お葬式のNGマナー、知らずにやっていませんか?香典・持ち物・遺族に対して…

日本のお葬式で、知らずにやりがちなNGマナーを紹介。お香典・持ち物・訃報・お葬式の4つにわけてポイントを解説。悲しみに暮れるご遺族の心をマナー違反で傷つけることがないよう注意が必要です。

執筆者: 中山寒稀 職業:お葬式、終活ガイド
知らずにやっていませんか? お葬式のNGマナー

日本のお葬式には、独特のマナーがあります。

ちょっと不思議に思えるマナーの根本には、相手を思いやる気持ちや遺族に対する配慮が隠れているのです。

 

 

1. お香典編
お香典に新札を包むのは、マナー違反。

新札を包むと、お香典が必要になると予想し、準備をしていたような印象を与えます。

お葬式は、あくまでも「突然のこと」を装うのがマナー。

もし、訃報を聞いてからお葬式までに日数があったとしても、新札は避けるようにします。

 

 

そうはいっても、あまりにもヨレヨレのお札も考えもの。

手持ちのお札の中からきれいなものを選ぶこと。

それが、新札に近いきれいなお札なら、1本折り目をいれ、「新札ではない状態」にしてから、香典袋に入れるようにしましょう。

2. 見落としがちな持ち物編
その「コート・傘・ハンカチ」、お葬式にふさわしい?

最近は、セレモニーホールなどでお葬式が行われるケースも増えてきました。

そのため、コートや傘は会場に入るときに、クロークで預かってもらえることも多いのですが、クロークを設置していない場合もあります。

そうなると、お葬式の間中、ずっと手元に置いておくことになるため、できるだけダークな色でシンプルなものを用意しておきたいものです。

また、黒であっても、殺生を連想させるため、ファーや毛皮などが付いているものは避けましょう。


ハンカチも同様に、悲しみの席では目立つ小物の1つです。

華やかな色や柄は避け、可能であれば、無地の黒や白といったものを用意しておくといいですね。

3. 訃報編
突然の訃報! 今すぐ駆け付けてもいい?

ちょっと待ってください。

今、最もショックを受け、つらい思いをしているのは故人のそばにいるご遺族です。

多くの場合、看取りから休む間もなくお葬式の手配と、心身ともにかなりの負担がかかっています。


駆けつけていいのは、ごく近い身内か、ご遺族から会ってほしいと望まれた場合だけ。

できるだけ、そっとしておくのが遺族に対する気遣いです。

お通夜やお葬式に参列し、お別れをするようにしましょう。


また、メールや電話もできるだけ避けましょう。

町内会や会社などでお葬式の詳細を知りたい場合は、代表者だけが連絡を取るようにします。

故人との対面は、自分から頼んではいけない。

「最後に一目会いたい」という気持ちはわかりますが、長患いで面やつれしてしまっているなどの理由で、ご遺族が最期の対面を望まないことがあります。
ご遺族の方から、「会ってほしい」と言われた場合だけ、対面するようにします。

4. お葬式編
遺族を元気づけてはいけない。

当たり前ですが、ご遺族は、気丈にふるまっていても、つらい思いをしています。

そう簡単には元気になれるものではありません。

元気づけることにより、かえって気を使わせてしまう可能性もあります。

 

「元気を出して」「がんばって」という言葉よりも、「つらかったね」「何か困ったことがあったら言ってね」というように、ご遺族の心に沿う言葉を選びましょう。
また、ご遺族を引きとめて長話をするのも避けたいものです。

 

 

通夜ぶるまいは辞退しない。

通夜ぶるまいは、地域により考え方やマナーが異なります。

身内だけで行う地域もありますので、「必ず席に着くもの」とは言い切れません。

 

もし、ご遺族や会場係の人から通夜ぶるまいの席をすすめられた場合は、立ち寄るようにしましょう。

通夜ぶるまいは、この世で故人と共にする最後の食事とも言われており、一口でも手を付けることが供養のひとつとされています。

NGワードにご注意!

お葬式では、使ってはいけない言葉があります。

そうはいっても、式の間中、完璧な言葉使いをするのは、慣れていないと難しいかもしれません。

せめて、人前であいさつする場合や、ご遺族と言葉を交わす際は、配慮したいものです。

 

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マナーは、思いやりでもある。

悲しみに心を痛めているご遺族は、ささやかなマナー違反に傷つくことがあります。

逆に、ちょっとした配慮に慰められることも。

ぜひ気を付けたいものですね。

 
 コラムニスト情報
中山寒稀
性別:女性  |   現在地:埼玉県  |   職業:お葬式、終活ガイド

ライター、ドクターズクラーク、ファイナンシャルプランナー(AFP)の中山寒稀(なかやまふゆき)です。
主に健康、終活について書いております。

製薬会社退職後、保険代理店を経験し、ライターに転身。

著書:『人が死ぬということ
   …必ず起こる!弔いの「想定外」悲喜劇』(主婦の友インフォス情報社)
ブログ:ひだまりすずめ 中山寒稀のブログ
    http://fuyuci7.exblog.jp/

 

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