「音読」の学習効果が凄い!子どもの読解力を向上させる勉強方法

執筆者: 米田淑恵 職業:数教研千里中央教室 指導員
はじめに

こんにちは。数教研千里中央教室の米田淑恵です。

 

巷でよく「効果的な学習法」、「短時間で集中学習」といった本などを見かけます。

学習方法に関して皆さん悩みも多いのか、思わず手に取ってしまう事もあると思います。

 

しかし、実際こういった本の多くで効果があるというのは、基本的な学習が定着している人向けのものが多いようです。


一口に効果的な学習といっても、学年により、また学習する科目により多少の違いはあります。

ここでは全学年に通用する「効果的な学習法」について考えてみたいと思います。

 

 

家庭学習は、どんな風に行っていますか?

皆さん、低学年のお子さんに毎日どのような家庭学習をさせていらっしゃいますか?

 

学校の宿題だけで手一杯という方もいるかもしれません。

また、進学塾で大量の宿題をこなしている方もいらっしゃるでしょう。

そして、どの位の時間を勉強時間として当てているでしょうか?

 

低学年の場合

低学年の場合は特に、長時間机に向かうのはなかなか難しいと思います。

ですから、短時間で出来るものでなければ、逆に継続する事が困難になっていくでしょう。

 

高学年の場合

また、高学年の場合も、今まで勉強する習慣がついていなければ、集中して勉強に取り組める時間は低学年とそう変わりません。

いずれの場合も、どの様に家庭学習をやっているかで理解に大きな違いが出てきます。

 

音読を家庭学習に取り入れる

この方法は、おそらく多くの方がそう難しくなく、短時間で取り組み始める事が出来るもので、特に準備が必要ないものです。

 

それは「音読」です。

 

音読の重要性とは

よく学校の国語で「教科書を音読5回してきましょう」といった宿題があると思います。

これは、先生方がその「効果」をよく知っているからです。

 

音読の効果

音読をする事で、まず「口」を使います。

「耳」で聞いて、「目」で文を追います。

 

 

この事で、頭に内容や文の構成などがすんなりと、しかも自然に入ってくるのです。
これは、何も国語だけに限った事ではありません。

 

算数にも音読が深く関係している

算数の文章題でも、音読で問題を読むと、黙読でひっかかってしまったり飛ばし読みしてしまったりしていた箇所も、しっかり頭に残ります。

 

文章問題の理解度の差

当教室でも、問題をよく読まないうちに「わからない」と持ってきた生徒さんと一緒に音読をしてみると、結構な確率で「あっ!わかった」といって再度問題に取り組みます。

また、お母様から読解力が足らないようだとご相談を受けた時も、音読をお勧めしています。

 

読解力が足らないという以前に、問題をしっかりと理解していないケースが多いからです。

さらに社会や理科といった分野も、問題を解く前に教科書やテキストをまず読むと思います。

この時に音読をするかしないかで、定着率がかなり違ってくるはずです。

 

効率よく行いましょう

ただし、音読であればどんなやり方でもよいわけではありません。

当たり前ですが、小声でお経の様に読んでもさほど役には立ちませんし、早口すぎても頭に残りません。

 

最初は、ある程度自分の耳にも残り、頭がその内容についていける程度の速さで読む事が大切です。1回目は親御さんが、一緒に読んであげても良いと思います。

 

おわりに

低学年のうちから音読の練習をしておくと、高学年や中学生になっても面倒がらずに勉強法として取り入れてくれます。

高学年から始める場合は、まず音読の効果を頭で理解していただきましょう。

納得して始めるならば、高学年でかなり効果が期待できます。

 

短時間で効果が出やすい音読

一般的に勉強の方法はいずれも短期間で効果があがるものは少ないですが、音読は比較的ご本人やお母様も「出来た」を実感しやすい方法です。

 

ぜひ一度お試しください。

 
 コラムニスト情報
米田淑恵
性別:女性  |   職業:数教研千里中央教室 指導員

こんにちは。
数教研千里中央教室の米田です。
豊中市・千里中央の新千里西町会館にて、週2回皆さんと楽しく学習しております。
子ども達の「わかった!」という言葉を聞くのが何よりうれしいです。
ブログも毎日更新中です。一度のぞいてみてください。「数教研千里中央教室へようこそ」で検索。