学習は夜寝る前が効果的!暗記ものを効率よく覚える勉強方法
こんにちは。学習塾伸学会代表の 菊池洋匡です。
最近は人間の記憶・学習のメカニズムがどんどん科学的に解明されています。
一部の人間がたまたま気づいて実践していた「技能」が、誰もが学び習得できる「技術」になっていきています。
今回は効率の良い学習の時間帯についての話です。
ぜひこの「技術」もお子さんに身につけさせてください。
人は寝ている間にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。
レム睡眠は、身体は休んでいるが脳は起きている状態で、夢を見ます。(夢を覚えているとはかぎりません)
それに対してノンレム睡眠は、脳は休んでいるが身体は起きている状態で、寝がえりをうったりします。
少し前まで、人はレム睡眠時の夢の中で記憶の整理・定着を行うと考えられていました。
これに対し最近は、レム睡眠時に記憶の整理を行い、ノンレム睡眠時に定着を行っているようだという説もあるようです。
どちらが正しいかはわかりませんが、いずれにせよ記憶は睡眠時に整理・定着されるということです。
そして、そのレム睡眠とノンレム睡眠は合わせて90分周期になっているのですが、周期を経るごとに働きが変わってくるそうです。
難しい理屈は飛ばして結論だけ書くと、周期を4周または5周した方が良いそうで、睡眠時間は6時間または7時間半が良いということです。
6時間未満の睡眠では記憶が十分に定着せず、学習の効率が悪くなりますのでご注意ください。
さらに、もう1つ大切なことがあります。
それは睡眠以前に何か新しい情報が入ってくると、古い情報と相互に干渉し妨害し合ってしまうということ。
睡眠を経る前の記憶は弱いので、上書きされ消されてしまうのです。
これに関してアメリカの心理学者K・M・ダレンバックとJ・G・ジェンキンスの実験を紹介します。
ダレンバックとジェンキンスは、夜被験者に10個の無意味な文字列を暗唱できるまで覚えさせました。そして直後に睡眠を取らせ、1・2・4・8時間後にどれだけ覚えているかテストしました。
次に同じ実験を、今度は日中に行い、被験者を眠らせずそのまま生活させてテストしました。
結果は、睡眠を取った場合には8時間後にも50%を記憶していたのに対し、睡眠を取らなかった場合には10%しか記憶に残りませんでした。違いは睡眠を取ったか取らなかったかだけです。
二人はこの実験結果から、睡眠を取る前に新しい情報が五感に入ってくると、それにより前の記憶を忘却してしまうのだと結論付けました。
そこで、以上をふまえて正しい勉強のやり方です。
勉強はできる限り夜寝る直前に集中して行い、終わったらその後には何もせずにそのまま眠りにつきましょう。
やる内容は英単語・漢字・語句・理社の暗記ものなどがお勧めです。
間違っても勉強が終わった後寝るまでの間に、布団の中でマンガを読んだりテレビを見たり携帯をいじったりしてはいけません。
せっかく覚えた勉強の記憶が消され、いらない記憶が上書き保存されてしまいます。
勉強はやることそのものに意義があるのではなく、できるようになってはじめて意義があります。
「宿題をきっちりやっているが、さっぱり頭に残っていない!」では意味がありません。
「宿題を終わらせてからマンガを読みなさい!」と子供に言っているお母さんは要注意です。
残念ながらその教育は、脳科学的には子供を「勉強しているのにできない子」に育ててしまいます。
それよりも、寝る時間から逆算して、ちゃんと終わらせられる時間に遊びを切り上げて、勉強を始めるよう躾けた方が良いと思います。
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![菊池 洋匡](https://lattepictures.s3.amazonaws.com/u_mj/73/i5/65/4k/6d/4i/4q/2w/qz/gx/e5/mw/zo/qx/h5.jpeg?Signature=jmq6ic9mnJquo0NgCXqqinMFyqQ%3D&Expires=2115561661&AWSAccessKeyId=ASIAW2CT5TJQQYMFD24L&x-amz-security-token=IQoJb3JpZ2luX2VjEAsaDmFwLW5vcnRoZWFzdC0xIkcwRQIhAITChP5bYQJmgEiVSDvmB5XrG4wYGYxFHv67PakwMCwsAiABlGeOzv%2BQmzYnv%2BlkDxhJ4dWsu7XDJmJcYpd/d/6gqirMBQjk//////////8BEAQaDDQ2ODMyNzQzODk0NSIMhYb99hwY1YO5csZRKqAFTzq4V%2BSHG3xBGqTH9RSaTBUhMNgd/ZbTprhm2Q/wTGx76ACXOQsfuFhcIoemGgJVSNoD2g8sjwY17pRz226MTYNdwuojSGiFcPdiN3AI9WbBrx6rUpBqoYzE0zY2l1WDFRu0hADdtWAcCV0sYQw4Js1BcpbcTe2HDFbSnYjQZlZCMqiC3MYllv1ig7wpoQKU/lmQ1zY/OOxoNUJrctqTta11iGj40akQvza71pSaDvG5s8KUfg1M%2BDKSROTFrNg70Vy1gaZ%2BKwacGJtymLTMqJYqEN1eS8nuOS5qkenFRXlhx0/Rn2C66fzQb1Rdjc1RXQq7Z36rdBDwh2igFC07ABFmzCvetmx2v/6%2B1I%2B91wyy8jsOqmevFWwMX6RVHoJdeKNaNK56eaV/8I8HEuLRDY2ogsJMY8iHShHxPFovaaVkeRGJEx5WOQ0xJvPsFQhjfyjdS0MMLy3/5zSZ8sBMDQiXnjPnV0Pr0msCFuaURbVI8YeBp6E6w3lcN8fEJ5uPyP4%2BxZuK/QM11zeQhdpR3Pi7Nq4c4T3L4itenTHz%2BtqAsu%2Bj2K/ji0lYxaWTV3O3LPQjLH9cDwE3oxGf8UOCH8Oz1w2G7ffoxXFCdMNfe2%2BvvI4X2FY8RRxRgeAuiKr8mSdDWuu%2Bzzsx%2Bn8AEOQaQcUH/ukpStIxuUdXB/bQ/JVwvhOrFTOtgoO57iox04Tk7j3WMiovtlcZlSjn2lSmj1T30iigrKXmUdnwgsVMAJM5q1dzeTg//IC%2B0KNisfU8VHexSF1c6mkMfnkIPN4j0mbNC7H3lJwAFPI4Y6lAhOQCqvfrM%2BOr0IlaAG%2BvIkA4G0Ic44vaZNiQqVim32Pif00LZk5pcKOCeo5FA0HYWCyRkGlHlDohg3Ht3QWaTuL7MPC9kbUGOrEBhinRJ4hJTrWQ1MJdwuN%2BEY4BvEE9ujWOWeFRW70owLNYZgRgUYK5lA5VANP6K4dJRYqqCQYEGdK7OHYp91IZ2ZhseWxttS89Q2YdcGChKi9yLRlK73yNJ02rPlzlQyt%2BjVkGoLRT9zornhYppHkmRCkWMvK2PopLnbASUfbK/BDCkjko1cU/UbNZ8gUNCG25pLhkNEtIhmWBb1RHL1%2BMMlZk5eodoSmHlHxN1qTvqwcS&2)
勉強のやり方から教える塾『伸学会』代表の菊池洋匡です。
まだ大学生のアルバイトだった頃の、この仕事を始めて2年目の生徒の受験。
第1志望に落ちた教え子が私に言った言葉。
「受からなかったけど、先生に習って良かったよ」
そしてお母さんが後で教えてくれた、合格発表の場で本人が言った最初の言葉。
「先生悲しむだろうな」
本人の方が辛いはずなのに。
本当に頑張る子だったのに、合格させられなかった自分の力の無さが悔しくて。
2度とあんな思いはしたくない。
子どもの努力を結果に繋げたい。
報われる努力の仕方を教えられるようになりたい。
そう思って必死にやってきて、気付いたら15年経ちました。
最近では1年間で偏差値が10以上伸びる子が毎年何名も(割合で言うと2割くらい?)育つようになりました。
さらに卒業生たちからも
「学校のテストでこんな良い成績・順位を取った!」
という嬉しい報告をよく聞いています。
私の手を離れてからもちゃんと成長を続けること。
これが伸学会の提唱する、
「まずは勉強のやり方を身につけさせる」
ということの成果だと思っています。
「伸学会」という名前には、有名中学校に合格・進学させる塾よりも、一人ひとりの学力が伸びていく塾にしたいという思いを込めました。
ここでのコラムでも、
■伸びる子の勉強のやり方について
■伸びる子の育て方について
を書いていきたいと思います。
伸学会webサイト
http://www.singakukai.com
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