
氣・血・水の滞りを改善する「漢方茶(薬膳茶)」ブレンドレシピを紹介。漢方アドバイザーが、ノンカフェインでリラックス効果も高いお茶を厳選してお届けします。
こんにちは、Kaon漢方アカデミー認定講師、漢方アドバイザー竹内由佳です。
みなさんは1日の中でいつ、そしてどんなお茶を飲んでいますか?
お食事と一緒に緑茶、仕事の休憩時間に紅茶、夜のリラックスタイムにハーブティーなど、生活のシーンでお茶を飲む機会は意外と多いですよね。
気分や体調に合わせた漢方茶で、ほっと一息しませんか?
私は、その時の気分や体調に合わせて、漢方の食材をブレンドした漢方茶を飲んでいます。
漢方の食材を使うとはいえ、苦くて飲みにくいお茶ではありません。
お茶に使うのは、ミント、ジンジャー、菊の花、シナモン、クコの実、よもぎなど。
とても良い香りで飲みやすく、ノンカフェインのお茶です。
例えば、菊の花は「東洋のカモミール」とも言われ、ふわっと優しい甘い香りがして目の疲れを和らげてくれるので、パソコンを使いすぎた時にはとても重宝します。
この菊の花にはちみつを入れたお茶が、最近のお気に入りです。
漢方では、氣・血・水の3つがバランス良くめぐっていると健康であると考えます。
例えば、ストレスがたまってイライラする、そんな状態は氣が滞っている、止まってしまっている「氣滞(きたい)」と呼びます。
血が滞っていれば冷えますし、水が溜まればむくみますよね。
この3つがめぐっていることが大切なのです。
では、氣・血・水をめぐらす漢方茶のお勧めブレンドをいくつかご紹介しましょう。
氣分が落ち込んだりイライラした時は、氣を整える「陳皮」、すーっと爽やかな香りで氣を発散させる「薄荷」、そこに抗酸化力で身体のパワーをアップさせる「クコの実」をプラスしてみてください。
クコの実は、海外では「ゴジベリー」と呼ばれ、美容と健康に関心の高い人たちの間ではよく食べられています。
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お肌がカサカサ、髪の毛がパサパサの原因は、漢方では「血が足りない」と考えます。
そんなときは、血を作り潤す「なつめ」、血液サラサラ効果の「よもぎ」、「菊の花」の爽やかな香りで氣の流れを改善することで血の流れも良くなります。
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「生姜」が体を温めて不要な水を出し、「シナモン」が血行促進、氣の巡りを良くします。
「柿の葉」は、めぐりをより高める効果があります。
まず体を温め、体内の余分な水分を出し、めぐりを良くしてくれるお茶です。
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今回ご紹介した材料の中から一つ選んでいつものお茶にプラスする、それだけでも香りや味が変わって面白いですよ。
例えば、紅茶にシナモン、緑茶にみかんの皮(陳皮)など。
どれを選んだら良いか迷ったときは、香りを嗅いでみてください。
「いい香り、好き!」と思ったら、今のあなたに合っているということです。
心と身体の声に耳を澄ませて、氣・血・水をめぐらせてくださいね。
漢方Kaonでは、自分でブレンドする漢方茶セミナーを開催していますので、興味のある方はお問い合わせください。
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