幼児教育の現場で人気の「リトミック」!リズムに合わせて楽しく体を動かすことで得られる効果とは?
幼児教育で情操教育・人格形成に役立つと注目を集めている「リトミック」について解説。得られる効果やレッスンの様子、おすすめの書籍まで。実は、大人向けのリトミックもあって、ストレス解消や心の浄化に効果的だとか。
こんにちは。ピアニストの小川瞳です。
今回は、現代の幼児教育現場において大変話題になっている「リトミック」についてお話しましょう。
リトミックとは、音楽教育法のひとつですが、その目的は音楽能力を高めることだけではなく、人間の精神を健全に整える効果が期待されています。
たとえば、情操教育にも役立つ上に、協調性やコミュニケーション能力も高めます。
また、集中力・判断力・記憶力など、さまざまな能力を総合的にアップさせることもできると言われています。
一般的には幼児教育として認識されているリトミックですが、障害のある人や精神の疲れを癒したい人・無気力な人など、心の状態が思わしくない人を元気にさせる方法でもあります。
リトミックは、19 世紀にスイスの作曲家エミール・ジャック=ダルクローズが考案した教育方法です。
現在ではリトミックの方法も多様化していますが、基本的な特徴としては、グループレッスンで、楽しく音楽とふれあいながら、体を動かすという形です。
親子で参加するものが一般的で、リトミック教室によっては0歳からはじめることも可能です。
何かの上達を目指すのではなく、その過程で育つ感性や表現力を重視
リズムに合わせてみんなで元気に動き、メロディーに合わせて全身で何かを表現する。
そういった活動を生活に取り入れていると、自然に周りを見て状況判断をする能力や、自分で何かを想像して表現していく能力など、生きていくうえで必要な感覚や感性が育つのです。
ピアノやヴァイオリンなどの音楽教室では、その楽器の上達が目的とされています。
ダンス教室はダンスの上達が目的なので、肉体的なトレーニングが必要となります。
リトミックは、一見、音楽教室やダンス教室と似ているようですが、目的が違っていて、何かの上達を目指すのではなく、その過程で得る表現力などの向上が重視されているのです。
大人向けリトミックでは、思考を柔軟にしたり、身体能力の低下を予防したりすることが目的になります。
音楽に反応して何かをイメージして、体を動かすという流れにより、普段は使わない脳の働きがあったり、知らず知らずのうちに体をのびのびと動かすことができるのです。
また、ストレス発散や、心の浄化などにも有益といえるでしょう。
リトミックについての書籍もたくさん出版されています。
「0 歳からできるリトミックベストコレクション」は年齢別にいろいろなリトミックの方法が載っていて、実用性が高いです。
「楽しみながらからだを動かす1 ~5歳のかんたんリトミック」は、リトミックの実践書としてとても人気があります。
これからの教育現場では、リトミックがさらに注目されていくことでしょう。
少しでも興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
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ピアニストとして東京や茨城を中心に、ソロの演奏会やオーケストラとの共演など、数多くの演奏活動を行っております。
音楽心理士の資格も持ち、トークコンサートやコンクールの審査員もつとめております。
また長年に渡り執筆活動も並行して行っており、小説を3作品出版しております。
こちらのサイトでは、幼少時よりピアノを学び続け、クラシック音楽の世界に身を置く私ならではのコラムを執筆できたら、と思います。
よろしくお願い致します。
小川瞳 公式ホームページ https://ogawahitomi.amebaownd.com/
小川瞳作曲 笑顔のBGM
https://youtu.be/Qrt-stZPTb8
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