休憩はキリの悪いタイミングで!子どもに自ら勉強させる「やる気UP」術
こんにちは。学習塾伸学会代表の菊池 洋匡です。
「キリの良いところまで勉強が片付いたから、ちょっと休憩!」と言って休憩を始めた子供が、休憩時間が過ぎても勉強を再開しない。
そんなイライラする経験ありませんか?
塾でもよくあることです。
休み時間が終わるタイミングになっても、子供はなかなか席に戻りません。
これでは困ってしまいます。
そこで、私は休み時間にする時に、あることを意識しています。
彼は研究により、人間の記憶についてこう考えています。
「達成された課題よりも、達成されなかった課題や中断している課題の方が記憶に残りやすい」
この考えに基づき、旧ソビエト連邦の心理学者であったツァイガルニックが実験を行いました。
「未完成の課題は、完了した課題についての記憶より想起されやすい」ということを実証したのです。
この現象は、ツァイガルニック効果と呼ばれます。
要するに、中途半端なところで終わると、人は先が気になってしまうということです。
テレビなどで、盛り上がってきた時に必ずCMが入ります。
ドラマや漫画も、盛り上がった瞬間に「次回に続く」となります。
これらは全て、ツァイガルニック効果を利用しているのです。
勉強にもこの効果を活用しましょう。
休憩を始めるタイミングを、キリの悪いところにしてしまうのです。
子供の心理状態をスッキリしない状態に留まらせ、次の勉強再開を待ち遠しくさせるのです。
すると子供の意識は、休憩モードから勉強モードに戻りやすくなります。
塾の授業でも、この方法を大いに実践しています。
すると、休み時間まで問題のことを考えていたりするので、面白いものです。
多くのお子さんが、「お母さんにキリのいい所で休憩しろと言われる」と言います。
子供がキリのいい所まで、しっかり理解させるまでは、勉強を終わらせない。
そうしないとお母さんが、イライラしたり不安になってしまうのでしょう。
それは、お母さん自身がツァイガルニック効果に囚われているということなのです。
キリのいい所までやらせることは、親御さんにとってスッキリするかもしれません。
しかし、それが子供の休憩時間を長引かせている原因のひとつとなるのです。
子供もスッキリしてしまい、続きをやろうと思いにくくなってしまうのですから。
キリの悪さが生むツァイガルニック効果、ぜひ試してみてください。
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勉強のやり方から教える塾『伸学会』代表の菊池洋匡です。
まだ大学生のアルバイトだった頃の、この仕事を始めて2年目の生徒の受験。
第1志望に落ちた教え子が私に言った言葉。
「受からなかったけど、先生に習って良かったよ」
そしてお母さんが後で教えてくれた、合格発表の場で本人が言った最初の言葉。
「先生悲しむだろうな」
本人の方が辛いはずなのに。
本当に頑張る子だったのに、合格させられなかった自分の力の無さが悔しくて。
2度とあんな思いはしたくない。
子どもの努力を結果に繋げたい。
報われる努力の仕方を教えられるようになりたい。
そう思って必死にやってきて、気付いたら15年経ちました。
最近では1年間で偏差値が10以上伸びる子が毎年何名も(割合で言うと2割くらい?)育つようになりました。
さらに卒業生たちからも
「学校のテストでこんな良い成績・順位を取った!」
という嬉しい報告をよく聞いています。
私の手を離れてからもちゃんと成長を続けること。
これが伸学会の提唱する、
「まずは勉強のやり方を身につけさせる」
ということの成果だと思っています。
「伸学会」という名前には、有名中学校に合格・進学させる塾よりも、一人ひとりの学力が伸びていく塾にしたいという思いを込めました。
ここでのコラムでも、
■伸びる子の勉強のやり方について
■伸びる子の育て方について
を書いていきたいと思います。
伸学会webサイト
http://www.singakukai.com
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