赤ちゃんのトイレトレーニングは0歳から!紙おむつで行う排泄のしつけ
「トイレトレーニング」という言葉を聞くと、頭が痛くなるというママも少なくないのではないでしょうか?
渦中のママは、その一筋縄ではいかない難しさを実感中の方も多いでしょうし、まだトレーニング始める前の赤ちゃんのママは、「訓練」というものものしいイメージを思い浮かべてしまうのかもしれませんね。
ですが、実はわざわざトレーニングしなくても、赤ちゃんのときからの習慣で、自然にオムツからトイレへと移行できる方法があるのです。
赤ちゃんは「排泄物を体から離したい」という本能を持っています。
実際、筆者の娘がまだ新生児のとき、夜中に泣いたのでオムツを触ってみても、濡れていないということがありました。
そこで、用意していたおまるにささげると、なんとおしっこをして、それから安らかに眠ったのです。
赤ちゃんはおしっこをして気持ち悪いから泣くのではなく、「出したいから」泣くのです。
ところが、紙おむつに何回もおしっこをしているうちに、赤ちゃんは上記の本能を忘れてしまいます。
言い換えると、赤ちゃんにとって排泄行為は、「自分が体から外に出すもの」という意識的なものではなく、「無意識に行われる他人事」になるのです。
ですから、布オムツを使って、一回の排泄ごとに替えるのが、本能を忘れさせないためには理想です。
しかし、そうも言っていられませんよね。
紙オムツを使う場合でも、気をつければ、赤ちゃんが排泄の意識を持ち続けることは可能です。
排泄をしたら、まず赤ちゃんを寝かせます。
それから、「くさいくさいだから、オムツを替えようね」と言いながらオムツ替えを行い、終わったら「替えたら気持ちいいね、よかったね」と、いっぱい褒めながら抱っこしてあげてください。
そうすることによって、赤ちゃんは「おしっこやウンチをした後に、キレイにしてもらえるのは気持ちいい」ということを覚えます。
新生児の頃から続けることによって、赤ちゃんのなかで、排泄の意識が保たれるのですね。
パンツ式オムツは、さっさっと手早く大人が替え易いという利点はあるものの、赤ちゃんの排泄意識を保つという観点からすると、全く不向きということが分かりますよね。
オムツ替えが簡略になればなるほど、赤ちゃんの中で、排泄行為は他人事になるからです。
少し面倒に感じるかもしれませんが、続けていくうちに、赤ちゃん自身がオムツを替えて欲しいときに、ごろんと寝転がってくれるようになります。
また、ママが「お尻あげてね」と声をかけるうちに、ちゃんと自らお尻を上げて協力してくれるようにもなります。
排泄するという意識があるだけで、いざ年頃になったときに、トイレへ誘うのはとても容易になります。
歩き始めたら、もうトイレで排泄することは普通という状態も夢ではありません。
もちろん、完全にオムツが外れるのはもうすこし先のことだとしても、この場合「トレーニング」は、ほぼ不要です。
反対に、排泄の意識が無い子をトイレへ誘うのは大変です。
なぜなら、彼らはオムツでするほうが楽だからなのです。
オムツ替えで、効率だけを求めるていると、結果的にトイレトレーニングの難しさを痛感することになるかもしれません。
早くオムツを外すという目的だけではなく、「オムツ替え」を大切なコミュニケーションの時間と考えて、ねんねの頃から親子で楽しんでくださいね。
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シンガポール在住、四児の母。
子どもが通う幼稚園は、「子どもの行動はお母さんに原因がある」とばっさり切られるところ。
そこでの洗礼と愛で、母としてタフになりました。
子育て系、旅レポートライターとして活動。
子育てアドバイザーとしてお話会などもしています。
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