保育園・幼稚園に行きたくない!泣いて登園をしぶる子どもの「分離不安」と対処法

保育園・幼稚園の登園時に子どもがぐずって泣いてしまうのは「分離不安」を感じているからかも。乳幼児期の「分離不安」の原因と、親ができる対処法を紹介。罪悪感を感じたり、恥ずかしがったりする必要は全くありません。

執筆者: 桜井 涼 職業:メンタルケア心理士、コラムニスト
登園拒否の原因のひとつ!乳幼児期の分離不安と対処法

こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。


入園式がすんで、すぐの頃。

この時期は、保育園・幼稚園の入り口で泣く子どもの姿を特によく目にします。

園につくどころか、家にいる段階で泣かれたりぐずられたりすることもあり、ママやパパたちは大変ですよね。


この「園に行きたくない!」となってしまう原因が、分離不安ということもあります。
今回は、乳児期の分離不安についてお話ししたいと思います。

 

 

 

「ママと離れたくない!」母子分離不安とは?

登園時に「ママと離れたくない!」と言って泣きだしてしまう子や、家にいるときからぐずってしまう子は、「母子分離不安」を感じている可能性が高いです。

 

「母子分離不安」とは、ママと離れてしまうことに強い不安を感じている状態です。

この時期の子どもは、自分を大切にしてくれる人のことがわかってきます。

そして、今まではずっと一緒にいたのに、「なぜ離れないといけないの?」と強い不安にかられるのです。

 

乳幼児期に分離不安が起こるのは、正常なこと!

この分離不安を、悪いものととらえる必要はありません。

乳幼児の時期に、ママと離れることに強い不安を感じるのは、正常な反応です。

「お母さんとの間に愛着形成がうまくできている証拠」と考えてください。

 

分離不安を起こした子どもに、恥ずかしさや罪悪感を感じてしまうママへ

子どもが泣き叫ぶ場面に遭遇したママは、心苦しさや恥ずかしさなどのモヤモヤを抱いてしまうケースが多いようです。

 

「泣いているのはうちの子だけ。恥ずかしい」と思ったり、仕事を持っている場合は「泣いている子どもを預けてまで働かなければならないの?」と心に痛みを覚えたり…。

 

 そんなふうに周りの目に振り回されたり、罪悪感に苛まれたりしたときに思い出してほしいのが、次の3つのアドバイスです。

 

アドバイス1.自分の子育てに「自信」を持って

まず、ママには自信を持ってもらいたいと思います。

 

なぜなら、上でお話したとおり、分離不安が起こっているということは、発達に必要な愛着形成をしっかりと築けているという証しなのですから。

 

「絶対ママと離れたくない」と思うほど、子どもがママに強い愛情を感じてくれている。

つまり、こうなるまで、ママ自身が子どもに愛情を注いだということです。

自分がこれまでやってきた子育てに、もっと自信を持っていいんです。

 

 

アドバイス2.他の子と「比較する気持ち」を抑えてみて

 「泣いて恥ずかしい」と思うママは、我が子と他の子を比較しているのではないでしょうか。

言うなれば、比較したから起こる親の感情です。


個々で、分離不安の状態は変わります。

それに、子どもの性格によっても違いが出てきます。

我が子は「愛情表現がしっかりできる子」なのだと喜んでいいと思います。


親が比較をするべきは、我が子の過去と現在です。
他の子は、比較の対象にならないものですから、比較したくなる気持ちを抑えるようにしてみましょう。

 

アドバイス3. 子どもと少し離れて「気持ちの切り替え」を

分離不安を起こした子どもを見て罪悪感を覚えるママは、悲しい気持ちが強くなると、強いストレスを感じがちです。

そうなる前に、「一時離れて、お互い自分たちの時間を過ごそう。そして、子どもとは後で思いっきり一緒に過ごそう!」と前向きな考え方をしてはどうでしょうか。


罪悪感だけだと、ママ自身がつらくなってしまいます。

それを避けるために、気持ちの切り替えをすることをおすすめします。

 

愛情が大事!子どもが登園を嫌がったときの対処法

今まで一緒に過ごしていた時間があったから、離れることに子どもが寂しさや不安を抱えるのは当然です。

ママは、その気持ちを大切にしてあげなくてはなりません。

「ママと離れることはつらいし、寂しい」という気持ちを理解してあげることが大切です。

子どもからすれば、愛情が減ってしまうように感じます。

だから、泣いたり怒ったりといった行動に出てしまうのです。

 

1. スキンシップ & 共感の言葉

子どもが泣いてしまったら、抱き上げたり、手を繋いだりしてみてください。

そして、次のように理解を言葉で示してあげましょう。

 

「寂しいよね、ママも寂しいよ。少しの時間、お仕事頑張ってくるね!○○くん(ちゃん)も頑張ってきて」

 

 

2. 信じて、プロに任せる

その後は、幼稚園教諭や保育士さんにお願いしましょう。

登園後の子どもたちは、遊んだり、お歌を歌ったり、お昼寝をしたりと、さまざまな経験をしていきます。


それに、寂しい気持ちになって泣くのは一時的であることが多いです。

ママの姿が見えなくなると、泣いても無駄だと気づいてか泣き止むケースも少なくありません。

 

園の先生や保育士さんは、園児の相手をするプロ。

しっかりお世話をしてくれますよ。

 

 

3. お迎えのときにもフォローを

また、お迎えのときには、愛情をたっぷり示してあげましょう。

子どもが感じた寂しさを埋めることができます。

 

子どもに納得させる方法で、お互いが楽になる。

登園時に子どもが泣いてしまうと、ママたちは困ってしまうでしょう。

そんなときは、怒ったりごまかしたりするのではなく、愛情を示す方法を使うのがポイント。

子どもに納得をさせることができれば、気持ちの面でお互い楽になります。

ママと子どもの愛着形成がしっかりできている関係だからこそ、うまく対処ができるはずです。

 

なお、乳児期を過ぎ、幼児期になると、いじめなど他の問題が絡んで、園に行きたがらないケースも考えられます。

気になる場合は、幼稚園教諭や保育士さんから、園での子どもの様子を教えてもらいましょう。

子どもの気持ちをくみ取る別のアプローチを仕掛けることが必要だからです。

 コラムニスト情報
桜井 涼
性別:女性  |   職業:メンタルケア心理士、コラムニスト

元学習塾講師。妊娠出産のハプニングを乗り越え、現在は2児の母。
その頃より子どもの心の動きや医療に関係することに興味を持つ。

2009年より文筆家として活動。
子どもの心に関するコラム、子どもの心が正常に育つために夫婦へのアドバイス、子どもの病気関係を取材しコラムを執筆中。
心の闇を抱える子どもへの取材や心理学を学び、2016年「メンタルケア心理士」資格を取得。

ブログ『フリーライター桜井涼のたなごころ』
http://ameblo.jp/miehime0617/