イヤイヤ期の子ども対象!「ほめ方のコツ」&「叱り方のコツ」
何でもかんでも反抗する、子どもの「イヤイヤ期」。成長に必要で大事な時期だとわかっていても、うんざりしそうになりますよね。上手な褒め方と叱り方を学んで、乗り切りましょう。
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
イヤイヤ期の子どもと向きあうのは、本当に大変ですよね。
この時期、「叱りすぎていないか」「どうやってほめたらいいの?」など、たくさんのお悩みを抱えることになりがちです。
子育てが大変だと感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は、イヤイヤ期の子どもをほめたり叱ったりするコツについてお話ししたいと思います。
イヤイヤ期は、1歳半くらいから3歳くらいまでの中で起こる「第一反抗期」のことをいいます。
特に2歳頃はピークですね。
この時期の子どもは、自己主張を多くします。
ですが、うまくいかないこともたくさんあるために、「泣いたり怒ったりだだをこねたり」を繰り返すのです。
言葉の発達・表現力も未熟ですから、致し方ありません。
何に対しても「イヤ!」と言ったり、物を投げつけたり、思い通りにできないと泣いたりして、マイナスな気持ちを表現します。
「イヤイヤ期」がくるのは、成長の証!
イヤイヤ期の子どもは、自己主張をしてマイナス感情を親にぶつけても、「自分は見捨てられない・受け止めてもらえる」ということを確認しているのです。
人によっては、わがままを言って、親を困らせていると感じる人もいるでしょう。
でも、この時期の「泣いたり、怒ったり、だだをこねたり」は、成長するにあたってとても大切だということを知っていただきたいと思います。
「泣いたり、怒ったり、だだをこねたり」しているのに、ほめるのは難しく感じるかと思いますが、子どもの喜怒哀楽に共感することがポイントです。
ほめるときは、大げさにします。
「○○ができたの!すごいね!」などわかりやすい言葉を使います。
そして、ハグやハイタッチ、手を繋いで一緒に飛び跳ねるなど、嬉しい気持ちを一緒に体で表現してみましょう。
それだけで、子どもは「わかってくれた!」と感じることができます。
ほめることより叱ることの方が、「難しい」と感じてしまうかもしれません。
なぜなら、親が感情的になってしまうことが多くなるからです。
「何でこの子はこうなの?」と一方的に大人目線で考えると、どうしても親のイライラは強くなりがちです。
叱るのは何のため?
ここで大切なのは、「叱るのは何のためなのか」ということです。
命の危険があるとき、人に迷惑をかけるときなど、子どものためにならない場合は、叱らなければいけませんよね。
ただ、親が熱くなって感情にまかせて叱る言葉を口にしても、「なぜ怒られているのか」「なぜダメなのか」が子どもに伝わらないと、かんしゃくを起こすのも当然。
親も子も疲れてしまうだけです。
叱るときのポイントは、「感情的にならずに」「わかりやすい言葉で」「短く伝える」ことです。
例:やってはいけないことを子どもに上手に伝える言葉
- 「これはパパのだよ。さわらないの」
- 「叩いたら痛いよ。やめようね」
- 「○○したらケガするからやめよう」
また、子どもは何回も同じことをやります。
「ダメって言ったでしょ!」ということを何度もやるものだと、最初から思っておきましょう。
同じことをやって叱るときも、「前も言ったでしょ!」ではなく、毅然とした態度で、わかりやすい言葉で短く言うようにしてみてください。
イヤイヤ期の子どもを育てるのは大変だと感じるかもしれません。
ですが、子どもの心が発達する上で、必要な時期にきていることはわかっていただけたと思います。
子どもは、親を困らせようとしているわけでもありませんし、困らせてやろうとわざとやっているわけでもないのです。
親はそこを理解して、イヤイヤ期の子をほめたり叱ったりしながら、一緒に喜怒哀楽を共感していってほしいと思います。
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