンカになる場合もあります。
このような時は、仲が悪いのではなく、むしろ慕っていて起こることになります。
子どもはケンカをすることによって、人間関係を学ぶと言われています。
子犬同士がじゃれ合って噛んだりしますよね。
その時もどちらかが「キャン」と鳴いたらすぐに噛むのを止めます。
子ども同士のケンカは、これを学ぶ大事な勉強の場なのです。
ですから、ケンカし始めたときは、できるだけ親が介入しないことをお勧めします。
ただし、ケガをしそうなときや、2~3歳の小さいうちは、わからないことがたくさんありますので、割って入って教える必要があります。
たいていの兄弟ゲンカは、どちらかが泣いて親に助けを求めてくるというパターンになります。
そうなるまで立ち入らず、見守ってあげる方向でいきましょう。
親が話を聞いてあげるのはそれからにします。
むやみに介入すると、ケンカをこじらせてしまったり、どちらか一方を攻撃してしまったりすることになるからです。
ある程度やり合うことで、相手の痛みなど、人間関係の中での大切なことを学ぶことができます。
ケンカに対する対処の仕方
どちらかが泣きついて来たときが、親の出番です。
この場合、「お兄(姉)ちゃんなんだから、弟(妹)に優しくしなさい!」とか、「叩いたらダメでしょ」などと言わないようにすることが、子どもに妬みを持たせないようにするための秘訣の1つです。
両方の話を聞き、ダメなところはそれぞれに注意をしましょう。
特に大切になってくるのは、上の子への対応
この時、特に大切になってくるのは、年齢が高い方の対応です。
兄(姉)の方が回りのことを理解してきている分、事情をうまく聞き出してあげることが大切になります。
叩いたなら叩いた理由、いじわるしたならいじわるした理由が必ずあります。
ですから、まずは話を聞いてあげることが必要なのです。
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