【未成年者のスマートフォン事情】携帯・スマホ、いつから持たせてる?月額料金は平均いくら?ケータイ代はいつまで親が出す?
子どもの携帯スマホ事情を紹介。小・中学生、高校生の携帯・スマートフォンの所有率は?平均月額料金をもとに、学生時代にかかる携帯電話料金を算出。ケータイ代をいつまで親が支払うべきか、子を自立させるためにも考えてみましょう。
節約アドバイザーのヨースケ城山です。
私の家では中学生と高校生の子どもがいて、スマートフォン代は親が出しています。
ですが、無制限というわけではありません。
高校生の子どもには、入学と同時にスマートフォン代として、5万円を渡しました。
そして、子どもの銀行口座からの引き落としにしています。
これで3年間の料金を、子ども自身が自分で支払っているという形をとっています。
では、他のご家庭ではどうしているのでしょうか?
気になって調査してみました。
まず、携帯電話・スマートフォンを持つ未成年者(10歳~18歳)の最新の利活用状況を見てみましょう。
情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、証券コード2326)は、未成年者の携帯電話・スマートフォンの最新の所有率調査を実施しました。
結果、未成年者の携帯電話・スマートフォンの所有率は、全体では80.3%でした。
前回の調査は70.6%でしたので、全体で約10%アップしています。
では、年代別ではどうなるのでしょうか?
- 小学校高学年 [10歳~12歳] 60.2%(37.9%)
- 中学生 82.0%(76.2%)
- 高校生 98.5%(97.6%)
※( )内は前回2016年1月調査の数字
- 調査概要
対象:何らかの携帯電話・スマートフォンを持つ全国の10歳~18歳の男女および全国の0歳~9歳の子供を持つ保護者
期間:2017年1月10日(火)〜1月16日(月)
方法:インターネット調査
有効回答数:1,197サンプル(未成年者:618サンプル、保護者:579サンプル)
実施機関:株式会社マクロミル
特に小学生の所有率は、前回より20%以上伸びていますね。
次に、「毎月の携帯電話代は、誰が支払っていますか?」という問いに対して、「すべて親が支払っている」と回答した割合を見てみましょう。
「はい」と答えた割合は…
- 中学生 92.7%
- 高校生 85.1%
- 大学生 76.7%
中学生・高校生(ベネッセ総合研究所 子供のICT利用実態調査)
大学生 (マイナビ学生の窓口)https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/37083
調査日時:2016年5月、調査人数:大学生男女401人(男性200人、女性201人)
大学生でも、携帯電話代を「すべて親が支払っている」と回答したのは、8割近くにもなっています。
学生のうちは、4人に3人は、親が携帯電話代を支払っているという計算になりますね。
以下は、大学生を対象にした「月々の携帯電話代は平均いくら?」というアンケートの結果です。
1位 5,000円 64人(16.0%)
2位 8,000円 52人(13.0%)
3位 7,000円 49人(12.2%)
4位 6,000円 49人(12.2%)
5位 3,000円 34人( 8.5%)
学生の窓口編集部NA 2016/06/17 https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/38036
1位は5,000円と妥当な金額が多数を占めていますが、2位が8,000円、3位が7,000円となっていることから、平均では6,000円くらいが相場のようです。
では、中学生・高校生ではどうでしょうか?
中学生 3,671円
高校生 5,263円
- MMD研究所「中高生の携帯電話に関する調査」https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1475.html
対象:中高生の子供がいる20〜40代の母親627人、調査期間 :2015年8月7日〜2015年8月8日
さすがに大学生よりは安い金額で収まっていますが、高校生ともなると大学生とほぼ同じですね。
それでは、平均額から学生時代の携帯電話代を算出すると、いくらぐらいになるでしょうか?
計算してみましょう。
月額平均 3,500円
1年間 3,500円×12か月=42,000円
3年間 126,000円
2人兄弟だと、25万円を超えます。
月額平均 5,000円
1年間 5,000円×12か月=60,000円
3年間 180,000円
2人兄弟だと36万円にもなります。
月額平均 6,000円
6,000円×12か月=72,000円
4年間 288,000円
2人兄弟では50万円を超え、合計で594,000円です。
親が子どもの携帯電話代を支払うという家庭では、学生時代の総額は約60万円にもなることがわかります。
2人兄弟では、100万円オーバーです。
今では、小学生からスマートフォンを持たせるという動きも加速しています。
前述したとおり、小学校高学年(10歳~12歳)では約6割と所有率は伸びており、これからも低学年化は進むと思われます。
正解は特にはありませんが、高校生までが良いのではないかと、私は考えます。
大学生にとって、携帯やスマホは絶対必要なものになっていることはわかっていますが、やはり自立を考えたら、大学生からは自分で支払ってもらいたいところです。
大学生の携帯電話の平均月額は6,000円と前述しました。
子どもには、その6,000円稼ぐ大変さを絶対に知ってもらう必要があります。
その大変さを教えるためにも、大学生からは自分で負担してもらいたいのです。
また、冒頭でも書きましたが、高校生でも制限額を決めるのは大切なことです。
そして、自分で携帯電話代のやりくりさせることが大事なのです。
そうやってお金の使い方を学んでいってもらいたいと思います。
なお、私が一番ダメだと考えるのは、「子どもが、自分の使っている携帯電話代を知らない」というケースです。
金銭感覚を養うためにも、ぜひ高校生からは制限額内で、大学生からは自己負担で携帯電話を所有してもらいたいものです。
私なりの携帯電話の支払い方針を書きましたが、家の環境にもよると思います。
裕福なご家庭は、子どもが社会人になっても親が支払うという判断をしても経済的な余裕があるかと思いますが、家計の苦しいご家庭は格安で済ませる工夫が必要になります。
我が家の携帯電話の支払い方針制限額は、「4人家族で1万円以下」が基準です。
工夫次第で4人全員スマートフォンを持つことも可能です。
賢く上手に携帯電話・スマートフォンと付き合いましょう。
|
|
社会保険労務士合格者
ファイナンシャルプランナー
住宅ローンアドバイザー
年金アドバイザー
1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。
著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。
ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。
著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。
ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。
【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂版発売
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売
2017年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂2版発売
2017年 老後資金は49.9歳までに貯め始めなさい!: 私の老後に必要な資金は2164万円です あなたの金額は? 発売
2017年 人生の3大支出「住宅」「教育」「老後」を節約しなさい!お金の裏技3冊セット: この3つを節約すれば他の節約は不要!発売
|
|