「子供ができない。なぜ私は妊娠しないの?」経験者が語る、妊活ストレス対処法
子供ができない。妊娠できない。妊活中の不安や焦りの対処法を、メンタルケア心理士と経験者の言葉から解説します。妊娠ストレスは不妊の原因にもなりかねないので要注意です。
こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。
妊娠を望んでいるのになかなか子どもができないことは、女性にとってとても心苦しくあるでしょう。
しかも、女性には妊娠・出産のリミットがあります。
そのため、焦りも感じ、イライラを伴います。
妊活中のつらい気持ちは、放っておくと妬み辛みになり、ひどい場合は軽いうつ状態になることさえあるのです。
気持ちをコントロールして、ある程度発散させることが大切です。
現在まさに妊活中の女性と、以前妊活をしていたという女性の方々に、辛かったエピソードを伺いました。
- 「子どもができなくて悩んでいたときに、友人の妊娠を知って泣いてしまった」(40代・パート勤務)
- 「体外受精が失敗して落ち込んでいたとき、子どもを抱いている女性の姿を見てうらやましくて仕方なかった」(30代・専門職)
- 「公園などで遊んでいる子どもを見て、自分にはどうして子どもが出来ないんだろうと落ち込んだ」(30代・地方公務員)
- 「妊活がうまくいかないし、親から『子どもはまだ?』と言われるしで、家事ができないほどだった。泣いて落ち込んでを繰り返した」(40代・専業主婦)
たくさんのつらい気持ちと不安感を抱えている状態であったことがわかります。
妊活中は、どうしても子どもがほしいという気持ちが強くなりやすく、満たされない気持ちが大きくなります。
そうなると、ストレスも大きくなってしまい、気持ちがまいってしまうのです。
夫が非協力的だったり、つらい気持ちを理解してくれなかったりした場合、つらさはより一層大きくなります。
つらい気持ちは、心にずっと留めておくと、恨みや妬みなどのマイナス感情に変わります。
また、軽いうつ状態になってしまうこともありますので、早い段階で対処することが必要です。
人と会って、妊活自体を気にせずにおしゃべりを楽しんだり、食事を楽しんだりして、気分転換をしましょう。
また、逆に妊活のつらさを聞いてもらうのもいいですね。
今の自分の居場所を変えましょう。
1人でドライブをしたり、思い切って遠出してみたりするのもお勧めです。
例えば、上でご紹介した40代・パート勤務の女性は、「仕事を休んで東京まで遊びに行きました。ウィンドウショッピングをしたり、普段行けないようなカフェでお茶したりしました」と話していました。
『アンカリング』という言葉をご存知ですか?
幸せな気分とリンクする行動をとると、自然と幸せな気分を呼び起こすことです。
参考文献 ゆうきゆう 「なるほど!」とわかるはじめての心理学(2014) 西東社.
人から言われた言葉や行動の中に、幸せな気分になるものがあると思います。
それを言葉や行動と一緒に思い出すことで、幸せな気分になれますよね。
結果、気持ちの切り替えになります。
イチローがやっている「バットで前に突き指すポーズ」などが、それに当たります。
趣味や運動などを毎日の生活にプラスさせて、生活にメリハリを持たせましょう。
図書館に行ったり、ウォーキングをしたりと、日常生活にメリハリをつけるのです。
そうすると、気持ちの切り替えがスムーズにできるようになります。
妊活をしている人にとって、この時期は不安やイライラなど、さまざまな負の気持ちが襲ってくると思います。
精神的に不安定な状況というのは、体にも少なからず影響を与えるものです。
少しでも日々のストレスやつらい気持ちを緩和させ、心身共に安定させることを大切にしてほしいと思います。
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