離れると泣く子供…なぜ?子どもの心を守る「心理的安心空間」の作り方
こんにちは、カウンセラー・心理学講師の益満成美です。
子どもの心や発達を支援するカウンセリングや子育て相談を通して、お母さんと子どもの心をサポートをしています。
今日は、子どもが3歳くらいまでに身につける「心理的安全基地」のお話です。
赤ちゃんは、お母さんの肌の温もりや、優しい眼差しをいつも感じながら「自分は受け入れられていて、人や社会は安全だ」という基本的信頼感を育てます。
お母さんと離れる時間には、お母さんと同じように特別な愛着を感じられる大人に、愛情を込めて守られる必要があります。
例えば、保育園の担任の先生や、おじいちゃんやおばあちゃんが、そんな役割を果たしてくださることでしょう。
けして、「お母さんが赤ちゃんから離れるのはいけない」ということではないので、ご安心くださいね。
お母さんや同じように信頼できる大人に抱きしめられたり、甘えたいときに可愛がって貰うことで、子どもは「心理的な安心基地」に包まれた感覚を持ちます。
個人差はありますが、3歳を迎えた頃には、この「心理的な安心基地」を持ち歩けるようになるのです。
つまり、お母さんや特別な愛着を持つ大人がいなくても、安心感を持って過ごせる時間が出てくるということです。
お母さん方に説明するとき、私は「ピンク色の大きなシャボン玉に包まれた子どもをイメージしてください」とお伝えします。
ピンク色の大きなシャボン玉に包まれて、子どもたちは幼稚園や保育園で元気に過ごしています。
でも、不安になったり、怖くなってしまうこともあって、そんなときには守ってくれていたシャボン玉がしぼんでしまっているのです。
そんなときには、大好きな担任の先生に抱っこしてもらったり、ハグしてもらうことで、しぼんだシャボン玉もふくらみを取り戻すことでしょう。
そして何より、大好きなお母さんの笑顔と温もりが、子どもを守るピンク色のシャボン玉を大きく、暖かくふくらませるのです。
保育園や幼稚園から帰ってきたお子さんを、大きな分かりやすい笑顔で迎えて、ぎゅっと抱きしめてあげてください。
「あなたに会えて、ママは嬉しい!」というメッセージを、その温もりと明るいトーンの声で届けてあげてください。
子どもは、スキンシップ、笑顔、声のトーンで愛情を実感します。
子どもが不安やストレスを感じている様子が見られたら、普段より長くスキンシップすることで、エネルギーを補充してあげることができるはずです。
忙しい日々のなかで、いつも笑顔でいるのは難しいことですが、
- 子どもが眠りにつく前
- 子どもが目を覚ましたとき
- 園や学校に行く前のお別れのとき
- 帰宅して再会したとき
この4つのポイントだけは、笑顔でハグしてあげられるといいですね。
そうすることで、子どもの心を守る「心理的安全基地」である大きなシャボン玉は、大きく暖かく膨らむことでしょう。
情緒の安定した幸せな子どもへと育てるために、よろしければ、4つのポイントでの愛情表現を意識されてみてくださいね。
最後になりますが、子どもの気質には個人差があります。
繊細な感性でストレスを感じやすい子どもの場合、人一倍のスキンシップや甘える体験を必要とする場合があります。
そんなときには、どうかご自分の子育てを責めたり、無理をされないで「たくさんの愛情エネルギーが必要な子どもなのだなぁ」と思ってください。
お母さんだけでなく、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、園の先生、習い事の先生など、たくさんの大人から優しさのエネルギーを受けとれたら素敵ですね。
きっと、人一倍に優しく、暖かな大人へと成長していくことでしょう。
そんな未来を、楽しみにイメージされてくださいね。
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カウンセリングサロンRainbow代表
カウンセラー・心理学講師の益満成美です。
鹿児島でカウンセリング、子育て相談、発達支援などの活動を通して、親子の心と未来が輝く毎日を応援しています。
【ブログ】
元大学の先生が教える「親子の未来が輝く子育て•発達心理学」
http://s.ameblo.jp/naruminoru1224/
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