子供を不安にさせる「褒め言葉」とは?心が育つ褒め方のコツ
褒めて育てるのはいいけれど…子供の褒め方で「してはいけないこと」を解説!子どもの心を不安にする褒め言葉を止めて、正しく褒める方法を実践していきましょう。
子どもを褒めることは、一見いいことばかりのように思えますね。
ですが、実はある種類の褒め言葉は、子どもを伸ばすどころか、不安にさせる作用があるのです。
この言葉を子どもに使う時は、どんなときでしょうか?
“親の言う事を聞いた時”、“親に手間をかけさせなかった時”、“人間関係でことを荒立てなかったとき”が主だと思いませんか?
子どもは、いつでも親の言う事を聞けるわけではないし、親には世話をしてもらえないと生きていけません。
また、おもちゃを貸したり、弟妹を可愛がったりも、いつでも出来るわけではありません。
そしてそのことは、子ども自身が一番よく分かっています。
だからこそ、「いい子だね」という親からの言葉は、お尻がムズムズするような居心地の悪さを感じるのです。
「いい子だね」と言いたくなる状況になったら、言葉をぐっと飲み込んで、以下のような言葉をかけてみてください。
- 「おもちゃを貸してあげたんだね。○○ちゃん(貸した相手)、嬉しそうだね」
- 「わあ、ごはんの間、ずっと座っていられたんだね」
- 「今朝は着替えが早い!いつもより早く幼稚園に行けるね」
上記の例は、言ってみれば、単なる実況中継です。
ですが、そこに大人の嬉しい気持ちを乗せて言葉にすることで、子どものなかでは、彼(女)がした行動は輝かしく肯定され、認められた嬉しさでいっぱいになることでしょう。
上のように事実を認めた後に、感謝や、嬉しい気持ちを伝えてみてください。
- 「すぐ来てくれたんだね。ママ助かった!」
- 「お願いを聞いてくれて、ありがとうね」
親の嬉しそうな顔は、こども達が次回同様な行動へつなげるための、最高の動機になるはずです。
例えば、下の弟妹に優しい行動をしたとき、「いい子だね」で終わらせずに、こんな風に聞いてみては如何でしょうか。
「どんな気持ち?とってもいいお顔になってるよ」
子ども達は自分がした行動が人を喜ばすことが出来て、嬉しくないわけがありません。
うまく答えられないときは、大人はこんな風な言葉をかけてあげてみてください。
完璧ないい子ではない自分だけど、時々はいい子になれる。
それを大好きな親が認めてくれる。
そんな場所があれば、子ども達は安心して、いい子と悪い子を繰り返しながら、すくすくと成長していけるはずです。
大人も子どもと同じように、新しいことはすぐに習慣にすることは出来ません。
「いい子だね」が口クセになっている方は、まずは上記のことを意識することから始めてみてくださいね。
意外とすぐに、子どもが変わっていくのが見てとれると思います。
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シンガポール在住、四児の母。
子どもが通う幼稚園は、「子どもの行動はお母さんに原因がある」とばっさり切られるところ。
そこでの洗礼と愛で、母としてタフになりました。
子育て系、旅レポートライターとして活動。
子育てアドバイザーとしてお話会などもしています。
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