「モノを捨てるのが嫌」という心を大事にしつつ、物を捨てる方法 [部屋の片づけ・整理整頓術]

「片付けたい」「きれいな部屋に住みたい」と思っているのに、部屋が片付かないのはなぜ?キーになるのは、物の量。つい物を買いすぎる理由や、物を捨てられない理由を紹介。言い訳をやめて使わないものは手放せば、理想の部屋に近づきます。

執筆者: 笹生暁美 職業:フードデザイニスト
すっきりしたい!でも、部屋の片づけが進まない理由

春は卒業や進級、そして入社と節目の季節です。

季節も暖かくなってきますので、お部屋のお片付けをして心機一転してみませんか?

 

ポイントは「物」です。

 

 

部屋の片付けのキーポイントは「物の量」

部屋を片付ける上で、物の量は大問題です。

物が少なければ、それなりに部屋は片付きます。

もし、あちこちに物が散らかっているなら、それは減らしたほうがいいサインです。


それにしても、どうして物が増えるのでしょうか?
増える理由を突き詰めると次の2つです。

  • 物をつい買ってしまう
  • 使っていないものを捨てない


この2つが重なると、どんどんと物が増える一方なので、部屋は物で溢れかえります。

物を買ってしまう2つのマジックワード

物を買ってしまうマジックワードに引っかかり、つい購入していませんか?

そのマジックワードとは、この言葉。

 

  • 「おトクだから」
  • 「便利だから」


この2つは「損したくない」「楽したい」という人間の気持ちに訴えかけてきます。

 

ほとんどの人は損をしたくないと思っていますから、「今、買っておかないと後で後悔するかも」「今を逃したら手に入らない」といった気持ちが働き、「じゃあ買っておこう」と思います。

 

時短道具は罠…

また、あると便利な道具も魅力的です。

 

現状の手間をうんと楽にしてくれるだろうと、期待が生まれます。

通販ショップのテレビ広告でいかに便利かとアピールしているのを見たことがあるでしょう。

そんなに便利なら試しに買ってみようという気になりますね。

 

「お得」と「便利」に煽られて買ったものは、意外に使わない

ですが、そうやって買った商品は、使わなくなることも多いのではないでしょうか?

使ってみたら案外と使いにくくてそのまま。

おトクだから沢山買ったけど、そんなに消費していないなど。

私も高い窓でもふけるという窓拭き道具を買いましたが、結局あまり汚れが落ちなくて使っていません。

使っていないものを断捨離するには?

使っていない物をいざ捨てようと思うと、こんな声が聞こえてきます。

  • 「まだ使えるのに…」
  • 「いつか使うかもしれない」

 

捨てるのは、もったいないこと?

ましてや、物が新品同様であったら、使ってないにもかかわらず、もったいない気持ちがむくむく湧き上がります。

物を捨てるのは、物を粗末にしているようで心が痛むかもしれません。

 

ですが、もう一段深く考えてみましょう。

 

本当にもったいないのは、使わずしまい込んでおくこと

物は何のために作られたか?

それは人に使われるためですよね。

そして、購入したのも使うためだったはず。

それを使わずに奥にしまいこんで使わない。

そして存在すら忘れてしまうこともある。

使われるために生まれてきた商品なのに、使ってもらえない。

 

それこそ、物にとったら粗末に扱われていることになりませんか?
物は使ってこそ、その価値を発揮するのです。

物を捨てるときに、痛みを感じるのは当然

物を捨てる時に感じる「痛み」を覚えておきましょう。

上記のように割り切っても、何も感じなくなる必要はありません。

むしろ気持ちが動いて当然です。

次へのステージに行くときは、今までの自分から脱皮します。

ですから、痛みがあってもいいのではないでしょうか?

 

その痛みを今後に生かして!

そして、その痛みは次回に生かせる感情です。

「次に物を買う時は、本当に必要なのかを考えよう」と思ったり、「ずっと使うつもりがある?」と自問したり。

そうやって物を片付けていくことで手に入る「すっきりとした部屋」と「気持ち」が、痛みを癒やしてくれます。

おわりに

何も考えないと人は、自分の持っている物に執着してしまいます。

捨てない理由をあれこれ作り出します。

現状維持が楽なのですよね。

でも「片付けたい」「きれいな部屋に住みたい」と目標があるなら、自問してください。
「捨てない理由は、実は言いわけ?」と。

 

言い訳だと思ったら手放しましょう。

その先には、目標の部屋が待っているのですから。

 
 コラムニスト情報
笹生暁美
性別:女性  |   職業:フードデザイニスト

主な取得資格
スイーツ:コルドン・ブルー ロンドン校にてサティフィケート取得
マクロビオティック:リマ・クッキングスクール師範科卒業
ローフード:アメリカ・LLCAIにて公認インストラクター取得