もしものときに、知っておきたい大人のマナー。訃報を知らせる手紙「死亡通知状」ってどんなもの?
故人が亡くなったことを知らせる手紙「死亡通知状」。どんなときに、何を書いて、いつまでに送ればいいの?もしものときに役立つ情報を分かりやすく解説。
訃報を知らせる手紙 「死亡通知状」のマナー
「死亡通知状(死亡報告)」とは、簡単に言うと、故人が亡くなったことをお知らせる手紙です。
たとえば、次のような場合に送ります。
- 密葬を済ませたあとに、改めて社葬やお別れの会などを行う場合のご案内として。
- 家族葬など、身内だけでお葬式を営んだときに、お別れをしていただけなかった知人・友人・関係者に知らせるため。
死亡通知状には、何を書くの?
では、実際に送る際には、何をどのように書けばよいのでしょうか。
記載する内容
- 故人の氏名、差出人との関係(年齢、死因)
- 死亡した日
- お葬式前⇒告別式の日時、場所などの詳細
- 発信年月
- 差出人(または、喪主)の氏名、住所
*( )内は、必ず書かなければいけないことではありません。
「死亡通知状」の例文 ~ お葬式後に送る場合 ~
儀礼文書の慣習として、句読点は入れず、行頭を揃えます。
母〇〇儀 かねてより病気療養中でございましたが 去る〇月〇日永眠いたしました
すぐにお知らせするべきところ ご通知が遅れましたこと深くお詫び申し上げます
尚 葬儀 納骨は故人の希望により 近親者にて滞りなく相済ませました
ここに謹んでご通知申し上げますとともに 故人が生前中に賜りましたご厚誼に対し 遺族一同 心より御礼申し上げます
平成〇年〇月
○○県〇〇市〇〇1-0-0
〇田〇夫
すぐにお知らせするべきところ ご通知が遅れましたこと深くお詫び申し上げます
尚 葬儀 納骨は故人の希望により 近親者にて滞りなく相済ませました
ここに謹んでご通知申し上げますとともに 故人が生前中に賜りましたご厚誼に対し 遺族一同 心より御礼申し上げます
平成〇年〇月
○○県〇〇市〇〇1-0-0
〇田〇夫
送る時期は?
これから行われるお葬式の案内である場合
告別式の日に余裕をもって届くことが望ましいでしょう。
そのため、詳細が決まったら、できるだけ早く送るようにします。
お葬式が終わっている場合
時期に厳密な決まりはありません。
ただ、通知を受け取った方が、自宅へ弔問に訪れる可能性があります。
遺族の負担を考えると、親しい方へは、初七日から四十九日ごろを目安に考えてはいかがでしょうか。
年末年始にかかる場合
【11月以降、12月15日までに出す場合】
喪中欠礼はがきを兼ねても構いません。
【12月16日以降、松の内の1月7日(一部地域では、1月15日)まで】
死亡通知状を出すことを控えます。
【それ以降、節分まで】
寒中見舞いを兼ねてお知らせすることができます。
特に、故人宛に年賀状をいただいた場合は、忘れずにお知らせするようにしましょう。
切手やはがきは、弔事にふさわしいものを
死亡通知状の切手やはがきを自分で準備する場合は、購入する際、弔事で使用する旨を伝えましょう。
郵便局では、弔事向けの切手やはがきが用意されています。
弔事用でなくてはマナー違反というわけではありませんが、カラフルな切手やデザインが凝った切手は、避けるようにします。
死亡通知状(死亡報告)を出す機会は、増える傾向にある
今後も、家族葬や直葬など身内だけで営むお葬式を選ぶ方は増えていくことが予想されます。
そうなると、お葬式に来ていただけなかった方に対し、死亡通知状(死亡報告)を出して、友人・知人に故人の訃報をお知らせすることが必要です。
そのためにも、死亡通知状や死亡報告のマナーは知っておいた方がよさそうですね。
|
|
コラムニスト情報
おすすめ新着コラム
|
|