宿題・課題は早く片付けると逆効果?子供の成績が上がる勉強方法とは

執筆者: 菊池 洋匡 職業:学習塾「伸学会」代表
はじめに

こんにちは。学習塾伸学会代表の菊池洋匡です。

同じ宿題を出していても、子供によってかかる時間も違えば定着度も違います。
その違いをもたらす違いは何だか分かりますか?
成績が上がる宿題のやり方教えます。

 

 

もっとも良くあるダメパターン「提出の前日に慌てて」

人は時間が経てば忘れるもの。
授業の後放置して、提出の前日にあわててやろうとしても、その頃にはすっかり習った内容が頭から抜けています。


そうすると、問題を解き始める前にもう一度テキスト・ノートを見直して、重要な点を覚え直すことから再スタート。
当然余計な時間がかかりますし、時間をかけたとしても元通りに記憶を復旧できるとは限りません。
できないことの方が多いでしょうね。


こういうやり方をする子は時間ばっかりかけているのに結果に繋がらず、本人もどんどんやる気を失っていきます。
早く止めなければいけませんね。

まじめな子が陥るダメパターン「その日のうちに終わらせてスッキリ」

宿題はやることが目的ではなく、それによって学力を上げることが目的です。
ですが、やること自体が目的化してしまっている生徒は、宿題忘れを恐れて授業のその日あるいは翌日あたりに一気に片付けてしまうことがあります。


ですがこのやり方もやっぱり間違い。成績が上がりません。
なぜなら、繰り返しになりますが、人は時間経てば忘れるものだから。
一気に終わらせてその後放置では、提出前日に慌ててやるのとさして変わりは無いのです。


ちゃんと宿題をやろうという真面目さがあるのですからもったいないですよね。
正しいやり方を教えてあげたいものです。

成績が上がる宿題のやり方「何日かに分けて少しずつ」

そこで、正しい宿題のやり方です。
正解は何日かに分けて少しずつやることです。
脳は、よく使う情報を、大切ものとして記憶に定着させようとします。
ですから、まとめてやって終了よりも、こまめにやった方がトータルの勉強時間が同じでも忘れにくくなるのです。

宿題をやったら当然まる付けをし、間違えたものはなぜ間違えたのか見直しをし、正しいやり方を解説を見て覚え直さなければいけませんね。
そこまでは必ず一気にやって下さい。


その後、覚えたものがちゃんとできるかどうか解き直しをするはずです。
その解き直しをその日のうちにやるのではなく、2~3日後にやるよう予めスケジューリングしておくのです。

 

そして、さらにその解き直しでもできなかったものを、また2~3日後にやる。
一気にやったら60分かかる作業を30分・20分・10分に分割するイメージですね。

おわりに

れはあくまでも塾に通っている子が、週に1回受ける授業の宿題をやるときの話です。

週2回ある科目や、学校の授業の宿題などは2~3日の間隔をあけることはできませんので、翌日やるようにするなどアレンジして下さい。

大切なのは、たくさん勉強することではなく、効率良く勉強することです。
そのための方法の1つ、「宿題は何日かに分けて少しずつ」を覚えておいて下さいね。

 

 
 コラムニスト情報
菊池 洋匡
性別:男性  |   現在地:世田谷区奥沢2-38-14  |   職業:学習塾「伸学会」代表

勉強のやり方から教える塾『伸学会』代表の菊池洋匡です。

まだ大学生のアルバイトだった頃の、この仕事を始めて2年目の生徒の受験。
第1志望に落ちた教え子が私に言った言葉。
「受からなかったけど、先生に習って良かったよ」
そしてお母さんが後で教えてくれた、合格発表の場で本人が言った最初の言葉。
「先生悲しむだろうな」
本人の方が辛いはずなのに。
本当に頑張る子だったのに、合格させられなかった自分の力の無さが悔しくて。
2度とあんな思いはしたくない。
子どもの努力を結果に繋げたい。
報われる努力の仕方を教えられるようになりたい。
そう思って必死にやってきて、気付いたら15年経ちました。

最近では1年間で偏差値が10以上伸びる子が毎年何名も(割合で言うと2割くらい?)育つようになりました。
さらに卒業生たちからも
「学校のテストでこんな良い成績・順位を取った!」
という嬉しい報告をよく聞いています。
私の手を離れてからもちゃんと成長を続けること。
これが伸学会の提唱する、
「まずは勉強のやり方を身につけさせる」
ということの成果だと思っています。
「伸学会」という名前には、有名中学校に合格・進学させる塾よりも、一人ひとりの学力が伸びていく塾にしたいという思いを込めました。

ここでのコラムでも、
■伸びる子の勉強のやり方について
■伸びる子の育て方について
を書いていきたいと思います。

伸学会webサイト
http://www.singakukai.com

 

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