赤ちゃんに絵本を読み聞かせよう!ブックスタート効果から学ぶ絵本の選び方とおすすめ作品5選

執筆者: colonna
はじめに

ブックスタート(bookstart)という事業をご存知ですか?
ブックスタートとは「絵本」と「赤ちゃんと絵本を楽しむ体験」をプレゼントする活動で、1992年に英国で発祥しました。

 

ブックスタート(Bookstart)とは赤ちゃんとその保護者に絵本や子育てに関する情報などが入ったブックスタート・パックを手渡し、絵本を介して心ふれあうひとときをもつきっかけをつくる活動である。(wikipediaより引用)


そして、2ヶ国目として日本が開始して以来、世界各国に次々と広まっています。
現在日本では、866の市区長村(2014年2月28日現在)で実施されているそうです。

 

地域に生まれた赤ちゃんが集まる0歳児健診を主な会場に図書館員、保健師、行政職員、住民ボランティアなどが活動に携わりブックスタート・パックを手渡している。(wikipediaより引用)

 

なぜ赤ちゃんと絵本を楽しむ体験が必要なのでしょうか?

それには一体どのような効果があるのでしょうか。

 

 

効能① 言語習得や様々な能力を育てる

赤ちゃんの頃に母親から読み聞かせをしてもらった子供は、そうでない子供に比べて言語習得で大きく異なっているという調査結果があるそうです。

 

さらに、想像力・語彙力・表現力・集中力・考える力・注意力・文章理解力など、様々な能力を育てることが出来ると言われております。

 

効能② 情緒が安定する

赤ちゃんは、大好きな人の愛情に満ちた言葉を優しく語りかけられることで、自分がとても大切にされていることを知ります。


大好きな人に抱っこしてもらい、大好きな人の声で絵本を読んでもらう時間こそが大切なのであり、そんな時間の中で赤ちゃんの幸せは芽生え、育まれていくのです。

また、テレビなどでは一方的に流される情報を受け取るだけになりがちですが、絵本の読み聞かせでは、赤ちゃんの様子を見ながら抑揚を付けて絵本を読んだり、赤ちゃんの声に耳を傾けて会話をしたりと応答関係が生まれます。


自分の声に耳を傾けて応えてくれる人がいるだけで、赤ちゃんの心は豊かになり、情緒も安定するのです。

絵本選びのポイント

では、どのような絵本を選べば良いのでしょうか。
赤ちゃんが初めて手にする絵本で、望ましい条件は次のようなものです。

 

  • 単純で、安心感のある構図や色合いのもの
  • 優しさや、暖かさが感じられるもの
  • リズミカルで、心地の良い言葉の繰り返しで語られているもの
  • 短い文のもの

 

これらの条件を考えると、昔からあるロングセラーの絵本を選ぶことをお勧めします。
大人が見ると「あまり可愛くないな」「これのどこが面白いの?」と感じるような絵本でも、赤ちゃん達の心を引き付ける何かを持っています。

 

お勧めの絵本

たくさんある絵本の中でも、特に興味を示す子ども達が多いお勧めの絵本を紹介します。

 

  • 「いないいないばあ」      文/松谷みよ子 絵/瀬川康男 【童心社】
     
  • 「おつきさま こんばんは」   作/林明子 【福音館書店】
     
  • 「がたんごとんがたんごとん」  作/安西水丸 【福音館書店】
     
  • 「くだもの」          作/平山和子 【福音館書店】
     
  • 「もこ もこもこ」       作/谷川俊太郎 絵/元永定正 【文研出版】

 

これらの絵本は、先ほど示した絵本の条件を満たしています。
赤ちゃんが大好きな絵本です。多くの書店や図書館に置いてあります。


この他にも良い絵本はたくさんありますし、赤ちゃんにも好みがあります。
気になるものがあれば一度手に取ってみて下さいね。

全て購入するのはお金が掛かりますので、図書館で借りてきて我が子の趣味を把握すると良いでしょう。

 

 

おわりに

絵本を通して赤ちゃんとの時間を楽しむことが大切です。

 

絵本の読み聞かせは、嫌がっているときに無理やりすることには意味がありません。
赤ちゃんの機嫌が良い時を見計らってチャレンジし、少しずつ習慣にしていきましょう。

ぜひ絵本を通して、楽しい時間を赤ちゃんと共に過ごして下さいね。