ネット・スマホ依存が子どもに与える悪影響!親は子どもをどう守る?
インターネット依存・スマートフォン中毒が子どもにもたらす影響や、各家庭でできる対策を紹介。小学生・中学生でスマホを持つ率も増加中。普及にともない、子どもたちがSNSなどを通じてトラブルや犯罪に巻き込まれる危険性も高まっています。
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
ネット・スマホの依存が考えられるのは、大人だけではありません。
ゲームもSNSも楽しめると夢中になってしまうのは、子どもも同じです。
心身ともに発達段階にある子どもがネットやスマホに依存してしまうと、深刻な悪影響を受けます。
今回は、その影響を知っていただきたいと思います。
平成30年2月に内閣府が発表した「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」では、インターネットを利用している青少年の割合が82.5%にものぼることがわかりました。
(調査対象者:満10歳から満17歳までの青少年)
また、この調査により、青少年がインターネットを利用する際に、使用している機器についても明らかになっています。
■インターネットを利用する機器
- 1位 … スマートフォン(50.0%)
- 2位 … タブレット(24.8%)
- 3位 … 携帯ゲーム機(24.5%)
- 4位 … ノートパソコン(14.6%)
ご覧のとおり、スマートフォンでインターネットを利用している人が、半数を占めています。
また、小・中学生の利用に関しても、次のような結果が出ています。
■スマートフォンの利用率
- 小学生 … 29.9%
- 中学生 … 58.1%
中学生では約60%と、過半数を超えています。
平成22年の調査では、1桁台のパーセンテージでしたから、そのときと比較すれば、どんなに急速にスマートフォンが普及したかお分かりいただけると思います。
ネットやスマホに依存した状態になると、心身ともにさまざまな悪影響が及ぶことは、以前のコラムでご紹介しました。
●関連コラム
デメリットが多すぎる!ネット・スマホ依存の怖さ。でも、無理やり取りあげるのは逆効果になることも…
子どもの場合、特に注意すべきなのは、次のようなトラブルです。
LINEといったSNSで、親が知っているアカウントとは別の物を使って、いじめなどを行うケースが現実に起こっています。
この話は、現在不登校で面談中の子どもが被害に遭い、学校との連携で事態が発覚しました。
親は、SNSによるいじめは身近にあることだと知っておく必要があるのです。
また、犯罪に繋がるようなトラブルに巻き込まれてしまう事件も相次いでいます。
子どもは対処する術がわかりません。
それでもネットやスマホから離れられないでいるのです。
ネットやスマホ時代に育った今の子どもたちは、連絡手段に使ったり、調べ物をしたりと、インターネットを有意義に活用している場合もあります。
また、塾や習い事に通うときに、安全のため持たせたいという考え方もあるでしょう。
ただ、依存させないためには、親が子どもを守ってあげなくてはなりません。
そのためには、使用のルールが必要不可欠です。
各家庭でルールを作る際には、子どもとよく話し合うことが重要です。
その際に、大切な点を忘れないようにしましょう。
- ネット環境に繋がる機器は「親が買って、子どもに貸し与えている」ということを認識させる(子どもの所有物ではない)
- 利用時間を制限する(9時以降は禁止など)
- 使用場所を制限する(リビングやダイニングのみなど)
- 「トラブルが起きたときは親にすぐ相談する」と約束させる
- ルールを破ったときは、ペナルティを与える(1週間使用禁止など)
無理に取り上げるよりも、ルールを作って守らせるようにすると依存になりにくく、親の目が届きやすくなります。
また、いじめなどが起きている場合も、早期発見に繋がります。
体が大きくなってきて、いっぱしのことを言ったとしても、子どもは子どもです。
経験が少なく、発達途中であるため、親がしっかりと守ってあげる必要があります。
依存になってしまう前に、親がストップをかけられるようにしておきましょう。
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