飼い犬が爪切りやブラッシングを嫌がる原因は?お手入れ嫌いを克服するためのポイント
爪切りやグルーミング…犬がお手入れ嫌いになってしまう理由と苦手克服のポイントを解説。グルーミングにかかる時間を短縮することができれば、愛犬にかかる負担も減らすことができます。
愛犬を清潔に保ち、健康管理をする上でかかせないグルーミング。
ですが、ブラッシングや爪切りが苦手で、特に「トリミングサロンや病院ではできるけれど、家ではやらせてくれない」というケースはとても多いです。
体調が悪い時、シニアになった時などを考えると、自宅でオーナーさん自身がお手入れできればベストですね。
今回は、お手入れ嫌いになってしまう理由と、克服ポイントについてお話しします。
ブラシを手に取ると一目散に逃げてしまったり、酷くなると、お手入れをしようとしただけで唸ったり噛んだりする場合があります。
お手入れ嫌いになってしまう理由のほとんどは、「痛い思いをしたから」です。
- 気付かないうちに毛のもつれができていたところにブラシをかけた
- 爪切りをして、神経を切ってしまった
- ブラシを強く当てすぎた
- 時間をかけすぎた
このような経験をすると、グルーミングの準備をしただけで警戒モードに入ってしまうのです。
一度嫌いになってしまったものを克服するのは、簡単なことではありませんが、少しずつステップを積み重ねていくことで、克服できることもあります。
例えば、ブラッシングが嫌いな場合は、ブラシの背側で撫でるだけのところから始めてみましょう。
それができるようになったら、5回に1回くらい裏返してブラシ側をほんの一瞬当ててみます。
そうして少しずつ、できる時間と回数、場所を増やしていくのです。
ここで一番大切なポイントは、「欲張らないこと」です。
「もう少し出来るかも?」と思って無理をしてしまうと、せっかく昇りかけた階段から一番下まで落ちてしまう結果になりかねないので、注意しましょう。
日常的に行うブラッシングは、オーナーさん自身ができる方が良いですが、爪切りや肛門腺絞りなどのテクニックがいることに関しては、プロに依頼するのも選択肢に入れておくと良いでしょう。
慣れてしまえば大したことではない作業ですが、オーナーさんにとっては月に数回しか行う機会がありません。
すると、平常心を装っているつもりでも、知らず知らずのうちに緊張してしまい、それが愛犬に伝わってしまうのです。
ここまで苦手になった場合の対処法をお伝えしてきましたが、一番大切なことは「苦手にならないようにすること」です。
お手入れに対して警戒心がない状態の時に、色々な道具を短時間使っていくことで、抵抗なく受け入れやすくなっていきます。
また、定期的にお手入れをすることによって毛玉やもつれができにくくなるので、お手入れに時間がかからなくなります。
ブラッシングが苦手でも、トリマーさんに依頼すれば綺麗にしてもらえますが、自宅で日常的にブラッシングをしていれば、グルーミングにかかる時間を短縮することができ、愛犬にかかる負担も少なくなります。
また、オーナーさん自身が愛犬の皮膚や被毛の状態をチェックしながらブラッシングを行うことで、病気やケガなどの異変をいち早く発見することができるかもしれません。
日々の健康チェック&コミュニケーションとして、できる範囲での自宅お手入れは大切です。
ぜひ実践してみてくださいね。
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「イヌと人の笑顔を少しでも増やす!」という目標のために、
Vancouverへ渡航。
現地のドッグトレーナー養成学校で、「おやつや体罰を使わない」
オーナーさんとイヌの絆をつくる というトレーニング方法を学ぶ。
卒業後はドッグウォーカーや、Dog daycare
(犬の預かり施設)に勤務。
帰国後、動物病院での業務を経験。
Dog indexドッグトレーナー 神奈川担当として活動中。
神奈川県内の動物病院にてパピー教室、相談会を担当。
*College of Canine Behavioral Science(Vancouver, Canada)卒業
*動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
*愛玩動物飼養管理士
*愛犬飼育管理士
パートナー犬は、2011年生まれのシェルティー。
Kiitos(キートス)♂です。
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