岐阜県の城下町・郡上八幡を満喫できるおすすめ観光ポイント(宗祇水、食品サンプル、郡上おどりなど)

執筆者: Hama
美しい清流の町 岐阜県 郡上八幡(ぐじょうはちまん)

岐阜にある郡上八幡(ぐじょうはちまん)という城下町をご存じでしょうか?

岐阜県の中心にある郡上市にあり、かつてテレビCMでも使われた美しく小さな町です。

 

郡上八幡といえば美しい川が有名ですが、実はそれ以外にも沢山のおすすめポイントがあるのです。

今回はそんな岐阜県郡上八幡のおすすめ観光ポイントをご紹介します。

全国名水百選で選ばれた湧水の「宗祇水」と清流吉田川

郡上八幡の町中には、吉田川という美しいコバルトブルーの大変美しい川が流れています。

夏になると、地元の子供たちが高い橋の上から飛び込む風景がテレビなどで放映されていて、とても有名です。


吉田川から分かれた小駄良川に少し入ったところに、町の涌泉「宗祇水があります。この湧水から流れる美しい水は、町の生活の水として生かされています。

昭和60年には全国名水百選のトップに選ばれ、郡上八幡の観光名所となっています。

 

 

大火により生まれた美しい水路

郡上八幡の水路は元々あったものではありません。
郡上八幡は、1559年(永禄2年)に遠藤盛数によって城が築かれた城下町です。

この城下町は賑わいを増し、人々が暮らす一大城下として栄えたのですが、1652年の大火によって町はほぼ焼き尽くされてしまいました。

 

悲しんだ6代目城主は、復興の際、小駄良川の上流から水を引き入れ、街並みに沿って水路を建設しました。これが生活用水と防火用水の基盤を作り上げたのです。

水の大切さを知っている住民は、昔からこの水路と水をとても大切にしてきました。

その利用方法には厳しいルールが存在します。

 

まず湧水から流れてきた綺麗な水は飲み水、野菜を洗う水、そして食器を洗う水、という順番で使われます。

水の中に残った米粒やおかずのカスなどは、下に泳ぐ鯉や魚のエサとなりますので、川は常に美しい状態が保たれています。

誰かがルールをやぶり、有害なもの(洗剤など)を流したりするとすぐに分かります。美しい川の水は汚れを目立たせ、たちまち自然とのバランスも崩れてしまいます。

郡上八幡の水路の美しさは、住民の方々の日々の努力で残っているのです。

藩主のお家を取り潰した農民一揆の町

小学生のころ日本の歴史で「農民一揆」というのを習ったことがあると思います。


江戸時代の中期、1754年(宝暦4年)におこった郡上八幡の「宝暦郡上一揆」は、当時の藩主金森頼錦の過酷な重税に堪りかね、農民が一揆を起こし藩主のお家を断絶に追い込んだ、日本史上でも類をみない農民一揆でした。

何度失敗しても諦めない、くじけない農民の強い信念が起こしたものすごく大きな一揆です。

こうして書くととてもシンプルな歴史上の事件のように思われますが、現代社会に置き換えて考えてみると「ものすごいこと」です。
一致団結した農民たちが、時には勢力を失いながらも必死に絶対的権力者である藩主や家老に立ち向かっていく様子。
一揆の代表者たちが次々と「打ち首」や「拷問」などの極刑に課せられても、挫けず信条を貫いた姿は、現代人には見られない執念にも似た何かを私たちに伝えます。


歴史が好きな方は、ぜひこの郡上一揆を調べてから訪れてみてください。

建造物を見る目が少し変わってきますよ。

食品サンプルという芸術品の代表町

さて、現代に戻ります。

郡上八幡は日本を代表する芸術の1つ「食品サンプル」の町として有名です。

食品サンプルとは、本物の食品そっくりに作られた模造品のことで、大正時代から昭和初期にかけての日本で生み出された手法です。よく飲食店のショーウィンドウなどで見かけることがあるでしょう。本物なの?と触ってみた人も多いのではないでしょうか。


 

ここで生産される食品サンプルは、全国シェアの60%を占めているとのこと。

まさに「食品サンプル」の町ですね。


さて、なぜ郡上八幡が食品サンプルの町なのでしょうか?
その理由は、食品サンプルの創始者・岩崎瀧三さんという方が、郡上八幡の出身者だからとのこと。

(諸説ありますが創始者の1人と見て間違いはなさそうです)

食品サンプルを作っている工場やお土産用に販売している店舗も多く、いつも観光客で賑わっています。店舗によっては、簡単な食品サンプルを体験させてくれるところもありますよ。

 

風情を感じる郡上おどり

郡上八幡の一大イベント「郡上おどり」

400年も続く伝統の踊りで、江戸時代に城主が武士や農民たちの仲を取り持つため、身分関係なしの盆踊りを奨励したことが始まりだそうです。

そんな歴史上、地元民も観光客も一緒になって踊れるお祭りですので、ぜひ郡上おどりを体験してみて下さい。

特別な服装も道具もいりません。しかし日本の風情がよく似合う町ですので、浴衣を着てくるといっそう祭りの雰囲気が楽しめますよ。



開催期間は7月中旬から9月上旬にかけての33夜。とても長いお祭り期間ですよね!

会場は1晩に1会場ずつ回るので、町の各所を観光することが出来ます。

クライマックスの徹夜おどりは、8月13,14,15,16日の4日間ですので、詳しい日程は公式ホームページをご確認下さい。

 

郡上八幡ホームページ

http://www.gujohachiman.com/kanko/index.htm

 

おわりに

日本の歴史、風情を味わえる城下町「郡上八幡」。

今回ご紹介したポイントのほか、お寺巡りや工芸品、鉄道など様々な観光が楽しめますので、ぜひ一度足を運んでみて下さいね。

 

各地方へ旅をする時は、その土地の歴史を調べていくと、観光スポットやお祭りの意味も分かり、ぐっと楽しさがアップしますよ。

 
 コラムニスト情報
Hama
性別:女性  |   現在地:神奈川県横浜市  |  

神奈川県横浜市在住のHamaです。

高校生の息子と夫の3人暮らし。

花粉症と喘息、原因不明の湿疹を糖質制限やサプリメントだけで治すことができ、とっても幸せな春をすごしています。
それからは栄養素について学んでいます。

主婦目線ですが、心のこと、家族のこと、体のこと・・・
色々なことを共有して役に立てていけたらとっても嬉しいです。

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