第一次反抗期(イヤイヤ期)、どう対処対応すべき?自己肯定感を育む接し方のコツ

執筆者: 益満 成美 職業:カウンセラー•心理学講師
はじめに

こんにちは。カウンセラー・心理学講師の益満成美です。

赤ちゃんが右手と左手に1つずつ、見えない空っぽの袋を持っているとイメージして下さい。
その袋に、人が幸せに生きるための宝物を詰めることが出来ます。

前編は、片方の袋に「基本的信頼感」という宝物を詰める方法でした。
基本的信頼感とは、「人を信頼し、愛する力の土台」です。

今回はもう一つの袋に、大切な宝物を詰める方法です。 

 

 

健やかな育ちに欠かせない「ありのままの自分を信頼する力」

この宝物には「自己肯定感」という名前がついています。

幼稚園や学校の先生方とお話すると、このような言葉を耳にします。
「今の子供達は、自分を信頼する力が弱い。叱られたとき、トラブルが起きたときに立ち直りが難しい子が増えている」というのです。

これは「長所も短所もある、自分のありのままを受け入れて信頼する」という、自己肯定感が弱くなっていることを示します。

 

大切にしたい、子どもが意志に目覚めるとき

自己肯定感を育てる方法について、お話しますね。

子どもが自分の意志に目覚める「第一次反抗期」の接し方が、特に大切です。
個人差はありますが、2歳を過ぎた頃から、子どもの心に意志が芽生えます。

その意志は大きく育ち、3歳前後には「第一次反抗期」という重要な時期を迎えます。
この時期の子どもは、自分でやってみたい!という思いと、失敗することへの怖さで振り子のように揺れています。 

 

第一次反抗期の心の成長の仕方

自分でやってみた。
大切な人が笑顔で応援してくれた。
嬉しそうに褒めてくれた。

失敗したとき、怖かったとき。
慰めてくれた。
気持ちに寄り添ってくれた。

上手く出来なかったとき。
手伝ってくれた。
どうやったら良いか、優しく教えてくれた。

叱られちゃったとき。
最後は笑ってくれた。
大好きだよって抱きしめてくれた。

そんな日常の繰り返しが、子どもの心に安心感を与え、「自分を信頼する心」が育つのです。

 

子どもの自己肯定感を減らしてしまう関わり方

第一次反抗期に、失敗を強く叱られたり、行動を押さえつけられると、子どもの自己肯定感は低くなります。

この時期の子どもは、アクセルを踏みながら、ブレーキやハンドルの操作が上手く出来ずに運転しているような状態です。
大人にとっては扱いにくく、子育てがとても大変な時期です。
感情的に怒って、後悔することもあるでしょう。
気持ちが落ち着いたら、フォローすることが大切です。

「ごめんね」や「大好きだよ」の想いを、子どもが分かる形で届けましょう。

 

お母さんの心のグラスを満たしましょう

小さな子どもを育てるのは、とてもエネルギーを使います。
お母さん自身が心と身体を休めて、余裕を持つことが大切です。

4歳前後からは、少しずつ情緒が安定するでしょう。
年長さんになる頃には、我慢したり、約束を守ったり、話し合いが出来るようになってきます。
7歳を迎えた頃、「人や社会は信頼出来る。自分はありのままで受け入れられている」と感じられる子どもは幸せです。

辛いときにも、人や自分を信頼して、明るい未来を切り開いていくことでしょう。 

 

おわりに

子どもが一生を幸せに生きる土台は、「人を愛し信頼する心」と、「自分のありのままを受け入れて、信じる心」です。
愛情は子どもに伝わる形で届けましょう。
暖かな言葉とスキンシップが、健やかな心を育てます。

  • ありがとう。
  • ごめんね。
  • 大好きだよ。
  • 大丈夫だよ。


これは、子どもを幸せにする魔法の言葉です。
お母さんご自身の心にも、大切な親友を励ます気持ちで届けてあげて下さいね。

 
 コラムニスト情報
益満 成美
性別:女性  |   現在地:鹿児島市  |   職業:カウンセラー•心理学講師

カウンセリングサロンRainbow代表
カウンセラー・心理学講師の益満成美です。

鹿児島でカウンセリング、子育て相談、発達支援などの活動を通して、親子の心と未来が輝く毎日を応援しています。

【ブログ】
元大学の先生が教える「親子の未来が輝く子育て•発達心理学」
http://s.ameblo.jp/naruminoru1224/

 

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