親戚が亡くなった!親族に不幸があった時のお葬式・お悔やみのマナー
親族に不幸があった時のマナーを解説。「近しい親族」と「遠い親族」では相応しい対応も異なります。お葬式という場のトラブルが多い「親戚関係」。 遺族にかける言葉や立ち振る舞いには、充分に注意したいものです。
ひとくくりに「親族」といっても、血縁や立場により故人や遺族との関係は様々です。
もし、親族で不幸があった場合、故人と最も近い関係にある遺族に対しは、それぞれの立場に合わせて言葉を選ぶことが必要になります。
「親族」という近い立場だからこそ、より気を付けたいものです。
遺族と近い思いを抱えているのが、日常的にお付き合いがある親族や、故人と血縁関係がある方ではないでしょうか。
近しい親族である場合、形式ばった言葉ではなく、「悲しい」という正直な気持ちを伝えても構いません。
そのほか、「大変でしたね」「寂しくなりますね」などの今の遺族の気持ちを察する言葉を選ぶと無難です。
ただし、複雑な事情を抱えている遺族の場合は、状況に合わせて言葉選びを配慮する必要があります。
また、遺族は身近な方を亡くし、心細い思いをしていることも少なくありません。
しきたりや状況など、よくわかっていることが多いと思いますので、積極的にお手伝いを申し出たいものです。
顔を合わせるのは冠婚葬祭のみという親族の場合、近い親族とは全く立場が異なります。
さらに姻族(結婚により親族になった関係。血縁関係はない)は、「親族」とはいっても、故人に対する思いに温度差があることは否めません。
この場合は、礼儀にのっとった挨拶をすることをお勧めします。
一般的によく使われる「ご愁傷様です」は、皮肉に聞こえることもありますので、使い方には充分に注意しましょう。
もし、使う場合は「このたびはご愁傷様でございます。お力になれることがあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね」など、お手伝いの申し出や、遺族の気持ちをなぐさめる言葉を補うと誤解を受けにくくなります。
急死や危篤の知らせを聞いていなかった場合には、「突然のことで驚きました。どうぞお力落とされませんように」などが使いやすいようです。
親族は、遺族との接点が多く、また、お葬式自体にも深くかかわってきます。
それゆえに注意すべき点があります。
遺族の方から話したがらない限り、故人の死因や臨終の様子を根ほり葉ほり聞かないようにしましょう。
故人が高齢であっても、「大往生」「天寿を全うした」という言葉は使ってはいけません。
これらは「もう亡くなってもいい年齢」という意味になります。
天寿を全うしたと思えるかどうかは、遺族が決めることです。
最近はお葬式が簡素化する傾向にありますが、「立派なお葬式が供養になる」という考えを持つ方も少なくありません。
お葬式に関する考え方は人それぞれ。
遺族の意思を尊重することが大切です。
「浮かばれない」「心残り」など、遺族が後悔したり、罪悪感を持つような言葉は慎みましょう。
久々に親戚が集まったため、近況報告をすることもあるでしょう。
もちろん、親戚付き合いのためには必要なことです。
ですが、結婚報告などのおめでたいことに関しては、できれば後日に改めて報告するようにしたほうが無難です。
親戚という関係上、故人に対する思い入れが強い方も多いでしょう。
それゆえにお葬式という場のトラブルが多いのも、親戚関係です。
遺族にかける言葉や立ち振る舞いには、充分に注意したいものです。
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