子供は叱るべき?褒めるべき?「考える力」を身に付けさせる、子育て教育のポイント
こんにちは、心理カウンセラーの田中勝悟です。
世の中には、子育てに関する本がたくさんあります。
しかし、その本のタイトルを読むと「叱らない子育て」「褒める子育て」「褒めてはいけない」「上手な叱り方」など、見ていて「どっちが本当なの?」と戸惑ってしまうことも多いかもしれません。
今回は、上手な子育てのポイントについて、カウンセラーの視点からお話させて頂きます。
大切なのは、子供のタイプを見極めることです。
タイプの簡単な見極め方は、叱った時、褒めた時の子供の様子を観察することです。
叱られた時に落ち込んでしまって、親に叱られたことをずっと引きずってしまう子供は、叱られることに向いていない子供です。
また、ぐずってしまったり、イライラしてしまう子供も、叱られるのには向いていません。
このようなタイプの子供は、叱るのではなく、その子が何を考えているのかをじっくりと聞き、どうすれば良いのかを話し合うような関わり方が有効です。
逆に、褒められることに向いていない子供もいます。
例えば「テストの点数が良かったね」「あの作品上手く出来ているね」と言うと、赤面してしまい、次から頑張ることが億劫になってしまう子供がいます。
これは褒められることによって「次はもっと上手くやらないといけないんだ」と、一人でプレッシャーを抱え込んでしまうためです。
こうしたタイプの子供は、褒めるよりも、まず出来ていることをしっかりと伝えるようにしましょう。
また「テストの点数がこんなに取れるまで頑張ったのだ」と、プロセスを認めるような声かけを心掛けるとOKです。
私は子育てをしていく上で、最も大切なポイントは「話をしっかりと聴くこと」だと思います。
何を聴くかと言うと、子供が一体何を考えているのか、何を望んでいるのかです。
私が子育てで一番重視して欲しいのは「考える力」です。
「考える力」を伸ばすために効果的な教育法は、自分からお話をさせること、自分で考えて課題や問題を解決し、乗り越える経験を積ませることです。
こうした経験を積むことで、私達は将来に問題が起こった時に、それを乗り越える力と勇気を得ることが出来ます。
これはアドラー心理学では「勇気づけ」と呼ばれているものです。
子供に、困難へ立ち向かう勇気を、いかに身に付けさせていくかが、子育ての大切なコツであり目標です。
私達は良かれと思っていても、子供の勇気を挫くような言動を、ついとってしまうことがあります。
例えば、子供が困っているからといってすぐに手を出したり、代わりにやってしまうことはありませんか?
それは「そっか、大人は出来て、自分は出来ないのだ」という自己イメージを子供に与え、自分で出来る勇気を挫くことになります。
そんな時は一歩置いて、子供にこう聴いてみましょう。
「手伝った方が良い?自分で出来る?」
もし、子供が「自分で出来る」と言えば「じゃあ、お手伝いが必要ならまた教えてね」と言いましょう。
この関わり方は、子供の意見を尊重することにも繋がり、意見を言う場を与えることにもなり、勇気づけをするチャンスとなります。
子育てのコツは、まずは子供の性格や、どんなタイプかをしっかりと理解することです。
それに合わせて、子供と上手に付き合うことです。
子育てを上手にするためには、子供に自分で考えさせて、実行させる機会を与えることです。
そして、子供が頑張っていることを理解していきましょう。
それだけで、子供はあなたを信頼し、親のために一生懸命頑張ろうとします。
子供を勇気づけていくことが、より良い子育ての鍵なのです。
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病院と学校で心理カウンセラーの仕事をしています。
多くの方の幸せに貢献できるようなカウンセラーをめざし、日々勉強中の身です。
少しずつ、成長しているのかな?と迷いながら前に進んでいるという感じです。そんな中で私が感じたことコラムでお伝え出来ればと思っています。
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