テレビが与える子どもへの視聴効果、そのメリットとデメリット

執筆者: colonna

自分の子どもの成長に影響を与えるテレビ。そのテレビをどのくらい見せるべきなのか、悩んでいる方も多いはず。

ここでは、テレビが与えるメリットとデメリットをお伝えします。

 

 

親の理想と現実

我が子はテレビ漬けにはさせたくない、テレビを見せるよりもお話や絵本を読んであげたい。

妊娠中に漠然と子どもとの生活を想像して、そんな夢をえがくママも多いのではないでしょうか。

 

実際、子どもが生まれて慌ただしい毎日がスタートすると、想像以上に育児に手が掛かり、家事にはろくに手がつけられない状態に陥ることも。

しかし、離乳食が始まると、料理を全くしないわけにもいかず、どこでもかまわずまとわりついてくる子どもがこの時ばかりは実に厄介なことか・・・。

子どもの寝ている時間を利用して、家事ができたらいいですが、育児で疲れ切ってるママは一緒につい寝てしまったり、なかなかそううまくいかないこともありますよね。

 

こんなことが続いたある日、私は思い切って幼児番組を流してみました。

子どもは釘付け。

その間に私は家事を済ますことができ、しばし育児の呪縛から解放された気分でした。

これに味をしめて、毎日決まった時間になるとテレビをつけるようになってしまっていました。

 

「テレビに子守をさせてはいけない」とか「ひとりでテレビを見てる時もできるだけ声かけをしてあげて」と、わかってはいるけれど、完璧には守れないのが現実・・・。

 

やっぱり理想と現実は違う、これが育児の実感です。

 

 

視聴による悪い効果

子どもがテレビを視聴することによる悪影響にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

「長時間続けて見ないようにしましょう」「テレビから離れて明るい場所で見ましょう」などの注意をよく目にします。

守らなければどうなってしまうの?

 

◇長時間のテレビ視聴により人との関わり不足から、特に2歳以下の子どもの言葉や心の発達を妨げる。

◇暴力的な映像を長時間視聴することで、後に子どもの暴力的な行動を引き起こすことがある。

◇暗い部屋でテレビ画面に近づいて見ていると、目の痛みや気持ち悪さを訴えたりすることがある。

 

日本小児科医会によると「2歳までのメディア視聴は控え、それ以後も1日2時間までを目安とする」と提言しています。

やはり人間の成長にとっては、バーチャルなものよりも生身の人との関わりがいかに重要なのかがわかります。

 

 

視聴による良い効果

では、子供にとってテレビ視聴は悪いことばかりなのでしょうか?

私の経験では、「見せておいて良かったなー」と思わせられる場面が少なからずありました。

 

◇全国共通で放送されている幼児番組などは、年の離れた遠くの親戚や友達同士でも共通の話ができて、うちとけるきっかけになることがある。

 

これは日頃、1歳の娘が何げなく口ずさんでいた童歌を、初対面の5歳の従姉妹が歌っていたとき、お話はさほどできない娘も歌なら歌えるから一緒に歌って仲良くなりました。

 

◇番組内容によっては、幼い子どもにも理解できることも多く、親も知らない知識をいきなり説明してくることがある。

 

2歳児がこれ知ってる?という感じで知識を披露してくるのですが、なかなか鋭いことを言ってきたり、いつの間にそんなこと教わったの?!ということが結構あります。

親が教えるよりもテレビを通しての方が伝わりやすいことがあるのかもしれません。

 

おわりに

何事もそうですが、モノは使いようによっては良くも悪くもなるもの。

テレビ視聴も、子どもにとっては興味深かったり楽しいだけに、時間を忘れて深入りしやすい面も。

健康を害さないよう適度につきあっていきたいですね。