人と比べない生き方がしたい!「人は人、自分は自分」精神の作り方
仕事、恋愛、結婚…人と比べない生き方がしたい人への指南書。自分と他人を比べてしまう心理はなぜ起きるのでしょうか?劣等感や嫉妬を克服する方法をカウンセラーが解説。
こんにちは、心理カウンセラーの小日向るり子です。
考えてみると、私たちの悩みの多くは、人と比べることから始まったり、深くなったりしていますよね。
例えば、仕事について「同期はどんどん昇進していくのに自分は昇格できない」とか、人間関係は「周りの人は仲良くコミュニケーションがとれるのに自分はなかなか馴染めない」、学校も「みんなは部活と勉強を両立できているのに自分はできない」といった感じです。
この他人と比較する心理にとらわれず、『人は人、自分は自分』と割り切って生きていけたら、どんなに楽だろうという思いは、多くの方が持っているのではないでしょうか。
今回は、「人と比べてしまう心理から解放されるコツ」をご紹介します。
例えば、会社で同じ部署にいる同僚のどこまでをあなたが知っているか、ということを考えてみてください。
大人になると、多くの人はあたり障りのないことしか周りに話しません。
家族構成は話しても、家庭がうまくいっていないとか、子供の言動に困っているなどの世間体が悪いことは言いません。
自分自身に置き換えて考えてみても、わざわざ場の空気が重くなるような悩みや事情は、自分から話さないという方がほとんどではないでしょうか。
あなたが比較して劣等感を感じているのは、その人の一部!
つまり、あなたが知っていて比較していることは、他人のほんの一部分で、しかも表面のいいところだけなのだということを冷静に考えてみることです。
相手の優れた部分のみと、丸ごとの自分を比較するのはナンセンス
そうすると、そこだけを切り取って比較し、それによって自身が劣等感を持ったり、不幸感にとらわれたりするということは、非常に無駄な思考だということがわかります。
人の幸福度は、トータルで感じるようにできています。
また、何によって幸せを感じるかという優先順位やポイントも、その人の環境や成育歴によって様々で、かつ変化するものです。
幼少期に貧乏で苦労してきた人は、お金の優先順位が高くなりがちですし、大きな病気などを経験したことによって、健康の優先順位が人生の途中で高くなったりもします。
比較をするときの心理というのは、自分が比較したい事象だけを取り上げて「だからあの人は自分より幸せそうだ」というトータルの幸福度に置き換えて考えてしまいがちですが、それはトータルでの個人の幸福度ではないということを理解しなければいけません。
人は、他人には言わない悲しみや悩みや苦しみを抱えているものです。
それを理解するには、日ごろから情報の入手元を決めつけず、幅広い興味を持って色々な情報と接することが大切です。
他人の優れた部分だけに目を向けて、自分と比べるのは、意味が無いことだとお分かりいただけたでしょうか。
色々な人の人生や考え方を吸収し、他人と比較して落ち込む時間から、少しずつ解放されていきましょう。
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カウンセリングスペース「フィールマインド」代表カウンセラー。
15年間の出版社勤務の傍ら、ボランティアでNPO自殺予防ダイヤルの電話相談員をはじめたことがカウンセラーを志すきっかけとなりました。
退職後は派遣やアルバイトで働きながら(社)日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラーの資格を取得し、その後公的機関のセクハラ相談員を経て自身の会社「フィールマインド」を設立しました。
フィールマインドサイト:http://feel-mind.net/index.html
関係(恋愛・職場・友人)/ 恋愛関係 / メンタル疾患 / 性に関する悩み/ のご相談を得意としています。
エキサイトお悩み相談室登録カウンセラー:http://counselor.excite.co.jp/
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